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届かなかったあと1点、ホーム東員でソニー仙台に敗れる。

2019年10月13日 

「仁っ!チャンスだ、頑張れ!」

後半アディショナルタイム、残り時間はわずか。相手ゴール前で倒れる塩谷仁に激を飛ばす森主麗司。自身も90分走り続けて死力を尽くしたにも関わらず、関西大出身の同期・塩谷に最後の声を振り絞って奮い立たせる。3点ビハインドから塩谷の2ゴールで1点差に迫り、最後のセットプレーを迎えた。しかしあと1点届かず、試合終了のホイッスルが鳴り響いた。

ヴィアティン三重 2-3 ソニー仙台FC
(前半0-1・後半2-2)

23分:ソニー仙台FC・藤原 元輝⑰
55分:ソニー仙台FC・藤原 元輝⑰(PK)
63分:ソニー仙台FC・杉田 真彦⑮
65分:ヴィアティン三重・塩谷 仁⑱
71分:ヴィアティン三重・塩谷 仁⑱(アシスト㉘古川)

 

試合終了後・上野監督公式記者会見コメント

まず、ホームゲームで負けて申し訳なく思います。3失点もしてしまいましたし、2点返すことはできましたが、3点とも安い(イージーな)失点でした。もう一度守備のところをやりなおして、次のHondaFC戦に向けて練習していきたいと思います。

0-3になってから2点は返してくれました。最後のコーナーキックも惜しいところもありましたし、せめて同点にして引き分けで終わりたかったというのが本音です。しかし負けてしまいました。我々は今シーズンの目標を4位に置いています。今日負けたことで苦しくなってきているのですが、次はリーグで一番強い相手とここホーム東員で闘える機会がありますので、そこに向けて全勢力を傾け、集中して練習し試合に臨みたいと思います。

今日は0-3にまでなってしまい、少し締まりのないぼやっとした試合をしてしまいました。会場に来てくださったみなさんには集中できていないプレーに見えたかもしれません。次の試合ではひとつひとつのプレーに集中し、精一杯プレーする姿を皆さんにお見せしたいと思います。

VTM:失点シーンを「安い失点」と言われましたが、どういったところがそのように感じられたのでしょうか?

守備の約束事が守られなかったからです。

例えば1点目であればサイドバックが絞る(サイドから中にズレてコースを塞ぎ、上がってくる相手選手のケアをする)、両方のサイドバックが上がってしまってはいけない。潰しに行ったのは良いがカバーリングができておらずフリーにさせてしまった。そこは誰が埋めるのか?両サイドバックが上がるのであればボランチが残って埋めるといった、簡単な約束事が守られなかった。それが守られないと「簡単な失点」と言わざるを得ません。選手たちはわかっていますので、それを「やるか?やらないか?」だけです。その基本をもう一度押さえて1週間練習していきたいと思います。

VTM:後半に寺尾選手を投入するタイミング(61分)までほとんど良い形が作れませんでしたが、寺尾選手が入ったことで塩谷選手や古川選手の動きが良くなり活きてきました。その要因はどこにありますか?

寺尾は前への推進力があります。そしてずっと練習してきた我々の攻撃のカタチを良く理解していますので、彼が入ることで右サイドが活性化し、左サイド(塩谷選手)もそれに連動して活性化し、両サイドが活性化することで真ん中(古川選手)も動きやすくなってくる。攻撃の幅が拡がりましたし、相手が的を絞りづらくなったのだと思います。

VTM:ということは、これからの終盤戦は寺尾選手・塩谷選手の復帰で攻撃力が高まる大きな要素になるわけですね?

そうですね、彼らは怪我でしばらく離脱していましたので、両サイドの二人が揃って治ってくれたことで平信を中で使うことができたり、サイド陣も切磋琢磨することになりますのでみんな良い状態になっています。期待できる部分だと思います。

しかし…、繰り返しになりますが今日は守備のところが本当に安い失点になりましたので、もう一度しっかりやり直します。

記者:今シーズンの目標である4位以内に関して、最終的な勝点はどのくらいがそこのラインだと予想されていますか?

勝点の計算はしていません。順位が近いところのチームの勝点差が少ないことは把握していますが、それよりも目の前の試合に内容が伴った上で勝つこと。それが次に繋がると思いますし、シーズン最後の試合を我々のベストゲームにしたいと思っています。そして次節のHondaFC戦が一番強い相手ですので、そこでどれだけ自分たちの今の実力を発揮できるか?持っているものを全て出した上でHondaFCさんに勝ちたいと思います。

記者:残り7試合のうち4試合が上位チームとの対戦です。まだまだ浮上の可能性はありますね。

はい、だからこそHondaFCさんに勝ちたいと思います。そして上位にいる宮崎の2チーム(ホンダロック、テゲバジャーロ宮崎)との対戦もあります。最終戦、ホンダロックさんとの試合を今シーズン一番良い試合にしたい、尻上がりに実力を付けていって成長していると感じられる試合にしてシーズンを終えたいと考えています。

記者:シーズン通してスタメン出場していた寺田選手が今日はサブでした。それについては何か理由があるのでしょうか?

