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悔しい勝点1、今季最終節はドローで終了。2019シーズンが幕を閉じた。

2019年12月01日 

第30節終了の笛が鳴り響いた。ピッチに膝を付く選手たち、悔しさが隠せない。アウェー宮崎での今期最終節はホンダロックSCを相手にドローで終了。勝点1を得て最終成績10位でJFL2019シーズンは幕を閉じた。

結果を見ると、最終節に勝てば5位・ドローで10位。中団グループの混戦から抜け出すことができず、上野監督が目標として掲げた4位には届かなかった。

ホンダロックSC 2-2 ヴィアティン三重
(前半0-1・後半2-1)

37分:ヴィアティン三重・坂井将吾⑥
47分:ホンダロックSC・安藤 翼⑰
49分:ホンダロックSC・當瀬泰祐⑬
83分:ヴィアティン三重・古川大悟㉘

試合終了後・上野監督コメント

今日の試合、前半と後半をそれぞれ振り返って下さい。

選手たちは最後までよく頑張ってくれました。しかし前半の出来からして、引き分けは少しもったいなかったと思います。前半、1点だけではなく2点、もう1点取れたかも知れないという内容でしたので。

後半のはじめに少し間延びしたり、気が抜けてしまったのかわかりませんが、立て続けに失点してしまいました。最後追いついてくれたのでよくやってくれましたけれどももったいなかったと言う感想です。

今年1シーズンを振り返っての感想をお願いします。

良いチームになりましたし、良い選手になってくれたと思います。選手たちは凄く伸びてくれましたのでこの1年間よくやってくれたと思います。

上野監督が印象に残っている試合はありますか?

3試合あります。天皇杯の湘南戦(勝利)、天皇杯の長崎戦(負け)、ホームでのHondaFC戦(ドロー)、この3試合は選手たちがベストの試合をしてくれたと思っています。

今シーズン、サポーターもたくさん増えました。そのサポーターに向けてメッセージをお願いします。

今日はこの遠い宮崎の地まで本当にたくさんのサポーターが来てくれました。朝食のときにもサポーターの方と偶然お会いしたのですが、宮崎まで泊りがけで応援に来ていただいて、力強い後押しをして頂いて、本当にありがたく思います。

私は、チームも、選手も、そして我々のサポーターも誇りに思っています。いつも大きな声で声援を送ってくれて、後押ししてくれて、どんな遠いところにも来てくださり、J1チームと闘った時は我々のサポーターの方が多かったんじゃないかと感じさせるほどの声援を送ってくれました。みなさんには本当に感謝しています、ありがとうございました!

VTM:前半の闘いぶりが本当に素晴らしかったと思います。前節おっしゃられていたように、広い方、広い方を使って上手くボールを運べていたと感じました。あれが上野監督が理想とされるサッカーということでしょうか?

はい、この一週間で選手たちはよく積み上げてくれましたし、どんどん良くなってきました。広い方へボールを持っていくことができて、そしてまた中に入ってきたり。相手は的を絞るのが難しかったのではないかと思います。

VTM:ここ数試合と比較して、試合開始から選手たちが凄く伸び伸びとプレーしている印象を受けました。そのあたりはメンタル的なことなども選手たちには何か言われたのでしょうか?

選手たちには「ベストな試合をしたい」と言いました。それは上手くいったとか、上手くいかなかったとか言うことではなく、選手たちが1年間通して積み上げて来てよく頑張ってくれましたので、チームにとって《今日は一番前向きな試合にしたい》と、それがベストな試合だと思っていますので、選手たちは前向きに最後までよくやってくれたと思います。

VTM:それを聞くと後半開始の4分間(後半開始早々の4分間で2失点)がまた悔やまれますね。

本当にそう思います。あそこはすこし集中が途切れたのだと思います。そこもまた自分たちの経験にして、選手たちもチームももっと大きく伸びてくれると思います。1シーズン、応援いただきありがとうございました。

西村仁志キャプテン・コメント

今日の試合、前半と後半をそれぞれ振り返って下さい。

前半と後半を比較すると、前半の方が圧倒的にチャンスが多かったので、そこでしっかりと得点できれば相手も後半ガツガツと前から来ること無く、もっと自分たちのペースで進められたんじゃないかと思います。

得点シーン・失点シーンをそれぞれ振り返って下さい。

まず失点シーンですが、この1シーズン闘ってきた中で、ボクたちが最も失点が多い時間帯でしたので、その部分はまだ反省・改善ができてなかったと感じています。

得点シーンは、最近相手が引き固めてくることが多いので、外からクロスで相手の前に入るというパターンを練習でくり返しやっているので、それが試合で出せたことは凄く良かったと感じます。

最終戦が終わりましたので、1年を通しての質問です。新キャプテンになり、監督も変わり新しい体制でのシーズンとなりました。1年の振り返りと、どんなチームになったか?というのを聞かせてください。

自分個人としては、キャプテンを1年間やらせてもらって、頼りないところもあったとは思いますが、自分的にはしっかりできたかなと思うので、そういう部分では自分の糧になったと思います。

チームとしては、最初は連携などがなかなか出来ていなかったのですが、トレーニングを重ね、シーズンも終盤に入ってきて、コンパクトにすることができましたし、人がどんどんと溢れ出てくるようなサッカーが出来たと思います。

