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西村仁志インタビュー:the INTERVIEW 2020

2020年03月16日 

今季入団3年目、昨シーズンは公式戦34試合に出場(プレータイムはチーム4位)、若手キャプテンとして上野監督体制になった新生ヴィアティンを引っ張り、豊富な運動量と冷静なプレーで存在感を示した西村仁志。2020シーズンも昨年に引き続きキャプテンとしてJ3昇格を掛けたシーズンを闘う。明るいキャラクターで人当たりの良さとは裏腹に、試合中に闘志を剥き出しにする姿は、見ているものをアツくさせる魅力あるプレーヤーだ。

インタビューでは投げかけた質問に対し、言葉数は少ないながらも自身のプレーを振り返り、確実な手応えを感じた昨シーズンのことを語ってくれた。

サッカーの面白みをさらに感じた2019シーズン

VTM:まず最初に、昨シーズン上野監督のサッカーを経験して「成長できた」と感じるのはどんなところでしょうか?

「サッカーの本質」というか…、上野監督になってから海外サッカーのプレー映像を見ることが多くなって、こうすれば点が入るよ、もっとこうすると点が入りやすくなるよ、といったようなゴールに繋がるメカニズムのようなものを教えてもらいました。その影響で自分もDAZNで海外サッカーを見るようになって、サッカーの面白みをさらに感じるようになりました。

VTM:これまで長い間サッカーをやってきた西村選手でも、そんな新しい発見のような体験をされるんですね。

はい、今まで身につけてきた技術や考え方の上に、さらに本質的な部分を上乗せすることができたと感じています。

VTM:上野監督は我々メディアに対しても凄くわかりやすく戦術的なところを説明してくれることがあるので、考えられたサッカーというのは凄いんだな!といつも感心させられます。上野監督はきっと寝ている時もサッカーのことを考えてるんでしょうね。

はい、多分上野監督は24時間サッカーのことばかり考えているんだと思います(笑)そういう監督が考えているところを自分のプレーにも落とし込むことができたので、成長できたんじゃないかと感じています。

VTM:具体的に昨シーズンのチームのプレーで「このプレーは成長の証だ!」と言えるような場面はありますか?

松江シティ戦の時だったと思いますが、坂井さんがゴールを決めた場面、坂井さんが走ってもうひとりが前を走っている、そこにセンターバックがついてくるという。それも練習で日頃からやっていたのでゴールに繋がるプレーになりました。ゴールを決めた選手だけじゃなくその周りの動きも意味がある、というわかりやすい例がその場面です。

できなかった時のストレスを上回る達成感と喜び

VTM:昨シーズンはチームの印象、サッカーのスタイルは劇的に変わりました、選手からするとそこの苦労は大きかったと思います。たとえば戦術面で覚えることが多すぎて頭が痛くなったとかありますか?

頭が痛いということはなかったですが(笑)、練習中に監督から細かなところを何度も指摘されて精神的にイライラしてしまうことがありました。でも、練習中でも試合でもその指摘されたことができた時にはイライラした何倍も嬉しいので、シーズンを通して振り返ると、できるようになったことの喜びの方が大きかったです。

VTM:なんだかものすごく選手として成長されたように感じますね!(笑)

めっちゃ成長しました!ここ絶対書いといてくださいよ!(笑)

VTM:さて、大きく成長された西村選手ですが、そんな中で課題と感じている部分はありますか?

最後のところ、ペナルティエリア付近でのプレーですね。相手も必死に守ろうとしてくる中で、いかに冷静に見てしっかりパスを出すところとか、あとはゴールが少なかったので…枠に行かないシュートも多かったので、そこをしっかり枠に飛ばして(笑)ゴールを決められるようにしたいですね。

VTM:また、今季の新加入選手は実力のある選手が多いですが、ポジション争いについてはどう受け止めていますか?

なかなか厳しいですね。ポジション争いという点では直接のライバルは望月嶺臣選手(J2・京都サンガから新加入。そして野洲高校時代の1年先輩)なので、厳しい闘いが待ってます。

VTM:なるほど!手強いライバルですね。我々から見ても、上のカテゴリーから来ている選手たちはちょっとしたプレーの質や迫力が違うように見えます。実際いっしょにプレーしてみていかがですか?

望月選手はやっぱりすごく上手なので、飛び込めない、ボールを取りに行けないですね。取りに行くとかわされそうで…(汗)。紅白戦では対峙しているので、盗める部分はしっかり盗んで自分のレベルアップに繋げていきたいと思います。

VTM:そして今季はついに「J3昇格」が目前に迫ってきました。昇格が至上命題である今季、チームの中で西村選手に求められる役割はなんですか?

ゲームを有利に進められるような働き(ゲームリーディング)ですね。試合の中でのポジションのとり方の指示だったり、士気を高めるような声掛けだったり、そういった部分でもっとチカラを発揮したいですね。今シーズンも応援よろしくお願いします!