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2ヶ月ぶりの勝点3!全員がひとつになって掴んだ勝利

2022年05月29日 

 

実に3月27日のティアモ枚方戦以来2ヶ月ぶり、2敗・3分けを挟んで6試合ぶりの勝利。島根県の西の端、益田の地でついに長いトンネルを抜けた。FC神楽しまねに1-0、先制したあと何度も訪れるチャンスに決めきることができず、結果的に虎の子の1点を守りきっての勝利となった。課題もあり、苦しんだ末の勝利ではあったが、試合後は監督も選手たちも晴れ渡った島根の青空のように晴れやかなものだった。

 

第24回JFL第9節・試合結果

FC神楽しまね 0-1 ヴィアティン三重
(前半0-1:後半0-0)

  • 35分:⑤菅野哲也・ヴィアティン三重

 

前半・鮮やかな崩しから菅野が先制ゴールを決める

 

アウェー島根県益田市で暫定14位のFC神楽しまねとの対戦。スタメンには前節CBで良い働きを見せた⑰野垣内、右サイドに㉟寺尾が入る。ボランチには⑦森主が戻ってきた。ここまで5試合勝ちが無く、3試合連続ドローとあってなんとしても勝点3が欲しいヴィアティン三重。序盤からコンパクトな陣形でパスを繋いでくるFC神楽しまね。互いにどれだけボールを保持してチャンスを作れるか?どこでボールを奪って攻撃に出られるか?似たような狙いで試合が進む。

 

 

12分:ヴィアティン三重、DFラインからのビルドアップ。テンポの良いパスを繋ぎボランチの⑯橋本が受けてターン、⑤菅野に預けてドリブルでぐいぐいと相手陣内に入り込む。右サイドに展開、㉔池田と㉟寺尾のコンビネーション、こぼれたところで⑯橋本がダイレクトで前に放り込むと相手選手に当たってフリーになっていた⑩田村のところへ。すかさずシュートを放つが惜しくも左のポストに嫌われる。最初の決定的な場面。14分にも右サイドの㉔池田から前線へスルーパス、抜け出した⑩田村が角度のないところからシュート。しかしサイドネット、惜しい。15分、前からプレスをかけてハメに行き、高い位置で⑯橋本がパスカット、相手2人を引きつけたところで中央でフリーの⑤菅野にパス、シュートはふかしてしまいゴールならず。立て続けに訪れたチャンスをものにできない。

 

 

21分、流れの中からペナルティエリア付近で相手にシュートを打たれる。しかしGK①森の正面、難なくセーブ。立ち上がりは前からのプレスがあまりなかったしまねだったが、ヴィアティン三重最終ラインでの横パスを狙って積極的に圧力をかけ始める。左サイドの㉕藤澤、相手に寄せられても落ち着いて対処。

 

 

飲水タイムの前ぐらいから相手がボールを握る時間が増える。コンパクトな距離感、ワンタッチパスでボールを前に運ばれるが慌てないヴィアティンの守備陣、チャンスを作らせない。29分、相手右サイドから展開されて中央の密集から裏を取られてGKの目の前でシュートを打たれるがGK①森、素晴らしい反応を見せて跳ね返す。この試合最大のピンチも冷静に対処。

 

 

34分、それまで㉔池田、㉟寺尾のコンビで右からの突破を繰り返していたが、自陣の高い位置でボールを持ったCB⑰野垣内が右サイド前方の裏を狙い、浮かせた縦パスを放り込む。スペースを走るのは㉟寺尾ではなくボランチ⑯橋本。絶妙な位置まで転がるボールを追いかける間に中を確認、中央にはトップスピードで走り込んでくる⑩田村、それに釣られる相手DF3枚、するとその後ろからスペースに走り込んできた⑤菅野。それをしっかりと見た⑯橋本はワンタッチで丁寧なクロスを入れる。相手GKの位置を確認した⑤菅野、ファーサイドのサイドネットに突き刺すビューティフルゴール。完璧な崩しからやっとチャンスをモノにして先制。⑰野垣内(35)⇒⑯橋本(31)⇒⑤菅野(32)、30代トリオの見事な連携で先手を取った。先制点は第4節HondaFC戦以来。

 

 

 

40分、相手陣内でFK獲得、キッカーは⑯橋本、ファーサイドに走り込む②谷奥、⑩田村に合わせ⑩田村がシュートを打つが惜しくも枠の外。43分、右サイドの㉔池田から相手DFの裏へ長いパス。抜け出した⑩田村が受けてゴールを決めるが判定はオフサイド。惜しい。前半AT、またも右サイドから繋いで前の⑩田村に放り込む。相手GKが一歩速く、チャンス実らず。前半は右サイドから多くのチャンスを作ったが1点のみ、追加点が遠い。

 

 

後半・再三のチャンスをものにできないが守り切って見事勝利

 

後半開始からしばらくは互いにボールが落ち着かずに時間が経過する。しまねは前半よりボールへのプレッシャーを高めてきた印象。55分、ヴィアティン三重が中盤でボールを奪いショートカウンター。⑤菅野がドリブルで持ち込み⑩田村へパス。相手選手が阻止してこぼれたところで⑳金が右から折り返すが⑩田村には収まらない。逆に一気にカウンターを受けてその後またヴィアティン三重がカウンターと攻守が目まぐるしく入れ替わる。

 

 