今シーズン、印象に残っている試合を挙げて下さい。

三重県選手権決勝の鈴鹿アンリミテッドFC戦がとても印象に残っています。延長〜PKまで行った試合ですが、みんながキツイなか走りきって、延長・PKまで持ち込み勝利できたことがとても印象に残っています。

最後に、1年を振り返ってサポーターの皆さんにメッセージをお願いします。

勝った試合も負けた試合もありますが、負けた試合の後も自分たちを励まし、力をくれたので「次こそは勝とう!」と言う気持ちで次の試合に臨むことができました。また、勝った試合ではみなさんと喜びを分かち合うことができて、本当に良かったと思います。

VTM:今シーズン1年を通して、西村仁志選手個人としてはサッカーを楽しむことが出来ましたか?苦しいことの方が多かったですか?

最初はキャプテンの重圧というのがありましたが、途中からなぜか気持ちが楽になってきて自分らしさを出すことができました(笑)

VTM:監督は先ほどチームは凄く成長したと言われていました。キャプテンとしてはチームのどんなところに一番成長を感じますか。

昨シーズンと比べると、選手間の距離を近くする、コンパクトに出来た点や、球際では対戦相手のほとんどのチームが自分たちより体格が大きい選手が多かったのですが、そこでもよりコンパクトにしてボールを奪い、どんどん人が動いて出ていくという試合を多くできたので、そういう部分に成長を感じます。今シーズンも応援ありがとうございました!

前半・完全にペースを握り猛攻、そして坂井の先制ゴール!

試合開始から伸び伸びとプレーするヴィアティンの選手たち。ここ数試合の不調ぶりがウソのよう。選手同士の距離を近く保ち、正確なパスを繋ぎつつ、両サイドの広いスペースを有効に使ってボールを前に運ぶ。

コンパクトに保ちつつもピッチを広く使い、相手守備陣を翻弄、何度もゴールに迫る決定機を得る。しかしゴールが決まらない。

そして37分、ゴール前の混戦からこぼれ球を④寺田がシュート 、少し逸れたボールに⑥坂井が反応し押し込み先制ゴール!

続く42分、再び決定機を迎える。

前半の攻撃・守備は見事だった。上野監督が掲げてきたサッカーの集大成を見たかのようだったが、12本ものシュートを放って1点しか奪えなかったのが悔やまれる。

後半・開始4分でまさかの2失点、古川大悟のゴールでギリギリ追いつく

1点リードで迎えた後半。相手左サイドからのロングスロー。ゴール深くに放り込まれたボールを頭で擦らされて失点、その2分後、ディフェンスの裏を突かれてゴールに迫られる、1本目のシュートは㉑加藤大喜がセーブするも、跳ね返りを押し込まれて失点。後半開始4分でまさかの2失点、逆転を許す。完全に集中力を欠いた4分間だった。

そこから目を覚ましたヴィアティン三重、ガッチリと引いて守る相手に対し、両サイドから崩しにかかる。しかし守りは固い。何度も何度もチャレンジするが相手GKの好セーブにも阻まれゴールを奪えない。焦りが見え始める。

そんな中、66分に交代で入った㉚平信が右サイドからチャンスを作る。右からの高いクロスにドンピシャで合わせたのは㉘古川大悟!

ここから最後の力を振り絞ってさらにたたみかけるヴィアティン三重。ボールを奪ってから素速く攻撃に移り、一気に相手ゴール前へボールを運ぶ。ラスト5分を切ったところで再びチャンスが訪れる。

平信のヘッドはGKの正面、遠く宮崎まで駆けつけたヴィアティンサポーターから悲鳴ともため息とも取れる声が響く。そしてタイムアップ…。試合の主導権は完全に握っていたにもかかわらず、後半の入りわずか4分間で失った2点を取り返すことが出来ずにドロー。

悔いが残る最終節となった。

最後にヴィアティン三重らしい躍動感あふれるサッカーを展開!

結果論ではあるが、この試合に勝っていたら最終成績は5位だった。しかしドローに終わり10位。勝点2の差が大きな差を生んだ。タラレバを言い始めれがキリがないが、これがフットボールであり、これが今シーズンのヴィアティン三重の実力だった。

それでもこの最終節では伸び伸びとピッチを駆け回る選手たちの姿を観ることができた。選手同士の距離を近く保ってテンポよく正確なパスを繋ぎ、ボールを奪ったら素速く展開、前線からしっかりプレスをかけ、ディフェンスラインでしっかり守る。

攻守に渡って1シーズン積み上げてきたものを見せてくれた。

最後の最後まで90分走り続けてくれた選手たちには感謝と労いの言葉を届けたい。そしてそれを後押ししてくれたサポーター、どんな時も支え続けてくれたヴィアティン三重を応援する全ての人達に感謝の気持ちを伝えたい。

ひとまず最終節を終えてのレポートはこれで締めくくりとするが、今シーズンも語り尽くせないたくさんのドラマがあった。それはまたシーズンオフのヴィアティンまでじっくり、ミッチリ振り返っていきたい。

JFL2019シーズンを共に闘ってくれたみなさん、本当にお疲れさまでした!We are VEERTIEN, FOOTBALL PLEASURE!

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