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NEWSヴィアティン・マニア

JFL第10節・雨の東員、FC今治に1点差で敗れる。

2019年06月09日 

 

静かに雨が振り続く中、ホーム東員で行われたJFL第10節。FC今治との激闘は一歩及ばず1点差での敗戦。終始ボールと人が目まぐるしく動く試合展開。ヴィアティンらしさを出せた前半、そして相手が一歩上を行った後半。第6節以来の黒星はやや課題が残る内容となった。

ヴィアティン三重 1ー2 FC今治
(前半1-1・後半0-1)

  • 29分:FC今治・有間 潤⑩
  • 34分:ヴィアティン三重:寺尾俊祐⑯
  • 79分:FC今治・有間 潤⑩

試合終了後・上野監督公式記者会見コメント

まず最初に、ホームでまた勝つことができずに申し訳ありません。選手たちは一生懸命頑張ったのですが…PKを止めてくれたりとありましたが…、途中で間延びしてしまったり最後までコンパクトに闘う事ができなかったり…。2失点目は典型的な良くない失点で、下がる相手に裏を取られるというのは怖いんですね。そこをついて行かずにズルズルと下がって簡単な失点をしてしまいました。ですので、次はアウェーで今治に行った時にこの悔しさを晴らそうとみんなで話しました。

まだまだ直すべき点、修正すべき点はたくさんあります。我々がやりたいこと、しっかりと繋いで前にボールを持っていくことができた場面もあったので、その回数をもっともっと増やしていきたいと思います。

フィジカル面でも今治さんの方が上ですが、選手たちにはもう少し意地を見せてほしいと思いますし、負けてもいいのでボールへの出足はもっと頑張ってベストを尽くして欲しいなと…、ちょっと苦言を呈することにはなりますが、もっとやれると思うのでこれからも選手たちと共に頑張っていきたいと思います。

記者)ホーム東員ではなかなか勝てませんが、選手たちは苦手意識などあったりするのでしょうか?

それはないと思います。普段ここでは練習もしていますし、芝の感触にも慣れていますから。今日はいつもの風もなかったですのでね…ホームだからという意識が強いかもしれませんが、苦手意識というのはないと思います。

記者)特に前半は攻守の入れ替わりも激しく、面白い展開が多かったですが、僅差の勝負を分けた闘いの中でヴィアティンとして「できなかった事」はどのあたりでしょうか?

それはシンプルです。相手の10番の選手が引くところで、それに対してセンターバックの選手が怖がってしまった、行くと背後を取られるかもしれないので行けなかった。13番の選手に対して2対1になっていたのですが、引く10番の選手に行けなかった。行こう行こうとは言っていたのですが行けなかった。そこで10番にターンされてドリブルで突破された。そこを怖がらないで欲しい…、1人行くと後ろが1対1になりますが、そのリスクを負ってもいいので、そこは積極的に行きたかった。そこですね。

記者)逆サイドで良くない取られ方をされた時に監督がとても残念そうなアクションをされていましたが。

そうでしたか?(笑)普段練習してやっているカタチがなかなかできなくて残念に思いました。もっとできるのに…と思っていましたので、悔しさが出てしまったのかもしれません。

記者)もっとできるはずができなかった要因はどのあたりでしょうか?少し怖がっていたのでしょうか?

攻撃に関して怖がるといったことはなかったと思います。守備の面では先ほど話した通り、引く10番に対して怖がって行けなかったですが、組み立てに関しては素早く横に繋いだり、どんどんボールを動かしてしっかりと繋いでやれていましたので。ただ、体力的に最後まで走りきれなかったり、一杯一杯になっていた選手が多かったです。交代してもうまく連携できなかったり、それも含めてもっと練習していきたいと思います。

記者)3-4-3の相手に対して、こちらがサイド2枚とも高い位置を取れればもう少しいけるかなと思ったのですが、実際には相手の11番に左を一気に行かれたりとか、サイドの深いところまでやられていたところが気になりました。その点はどう見られますか?

前半からその部分は話をしていました。プレスをかける時は相手のカタチに合わせるのですが、16番寺尾が行った時に22番進藤が連動できない、そこが後手後手になって相手に良いカタチで持たれてしまう。後半はそれをもっとフリーな状態にさせてしまった。苦言になりますが「いい加減な守備」をしてしまった。そこはもっと連動することを徹底させようと思います。

今日はありがとうございました。

FC今治・小野監督公式記者会見コメント

なんとか勝点3を取れて良かったです。

まず最初に対戦相手のヴィアティン三重さんについてですが、我々と同じ時期に昇格したチームですし、そのころ(私は監督ではなかったですが)から良く知っている相手です。先月は負け無しでずっと来ていてとても勢いがあり、試合を分析するとこれまで(昨シーズンまで)とは全く違ったスタイルで、非常に厳しいプレッシング、ディフェンス、誰もがハードワークしてボールに対してプレッシャーをかけ続ける、そこからゴールを奪うというカタチのサッカーで、非常に脅威に感じていました。今日も紙一重のところで我々が勝てたと思うのですが、スタートから最後までハードワークをして本当に素晴らしいチームだったと思います。

前からプレッシングしていくチームというのは日本ではそれほど多くはない中で、我々も全員がハードワークして、その部分では負けたくないという気持ちで選手たちと試合に臨みました。厳しい試合でしたが選手一人ひとりが気持ちを見せてくれて、なんとか勝点3に繋がったのではないかというように思っています。これを次に繋げていきたいです。

記者)両チームとも強気で前からプレスをかけるスタイルでの激しいぶつかり合いになったわけですが、僅差で勝利できた要因はどこにありましたか?

