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2022開幕直前インタビュー!新キャプテン・谷奥健四郎 選手

2022年03月08日 

 

2021年12月26日、シーズンオフにビッグニュースが届いた。J2ブラウブリッツ秋田から谷奥健四郎選手の移籍新加入が発表されたのだ。

三重県出身、四日市中央工業高校卒の大型ディフェンダー。松本山雅FC、カターレ富山、ブラウブリッツ秋田でキャリアを重ねJ2・20試合、J3・39試合の出場経験を持ち、今シーズンオフ最大の補強と言える。そして新チームがスタートして谷奥選手が新キャプテンに就任したことが発表された。新加入で新キャプテンを務めるのはヴィアティン三重の歴史上初めてのことだ。樋口監督は新チームが始動してから全選手と面談し、選手の適性やキャラクターを理解した上で決まった新キャプテン。

このインタビューを経て、彼がなぜキャプテンに選ばれたのか、深く納得させられる機会となった。(2022年3月4日にインタビュー)

 

谷奥健四郎選手・開幕直前インタビュー

 

VTM:新チームが始動して2ヶ月弱、開幕を目前に控えてチームの雰囲気・状況はいかがでしょうか?

うーん、雰囲気は良いと思います。みんな徐々に樋口さんのやろうとするサッカーが浸透してきています。最初は少し難しいと感じるところもあったのですが、ゲームでトライ&エラーを繰り返すことで上手くいくシーンが増えてきて、みんなが自信をつけて来ているので、次のトレーニングマッチ(3月6日・非公開)を経て開幕に繋げることができると思います。

VTM:谷奥選手自身のコンディション、モチベーションはいかがでしょうか?

J3昇格するために自分がここにいるわけですし、その気持ちで三重に帰ってきたので、自分のコンディション云々より、最後は気持ちだと思っているので、そういった気持ちを前面に出してやっています。

VTM:昨年8月末に膝の怪我をされました。秋田のファンの方々も心配されていると思いますが、その後の状況・回復具合はいかがでしょうか?

8月末に怪我をしましたが、昨シーズンの終盤にはかなり回復して、もう少しでゲームに絡めるぐらいのところまで回復していました。そしてオフシーズンもしっかりとトレーニングしていたので、今は全く問題なくプレーできています。

 

VTM:ヴィアティン三重に来て、ヴィアティンの既存選手でプレー面、キャラクター面を含めて目に留まった選手、気になった選手を2名挙げてください。

ひとり目は㉔池田直樹選手です。サッカーに関しては基本の技術がしっかりしていて、ここに来た時に彼が全試合フルタイムで出場したということを聞きました。それを聞いた時に彼がどういった人物でどういった選手なのか?ということに同じプレイヤーとして興味を持ちました。そして実際に彼の安定感のあるプレーを見たり気持ちの部分を感じてみると、全試合出場するに値する素晴らしい選手だと感じることができました。そして私生活でも仲が良いんです。

VTM:池田選手はインタビューの時にわりと固くて、外向きにはシャイなキャラクターに見えるのですが、谷奥選手から見てどんなキャラクターでしょうか?

シャイというより人見知りですね!打ち解ければ大丈夫なタイプだと思います(笑)

 

 

VTM:もうひとり挙げるとすれば誰でしょうか?

もうひとりは⑥坂井将吾さんですね。どこのチームでもそうだと思いますが、この世界は単年での勝負の世界ですので、在籍年数が一番長い選手というのは、それだけピッチ内外で活躍・貢献できる選手なんだと思います。ここに来てその理由がわかりました。後輩に対する接し方やピッチに入るときの振る舞いだったり。もちろん年齢やコンディションの面で難しい部分はあると思いますが、そういったところは一切見せずに闘う姿勢を見せ続けるのは簡単にできることではないと思います。

そういった素晴らしい選手と共に今年昇格して、一緒に喜びたいと思います。

VTM:長く在籍する選手について、こうやって選手に尋ねたこと、聞いたことがなかったので、とても嬉しい気持ちになりました。さすが坂井選手ですね。

 

 

VTM:2016年、アスルクラロ沼津でJFLを経験されています。それから7年経ちJFLの状況は変わっていると思いますが、その経験を踏まえてJFLの難しさはどんなところに感じますか?

