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V大分の圧力に苦しみ、ホームで今季2敗目

2022年04月11日 

 

4月最初のホームゲームは初夏の陽気。試合前からアサスタの外ではイベント目白押しで多くの人で賑わっていた。春の陽気とフットボールがある街の光景に胸が高鳴る。

前節、アウェーでHonda FCに敗れ今季初黒星。今節の相手は昨シーズン、リーグ最少失点で3位の強豪・ヴェルスパ大分。なんとしても連敗を避けたいという強い思いで臨んだJFL第5節。結果は終始大分のプレッシャーに押され今季2敗目。ボールを握れず、チャンスも少なく、課題と悔しさが残る一戦となった。

 

第24回JFL第5節・試合結果

ヴィアティン三重 0-1 ヴェルスパ大分
(前半0-0:後半0-1)

  • 78分:㉝前田央樹・ヴェルスパ大分

 

 

前半・立ち上がりにチャンスを作るも徐々に相手ペースに

 

前節でレッドカードをもらったセンターバックの④寺田を欠き、同ポジションには③穂積が入る。スタートからいつも通り相手の最終ラインでの横パスやGKへのバックパスを狙って⑩田村・⑤菅野が前からプレスをかける。入りは悪くない。固く安定感のある相手守備陣を揺さぶりにかかる。高い位置でボールを奪いショートカウンターを狙う。2試合連続スタメンに入った㉘寺下が積極的にシュートを打つ。

 

 

フィジカルに勝るヴェルスパ大分、球際にも強くファースト、セカンドボールをことごとく回収、ヴィアティン三重が受けにまわる時間がジリジリと長くなっていく。そして前からプレスをかけるヴィアティン三重の気持ちを削ぐかのようにロングボールを織り交ぜてゲームをコントロール、ヴェルスパ大分が主導権を握り始める。

相手にボールを握られながらも守備が堅いヴィアティン三重、決定機は作らせない。時おりボールを保持するが大分の速い寄せに遭いパスは繋がらない。我慢の時間が続き互いにチャンスは少ないまま時間が経過する。ピッチの気温は28℃、急な暑さに体力も奪われる。

スコアレスのまま迎えた前半終了間際、中盤で⑯橋本がボールを奪い右サイドを駆け上がる。中には⑩田村が走り相手DFは2人、決定的なチャンスを迎える。しかし力が入ったのか橋本のクロスは狙い通りには収まらず、天を仰ぐ⑩田村と⑯橋本。

 

 

 

なかなかボールを保持できない選手らを見る樋口監督の表情が冴えない。攻撃を活性化させる緒をどこに見出すのか。スコアレスのまま後半へ。

 

 

後半・チャンスは少なく78分に失点、最後のFKに望みを託すが…。

 

距離感も連携も良く主導権を握るヴェルスパ大分、一方、思うようにボールを握れず良い距離感が作れないヴィアティン三重。集中した守備で凌ぎ、相手にチャンスを作らせないが我慢が続く。52分、右サイドの㉔池田から絶妙なクロスが入り相手DFの頭を超えてファーにいる⑩田村のところへ。しかしミートできず相手守備陣に跳ね返される、こぼれ球からの連続攻撃を試みるが相手にしっかりとゴール前を固められチャンスをものにすることができない。

 

 

58分、左サイドハーフ㉘寺下に代わって㉕藤澤が入る。藤澤は右に入り、右にいた⑳金が寺下がいた左に入った。ここから左サイドでの展開が少し増え⑰野垣内、⑳金が連携して変化を生み出す。しかしゴール前に迫ろうとするが大分の堅いDF陣を崩せない。しかし何度も何度もチャレンジ。

 

 

何度も跳ね返されながらも左サイドからの攻撃が続く。⑰野垣内のスローインから⑤菅野が受け中に入れる、㉕藤澤がフリーで受けてシュートを放つが持ち変える間に相手DFに寄せられてシュートは逸れる。

 

 

そして78分、右サイドから相手ゴール近くまで攻め上がるがクリアされる。そこからカウンターにあう。ヴィアティン三重の最終ラインは戻っていたが右サイドから正確なクロスが入り頭であわされて失点。立ち尽くすGK①森建太。

⑦森主に代えて⑨大竹、⑳金に代えて⑪早坂を投入、残り時間が少なくなり前へ前へとボールを運ぶヴィアティン三重。ボールをキープして時間を使うヴェルスパ大分。長身のルーキー⑨大竹が泥臭くボールに絡みチャンスを狙う。アディショナルタイムは3分、⑦森主が抜けたことで後ろに下がった⑤菅野が起点になって攻撃を仕掛けるが我慢が続いたヴィアティン三重の選手たちには疲労の色が見える。大分は先制したことと試合を優位に進めていたことから終盤になっても激しいプレスを継続、最後まで圧倒する。

 

 

アディショナルタイムも2分を経過したところでヴィアティン三重が相手ゴール前でフリーキックを獲得。キッカーは⑤菅野。開幕戦での直接ゴールが蘇る。緊張に包まれるアサスタ…。菅野が蹴ったボールは美しい弧を描いて壁を超えてゴール左側へ飛んだが枠の外。そこで試合終了。最後まで大分の守備を崩すことができずに敗れた。

 

 

 

「連敗しないことが大切」と前節での敗戦後に語っていた樋口監督。試合後の会見では悔しそうな表情を見せた。ボールを握れず躍動感のあるサッカーを見せられなかったこと、ホームでファン・サポーターに勝利を届けられなかったことを悔やんだ。しかしまだリーグは序盤の5試合を終えたにすぎない。試合後に監督が言ったとおり、Honda FCとヴェルスパ大分はJFL屈指の強豪である。この2試合で得たことを次に繋げる以外に勝利に近づく方法はない。※大分戦試合後コメント記事参照

ここまでの5試合であげた3勝は守備陣の頑張りによるところが大きいと言える。そしてここまでの5試合で樋口監督が攻撃においてある程度手応えを感じたと語ったのはソニー仙台戦のわずか1試合のみ。攻撃を活性化させる起点になれる選手は誰なのか。一人ひとりの勇気あるプレーが躍動感あるサッカーに繋がり、その先には勝利が待っているはずだ。

最初の谷はこれで終わりにし、次の山を作るべく次戦に向けて準備しよう。三重の象徴になるべく、勇気と誇りを持って闘おう。

 

 

四中工OBと現役選手たちの共演!

 

今回のホームゲームの当日設営・ボールパーソンは四日市中央工業サッカー部のみなさんが務めてくれました!試合前には四中工OBである⑥坂井将吾選手・㉟寺尾憲祐選手、藤牧CCが感謝の言葉を伝え、高校サッカーに励む後輩たちにエールを贈りました。四中工のみなさん、暑い中ありがとうございました!

 

 

フォトギャラリー①

 

フォトギャラリー②

 

2022 JFL第6節 4/17 日 vs 奈良クラブ

  • 第24回 日本フットボールリーグ 第6節
  • 試合日程:2022年4月17日(日)
  • 対戦相手:奈良クラブ
  • 試合会場:アサスタ
  • 開始時間:13:00キックオフ