目の前にプレッシングに来るということは逆を言うと(目の前以外にある)スペースを明け渡しているということになります。相手がガッと来た時に「うわっ!」と嫌がってしまう、怖がってしまうのか、「お、来てくれた!空いたところを使おう!」となるのか?これは言葉で言うほど簡単ではないのですが、シーズンがスタートしてからそこの部分を積み重ねていこうと、常に日頃のトレーニングの中で、自分たちのゲームの中で球際の厳しさとか、ハードにボールを奪いに行くということを日々のトレーニングでやっていかない限りはプレッシャーが来た時に怖がってしまう、そのサッカーから抜けられなくなってしまいます。

そういう中でも楽しめる、相手が来たところを突いて行ける。そこを楽しめた方がこの試合に制することができる。そのようなことを言いました。

もちろんかなり苦しい場面もあった中で、時間を追うごとに空いたスペースを突くことができたんじゃないかなと感じています。

記者)交代で入った選手がその直後から左のスペースをうまく使っていましたが、あの辺りは監督の指示なのか、選手の判断なのか?

ある程度どの辺りのスペースが空いてくるという話はハーフタイムに話したのですが、局面局面では一人ひとりが判断することによってチームとしての創造性を生むと思っていますので、あそこに関しては選手個人で判断して突破に入って行ったのだと思います。後半は左右からの突破がそういう中からできていたと思います。

今日はありがとうございました。

失点されるも勢いを止めなかった前半、寺尾の同点弾・曳地のPK阻止!

雨でポールが走るピッチ状態。両チーム共にショートパスを繋いでサイドに展開しボールも人も常に動き目まぐるしく攻守が入れ替わり、見ごたえのある展開。

28分:FC今治・右サイドから元日本代表駒野選手③からグラウンダーの速いクロスにゴール前で有間選手⑩がピンポイントで合わせて先制。一瞬の出来事だった。速く精度の高いラストパスに素早く飛び込んでのゴール、競った寺田④も一歩及ばなかった。

すぐに切り替えて猛然とFC今治ゴール前に迫るヴィアティン。キャプテンの西村仁志㉓、塩谷仁⑱らを起点に右の寺尾⑯、左の井上㉜へ繋いでサイドからの攻撃を仕掛ける。

34分:左サイドに展開、タッチライン際から塩谷が中にいる北野⑩に当てて潰れながらワンツー、そして貰った塩谷がさらに内側にいる坂井⑥とダイレクトでワンツー、相手DFは4枚揃っていたがCBの背後にパス、走り込んだ寺尾が決めて同点ゴール!鮮やかなパスワークから見事に崩してゴールを奪った。6月9日、今日26歳の誕生日を迎えた寺尾俊祐、バースデーゴールで試合を振り出しにに戻した。

しかしその直後の35分、相手にPKを与えてしまう。ゴールキーパーは曳地①、キッカーは内村選手⑬。ここで守護神・曳地がPKを阻止!反撃ムードに拍車をかけた。

ハイプレッシャーを巧みにいなすFC今治、じりじりと追い詰められるヴィアティン

その後も一進一退の攻防が続いたが後半に入ってヴィアティンがゴールに迫る場面が減る。サイドからの攻撃を試みるも中にボールを供給できずフィニッシュまで持ち込めない。一方、高めのディフェンスラインの裏を突いた攻撃を仕掛けるFC今治。サイドの深いところまで持ち込み、低く速いクロスをピンポイントで送り込む。紙一重のところで身体を投げ出して防ぐヴィアティンDF陣。

これまでの試合では硬いディフェンスとハードワークをベースに試合を組み立てるヴィアティンだったが、ハイプレッシャーを巧みにいなすFC今治の選手たち。思うようにボールを奪えない、運べない場面が増える。

79分:徐々に疲れが見え始めるヴィアティンの選手たち。ハーフウェーライン手前でボールを受け、ドリブルで中央を駆け上がる有間選手⑩。内村選手⑬へのパスを警戒して寄せきれずにゴール前に持ち込まれる。西村竜馬㉟がかわされ追いかけるもわずかに届かず、左脚で追加点を決められてしまう。うまくいかない時間が続く中、追い打ちをかけるような失点に疲労が増す。

その後は交代で入った選手たちを中心に必死に食い下がるも試合巧者のFC今治、決定的な場面を作らせずに時間だけが過ぎ試合終了のホイッスル。

結果的には1点差での敗戦となったが、後半はやや差を見せつけられる内容になった。実力差が大きかったという意味ではなく、上野監督が言うように「もう少しやれたはず」そんな印象が残った。

前半を見ても分かる通り、うまく行っている時間帯のパスワークやボールを貰う前の動き、奪われた後の対処などは迷いもなく、以前より格段にスムーズになってきたと断言できる。しかし、迷いが出たり、ヴィアティンの強み(ハイプレッシャーやハードワーク)をいなされた時にどう対処するのか。そこで相手が上回り、そこが勝敗を分けるポイントになったように思える。

強い気持ち、球際で負けないフィジカル、組織での完成度、これからのトレーニングで更に高めていって欲しい。

第10節(3分の1)を終えて、現在8位

JFL全30試合の3分の1を終え、4勝4敗2分・勝点14で現在8位。ここから2試合アウェーが続き、6月末にまた東員に戻ってくる。リーグはまだまだこれから。今日の試合で見えた課題をもとにまだまだ進化を続けるヴィアティン三重。

悔しい敗戦を経て、ヴィアティンのサッカーがまたさらに魅力的で面白くなっていく。FOOTBALL PLEASURE!

第21回 JFL・第11節