J2・J3では映像がたくさんあって、知っている選手も対戦相手にたくさんいるので、プレーの特徴をある程度頭に入れて試合に臨むことができますが、JFLだとそういった情報やデータが少ないままピッチに入ることになるので、カテゴリーを問わず一芸に秀でた選手がいます。ずば抜けて足が速かったり、ヘディングが非常に強かったり、データが少ない中でそういった選手にどうやって対峙するのか、そういったところは難しい部分かもしれません。

あとは選手が置かれている環境・条件の違い、働きながらプレーする選手がいたりプロ契約の選手がいたり、そういう中でピッチ内の温度が合わないと昇格は難しくなると思います。

そういうことを踏まえて「チームがひとつになること」が最も重要なリーグだと思います。

VTM:いま言われたような環境の差がある中でチームの温度を保つ、高めるために意識していることはありますか?

正直なところを言うと、働きながらやっている選手はプロ契約の選手を羨ましいと思ってもらって構わないです。そこは勝負の世界なので、今現在の環境が違ってもピッチで結果を出せばJ2やJ3にその選手が引き抜かれるチャンスはどれだけでもありますからね。

逆にプロ契約の選手はプロ契約ではない選手たち以上の働きをしてあたりまえだと思っています。それができないのであればサッカー界から消えていくしかない。僕らがやっているのはそういう世界ですから。

自分自身としてはキャプテンだからどうと言うより、ひとりの選手として誰よりも結果を出すこと、それを意識しています。

VTM:素晴らしいですね。そして話すのがとても上手ですね!

それなりに経験はしているので、場馴れはしているでしょうね。僕でよければいつでも話しますよ。負けた試合でも話すのでいつでも声をかけてください(笑)

 

VTM:谷奥選手からは明るく元気あふれる感じが伝わってくるのですが、落ち込むことはありますか?また、落ち込んだ時はどうやって解消しますか?

落ち込むこと、結構ありますよ。試合に負けた時もですし、怪我した時なんかはやっぱり落ちちゃいますね。そういう時は…何もしないですね。サッカーもやりたくないと思ったらやらないですし、家にも1個ボールはあるんですが、それも片付けてサッカーも一切見ません。妻もそれを察してあまりサッカーの話を振ってこないです。

大きな怪我をした時はチームに許可をもらって長めのオフをもらってぼーっとしたり。モチベーションは勝手にふつふつと蘇ってくるので、そうしたら動き出す。そんなやり方です。

僕は気持ちが一番大切だと思っているので、日頃の練習でも気持ちが乗らない日があったりするので、そういう時は少し未来の自分を想像して…「やるしかないな!」とスイッチを入れる感じです。

VTM:話を聞いているとそういったメンタル面のコントロールが上手いんだなと感じるのですが、何か具体的にメンタルトレーニングを取り入れているのですか?

いえ、自分自身でトレーニングとしてやっていることはありません。これまでいろんなチームでお手本になる選手がいたので、そういった選手の振る舞いとか考え方を思い出して「あの選手だったらどうするかな?」と考えたりしますね。

VTM:ヴィアティン三重でもぜひそういう手本になる存在になってください。

 

 

VTM:何度も聞かれているとは思いますが、J3昇格を果たすためにこのチームで谷奥選手に求められる役割は何でしょうか?

シーズンは長いんですよね。どのチームにも良い時、悪い時があって。ブラウブリッツ秋田で28戦無敗で優勝・J2昇格を決めたという経験が一度だけあって(2020シーズン)、その時でさえ勝っていても落ち込むことがありましたし、どれだけ苦しい試合をしても必要以上に落ち込むことはありませんでした。選手として大切なのは次のゲームです。常に次のゲームにフォーカスして、先を見すぎずにただ目の前の、次のゲームに向かうために準備する。それを一年続けていたら昇格してたね、となれば一番いいですね。

 

 

インタビューを終え、ロッカーに戻る谷奥選手。そのうしろ姿はなんとも頼もしく、凛々しいものだった。これまでの彼のキャリアがそれを育んだことは間違いないが、谷奥健四郎という人間がもともと持っているもの、素材としてのスケールの大きさがそこにはあった。184cmの身長と大きな背中は、さまざまな環境・境遇にある選手たち、そしてJ3昇格を願うサポーター、地域の皆さんや多くのスポンサー企業、ヴィアティン三重に関わるすべての人達の想いを背負うに十分なものだった。

開幕まであと5日。僕らはこの背中を追いかけ、支えていく。

 

2022 JFL開幕戦 3/13 日 vs ホンダロックSC

  • 第24回 日本フットボールリーグ 開幕戦
  • 試合日程:2022年3月13日(日)
  • 対戦相手:ホンダロックSC
  • 試合会場:朝日ガスエナジー東員スタジアム
  • 開始時間:13:00キックオフ