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開幕2連勝、アウェーでソニー仙台FCに快勝!

2022年03月20日 

 

3/17、東北から関東にかけて大規模な地震に見舞われ開催が危ぶまれたアウェー仙台でのJFL第2節。会場であるみやぎ生協めぐみ野サッカー場には被害が無く、試合運営に携わる方々の迅速な対応により3/18午後に予定通り開催される旨が発表された。試合前夜には雪が降った仙台の街。当日の朝には陽が差し始めたが気温は低く、やや強い風が吹く中で試合が行われた。

JFL北の門番とも称される強豪ソニー仙台FCを相手に3-0で勝利。複数得点+無失点と開幕戦で見られた課題を少しずつ修正し、いくつかの課題はあったものの、アウェーの地で完璧な勝利を飾った。まだ2試合を終えたにすぎないが、開幕2連勝はJFL6シーズン目にして初。最高の滑り出しで第2節を終えることとなった。

 

第24回JFL第2節・試合結果

ヴィアティン三重 3-0 ソニー仙台FC
(前半1-0:後半2-0)

  • 38分:⑤菅野哲也・ヴィアティン三重
  • 79分:⑦森主麗司・ヴィアティン三重
  • 87分:⑩田村翔太(PK)・ヴィアティン三重

 

 

前半・ボールは保持されるも堅い守備で抑え、菅野が先制点を上げる

 

コイントスで風下を選択したヴィアティン三重、ソニー仙台ボールでキックオフ。立ち上がりはコンパクトな陣形からヴィアティン三重が小気味よいパスワークでボールを回す。決定機には至らないが良いリズムで試合に入る。20分過ぎからは一転してソニー仙台がボールを握り始める。しかし前線から厳しいプレスをかけるヴィアティン三重、簡単にはチャンスを作らせない。ピッチをワイドに使って展開するソニー仙台だったが強風でパスが伸び、意図したところに収まらない。何度かゴール付近でのミスを突かれて危ない場面はあったが、崩されてエリア内に入られる場面は少なくディフェンス陣が落ち着いて対応する。32分に右サイドのスペースを突かれ流れの中から前半最大のピンチを迎えるがシュートが枠を逸れて救われる。35分のピンチも相手のシュートは枠の外へ。

 

 

38分、相手のバックパスをGKが戻す際に二列目から⑦森主が猛烈なプレスをかけ高い位置でボールを奪う。受けた⑤菅野がGKの位置を確認すると迷わずループ気味にゴールへパス。相手GKの頭上をゆっくりと超えたボールは静かにゴールに吸い込まれて先制。相手にボールを保持させながらも前への高い意識から生まれた技ありゴールで相手の戦意を挫く。風下に立った前半はシュート3本、相手ゴールに迫る場面は少なかったが1点リードで後半へ。

 

 

 

後半・前線からのプレスをかけ続けて試合をリード、2点追加で勝利!

 

風上に立った後半、少しずつ相手陣地でプレーする時間が増える。しかし相手も前線からの守備が激しくなり、一進一退の攻防が続く。52分、ソニー仙台⑨内野選手のポストプレーから決定的なピンチを迎えるが④寺田が身体を寄せて自由にさせずGK①森がおさえる。⑨内野選手の身体の預け方が上手く②谷奥も手を焼く。その直後、⑳金成純(キム・ソンスン)が左サイドからクロスを放り込み⑩田村が頭で合わせるも相手GKの好セーブでゴールならず。

 

 

63分、GK①森へのバックパス、④寺田に戻すところを狙われる。しかし①森が落ち着いて対応、後半最大のピンチをしのいだ。

 

 

相手の守備も堅く簡単にチャンスは作れないが中盤でボールを奪う場面が増える。前半はCKがゼロだったが相手ゴールに迫る機会が増えCKからチャンスを作るが相手の堅い守備に阻まれる。そして迎えた79分、左サイドから崩してスペースに走る⑳キム・ソンスンに⑦森主がスルーパス、⑳キム・ソンスンには収まらなかったが目の前にこぼれたボールを⑦森主が思い切りよくシュート。リフレクションがあって軌道が少し変わったボールは相手GKも届かずゴールへ突き刺さった。

 

 

2点リードするも攻撃の手を緩めず、守備では前からのプレッシャーを継続するヴィアティン三重。何度かの決定機を迎えるもモノにできなかったが、④寺田からのクリアボールを下がりながら処理しようとする相手DFに猛然とプレッシャーをかける⑩田村、ボックス内まで追い込んだところで身体を入れ替えボール奪取!たまらず脚を出す相手DF、倒れる⑩田村、PK獲得。前線から再三相手DF陣を脅かし続けてきた⑩田村がPKを獲得し、自らダメ押しゴールを決めて3-0で決着。強豪ソニーを相手に、次に繋がる大きな勝利を飾った。

 

 

 

 

繰り返しになるが、大規模な地震により開催が危ぶまれた第2節。試合前夜にも宿舎で何度も大きな揺れに遭遇し、夜中に目を覚ましたりと精神的にやや不安定な部分もあったに違いない。そんな中、多くの人の尽力により普段どおりにプレーできる環境が整えられたこと、遠く三重から仙台まで駆けつけてくれたサポーターの存在に後押しされ、ピッチに立つ選手たちの表情は凛々しく、力強さに満ち溢れていた。そんなチームの空気は常に明るくチームを鼓舞する樋口監督の影響によるところが大きいと感じた。

 

 

試合が始まると前節よりも選手たちのプレーは洗練され、チームとしてやるべきことも整理されつつある印象を受けた。また、ずっとチームを見続けてきた立場で一番変化を感じることは、試合中とにかく選手の声がよく聞こえてくること。GK①森建太を筆頭にキャプテン②谷奥、⑰野垣内、⑦森主らの声が90分を通して止むことはなかった。チーム全体の動きを設計するGKモリケンの声、要所でギアを入れさせるノガシュンの声、闘争心と勢いを掻き立てる森主の声、そしてゲーム全体の流れをコントロールし、モチベーションを落とさせないキャプテン谷奥の声。その他の選手たちも声を掛け合ってボールを呼び込み、行くところ、行かないところで指示・サポートし合う。声だけでサッカーができるわけではないが、声の力はチームの連携を生み、闘う集団としての統率に繋がる。

 

 

誰よりも速く、誰よりも走って前線からプレッシャーをかけ続けた⑩田村、あらゆる場所に顔を出してチャンスを作った⑳キム・ソンスンと⑮田宮、鷹の目で一瞬のチャンスを逃さない⑤菅野、正確なキックで流れを変える⑯橋本、鉄壁の最終ラインを支え、静かに闘志を燃やす④寺田、そしてここにボールが入れば絶大な安心感を与える㉔池田。サブの選手も含め、すべてが噛み合うにはもう少し時間を要すると思うが、キャプテン谷奥が試合後のインタビューで語ったように、日々の練習でそこを積み重ね、それぞれの選手が毎日少しずつでも「上手くなること」こそが勝利を積み重ねるために求められることなのだろう。

まだまだ今シーズンは始まったばかり。最高のスタートに気を緩めることなく、次のアサスタでまた共に闘おう。

 

フォトギャラリー

 

2022 JFL第3節 3/27 日 vs ティアモ枚方

  • 第24回 日本フットボールリーグ 第3節
  • 試合日程:2022年3月27日(日)
  • 対戦相手:ティアモ枚方
  • 試合会場:アサスタ
  • 開始時間:13:00キックオフ