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寺田匡史インタビュー:the INTERVIEW 2020

2020年03月21日 

練習後、試合後に声をかけると「いつもありがとうございます!」と優しい声と笑顔で応える。しかしピッチに立てば誰よりも身体を張って、誰よりも激しいプレーを見せる守備の要。そんな彼のギャップに惹かれるファンは少なくない。長崎県出身、センターバック・寺田匡史。誰からも愛される存在、そんな彼は昨シーズンの天皇杯3回戦、V・ファーレン長崎との試合後にはアウェーの地で長崎サポーターからも温かい拍手を貰っていた。

派手さはなくとも誰よりもひたむきに闘う選手。インタビューでは「今年はもっとリーダーシップを取れるように」と語ってくれた。ヴィアティン三重のディフェンスを支えるひとり、寺田選手の言葉。

ビルドアップの起点を作り、厚みのある攻撃に繋げるプレーを

VTM:昨シーズン1年間で成長を感じた部分はどんなところでしょうか?

攻撃の部分で監督が言う約束事だったり、プレーの考え方の引き出しを多く作ってくれたので、そのたくさんある引き出しの中で判断してプレーできるようになったというのは大きかったです。

例えば、ゴールキックからのビルドアップで、蹴るだけではなく、いくつかの組み立てのパターンがあるのですが、そこから繋いでいってビルドアップの起点を作ることができました。そこの精度をもっと上げることができれば攻撃のチャンスはもっと増やせると思います。前から来られると蹴ってしまう場面もまだあったので、センターバックがもっとビルドアップの起点を上手く作れたらもっと良い展開が作れると感じています。もっと落ち着いて繋ぐ、そうすれば攻撃の厚みが増すと思うので、そこは今シーズンの課題にしています。

守備では練習でクロスの対応をしっかりトレーニングしてきたので、チームとしての失点は2018シーズンより減らすことができました。

VTM:振り返ってみると成長を感じられたシーズンでしたか?

はい、その手応えはありました。

1本のパスやひとつひとつのプレーに、練習からこだわること

VTM:そんな中で、昨シーズンは5位とわずか勝点1差で10位という結果になりました。その僅かな勝ち点差を生んだ場面、課題を感じたところがあれば教えて下さい。

やはりもったいないミスが多かったので、ひとつひとつのプレーにもっとこだわっていかないと、僅かな差が勝敗を分ける要因になってしまうと思います。例を上げると、東京武蔵野シティ戦で丈(井上丈選手)へのひとつのパスでカウンターを食らってしまって失点、勝点3を失ってしまいました。そういう1本のパスやひとつひとつのプレーに、練習のときからこだわってやっていかないとダメだと感じました。

VTM:センターバックはやはり失点の責任を明確に背負わざるを得ないポジションだと思います。そういう失点をしたときは落ち込んだりするものですか?

落ち込みますね(笑)でも試合中は切り替えて、目の前のことに集中するようにしています。試合が終わったあとには落ち込みもしますし、そのプレーを振り返って反省しています。

VTM:メンタル的には引きずるタイプですか?いつもにこやかな表情が印象的なので、あまり落ち込んだり怒ったりしないようなイメージですが(笑)

けっこう引きずる方ですね(笑)試合翌日のオフ明け、ミーティングでまた映像を見ながらプレーを振り返るのですが、そこでまたズシッと来ますね(笑)

もっとリーダーシップを取ってチームを引き締め、盛り上げたい

VTM:今シーズン、チームの中で寺田選手に求められているのはどんな事でしょうか?

去年は自分のプレーに集中することに注力していました。今年は上の選手も少なくなって、僕より年上の選手が4〜5人しか居なくなってしまったので(今年26歳)、自分が中心になってリーダーシップを取ってチームを引き締めることができたら良いなと思っています。

センターバックというポジションですし、もっと積極的にコーチングしたり、声をかけてもっともっとチームの雰囲気を良くして盛り上げていきたいですね。そういったところにはぜひ注目して欲しいです。

昇格に向けて頑張りますので、今年も応援よろしくお願いします!