58分、自陣の深いところからGK①森のFK。前線に大きく蹴り右前の㉟寺尾へ。抜群のジャンプ力で合わせる㉟寺尾、ヘディングでゴール前の⑩田村へ。抜け出した⑩田村がゴール右で相手GKと1対1、角度のないところからシュートを打つが枠には収まらない。相手の陣形が徐々に間延びし始め、ヴィアティン三重がパスカットする場面が増える。ボールを奪うとワンタッチパスで一気に前へ運ぶ。全員の意識が統一されており、見ていて気持ちがいい。樋口監督がよく口にする「連動性」は開幕当初に比べて随分高まっている。63分、右サイドの㉟寺尾がドリブルで仕掛けて深いところまで持ち込む。相手2人を交わしたところでグラウンダーのクロス、⑳金が合わせるがGKが掻き出す。惜しい。76分、㉟寺尾に代えて⑮田宮を投入。82分、⑳金に代えて⑨大竹投入。

 

 

 

残り10分ほどになり得点が欲しいしまね、攻撃の枚数を増やして前への圧力を高めてくる。85分、ヴィアティン三重ゴール前、相手左サイドからクロスがあがり中央で待つ選手が頭で合わせゴールネットを揺らす。しかし⑰野垣内へのファールでノーゴール、会場にはゴールの声が響き渡り一瞬ヒヤッとさせられる。その直後一気に相手ゴール前にボールを運び⑨大竹が強烈なミドルシュート。相手DFに弾き返されたボールを拾い再び⑨大竹のミドル。相手GKが弾いたところに⑮田宮が詰めてゴール!しかしオフサイドの判定。こぼれ球に反応したのは絶妙なタイミングだっただけに惜しい。

 

 

残り時間が少なくなり焦るしまね、しっかりと時間を使うヴィアティン三重。相手陣地右コーナーにボールを運びボールキープ。⑨大竹が大きな身体を活かして死守、簡単には相手ボールにはしない。90+1分、⑩田村に代えて⑪早坂を投入。アディショナルタイムは4分、最後は相手陣地右コーナーで必死のボールキープ。ヴィアティン三重ベンチの目の前とあってベンチからも怒号にも似た檄が飛ぶ。粘れ!粘れ!!そして粘りきったところで試合終了のホイッスル。最後のボールキープの場面は身体を張って1点を守る、勝点3を守る、そんな強い気持ちが現れていた。2ヶ月ぶりの勝点3を獲得、試合後の監督が語ったように、まさしく「難産」だった。(※試合後コメント記事参照)

 

 

難産だったとは言え、状況に応じた適切な判断で相手にほとんどチャンスを作らせずに勝ち切ることができた。チームが目指すサッカーは1-0のサッカーではなく2点、3点を狙い続けるサッカーだが、追加点こそ奪えなかったが多くのチャンスを作ったこと、全員が高い意識を持って最後まで闘い抜いたことは高く評価できるだろう。

特に印象的だったのは、後半の終盤に差し掛かったところで蒸し暑さの中走り続けるフィールドの選手達は目に見えて疲弊し始めていた。一瞬でも気持ちを切らしたら勝点3はものにできない。そんなピッチ内の選手たちにサブの選手たちから何度も何度も鼓舞する声が飛ぶ。「スン、頑張れ!」「タケ、負けるな!!!」ひときわ大きな声を飛ばしていたのはGK㉑加藤大喜。たったひとつしか無いポジションを争うゴールキーパーという難しい役割ながら、アップゾーンでまさしく一緒に闘っていた。最後にボールキープをする場面でもベンチメンバー、スタッフが一緒になって相手からボールを守っているかのように、あの場所にいた全員で勝ち取った勝利だと言える。

 

 

開幕から9試合を経て、苦しみながら悩みながら前に進むチームから感じたのは、強いチームに成長しつつあることと、それ以上に「良いチーム」になっているということだった。美談のように書くつもりはないが、試合に出られないメンバーには当然いろんな想いがあることは容易に想像できる。しかしベンチにいる選手たちの顔はピッチでプレーしている選手たちと同じ表情だった。また勝利の後に喜ぶ表情も試合に出た選手も出られなかった選手も同じ笑顔に受け取れた。

 

 

開幕前、キャプテン谷奥選手はインタビューで語っていた。「JFLとはどんなリーグか?」の問いに対し
チームがひとつになることが最も重要なリーグだと思います。」

★2022開幕直前インタビュー!新キャプテン・谷奥健四郎 選手 参照

負けから得ることは何もないと言われることもあるが、ここまで5試合続いた負けとドローでチームは大きなものを得つつある。谷奥健四郎が語った《チームがひとつになること》に近づいている。それは樋口監督が大きな旗を振り、選手同士でぶつかって、考えて、話し合って近づいてきたものだろう。

 

 

なかなか得点が決められなかった田村翔太は試合後に言った。「(チャンスに決められていない場面が続いているが)でもチームとして開幕の頃よりいまサッカーをするのが本当に楽しくて、そういう感覚が常にあるのであとは自分が決めたらみんなの笑顔が増えると思うんです。」この言葉を聞いた時、なんとも言えない嬉しい気持ちと感動と期待といろんなものが混ざった感情がワッと吹き出す感覚があった。

このチームはもっと強くなる、もっともっと良いチームになる。

僕らの役割はその後押しをして、その姿を目に焼き付けて、それをもっと多くの人に知ってもらうことだ。次はホームで迎える三重ダービー。この一週間でひとりでも多くの人にその情報を伝え、三重の象徴となる闘いを多くの人に観てもらいたい。そしてみんなで勝利を掴もう。

 

 

 

フォトギャラリー①

フォトギャラリー②

公式記録

2022 JFL第10節 6/5 日 vs 鈴鹿ポイントゲッターズ

  • 第24回 日本フットボールリーグ 第10節
  • 試合日程:2022年6月5日(日)ホーム
  • 対戦相手:鈴鹿ポイントゲッターズ
  • 試合会場:アサスタ
  • 開始時間:13:00キックオフ