センターバックは野垣内・寺田・西村竜馬の3人が切磋琢磨してくれています。さらには奥村もどんどん伸びてくれていますのでセンターバック4人が切磋琢磨して、調子が良い2名が試合に出るというように考えています。寺田が調子が悪かったというわけではありません。以上です、今日はありがとうございました。

前半・何度かチャンスを迎えるも相手ペースで展開、そして失点。

7月27日の第17節以来、坂井⑥がスタメン出場、左サイドハーフの塩谷⑱も怪我から復帰、センターバックは寺田④が外れ野垣内⑰・西村竜馬㉟が入った。

風上に立った前半、何度かチャンスを迎えるもゴールを奪えない。ロングボールで前線の古川㉘に当てて落とすも収まらず、両サイドからの攻撃も精度を欠く。23分、前がかりになったところで相手側・右サイドから抜け出され中央でフリーになったソニー仙台・藤原選手⑰にパスが通り、GK加藤大喜と1対1に。冷静に決められ早々に失点。その後もソニー仙台ペースでゲームは進み、0-1で後半へ。

前半の決定機は15分・怪我からの復帰戦となった塩谷の豪快なロングシュートの場面。

後半・立て続けに2失点…。しかし寺尾の登場から流れが変わる!

後半に入っても精彩を欠くヴィアティン。一方、パワフルなプレーと正確なパス回しでリズムを作るソニー仙台。55分にはPKから失点、続いて63分には相手左サイドから破られ失点、あっという間に0-3となる。

3点先行され、このまま圧倒されてしまうかと思われたが、61分から坂井に代わって投入された寺尾⑯が流れを変える。

ボールを奪ったあと、中央に位置する右サイドハーフ・寺尾俊祐⑯にボールを預けると、それまでより明らかに前へ運ぶスピードが増す。それに連動して左サイドの塩谷、トップの古川、平信がスピードをあげて駆け上がる。3失点目の直後、その時が訪れた。

続く71分、再びチャンスが訪れる。最終ライン野垣内⑰のスライディングタックルでボールを奪うと西村仁志からすかさず寺尾へ。右のスペースに開いた古川へパス、中には寺尾、平信、塩谷の3枚 !古川からのグラウンダーのクロスは一番外の塩谷の足元へ。そして塩谷がゴールへパスするように決めて2点目を奪った。

守備から素速く攻撃に移り、スピードをあげて前へ運ぶ、前線に人数をかけて的を絞らせない。練習で何度も繰り返したカタチで完全に崩した見事なゴールだった。

残り20分、まだまだ時間はある。ゲームの流れは完全にヴィアティンに移ったが1点差に詰められたソニー仙台FC「JFLの門番」と言われる相手とあって、簡単にはやらせてもらえない。勢いづいたヴィアティンが猛攻を見せるも跳ね返される。

何度か訪れたセットプレーのチャンスも実らず試合終了。最後は怒涛の攻めを見せたがあと一歩及ばず、悔しい敗戦となった。

記念すべきヴィアティン三重のJFL100ゴール目☆塩谷仁!

3点のビハインドからこぼれ球を頭で押し込んだ塩谷仁。チームの息を吹き返させたこのゴールは、ヴィアティン三重がJFLで決めた100点目のメモリアルゴールだった!

2017年3月4日、大雨の宮崎市生目の杜運動公園陸上競技場。南の門番・ホンダロックSCを相手に迎えた記念すべきJFLデビュー戦。あの日、最初のゴールを決めたのはエース・藤牧祥吾だった。

あれから2年半・83試合を経て、応援してくれる全てのみなさんと積み重ねてきた100のゴール。道半ば、目指すゴールはまだまだ先にあるが、これからもみなさんと共にひとつひとつのゴールを積み重ね、クラブの歴史を刻んでいきたい。

メモリアルゴールが生まれた今日の試合が、満足できる内容・結果ではなかったという事実をヴィアティンの歴史に刻みつつ、明日からまた次の闘いに向かって突き進むのみ。

We are VEERTIEN, FOOTBALL PLEASURE!

第21回 JFL・第24節

  • 対戦相手:Honda FC(1位)
  • 日程:10月20日(日)
  • 会場:東員町スポーツ公園陸上競技場
  • 開始時間:13:00キックオフ

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