NEWS

アーカイブ

NEWSヴィアティン・マニア

ホーム東員、首位・FCマルヤス岡崎とドロー

2019年05月19日 

JFL第7節・三重県選手権決勝と鈴鹿アンリミテッドFCと対戦し、2連勝で迎えたJFL第8節、首位のFCマルヤス岡崎をホーム東員町スポーツ公園陸上競技場に迎えた。手に汗握る一戦は惜しくもスコアレスドローという結果になった。

試合終了後・上野監督会見コメント

まず、勝てなかったことを申し訳なく思っています。

しかしながら、先日のホーム戦(4月27日・第6節テゲバジャーロ宮崎戦)に比べてパフォーマンスは少し良くなってきたと感じています。具体的に言うと、自分たちでボールを繋げるようになってきたこと。そこの精度はまだまだですが、少しずつ良くなってきています。フィニッシュまで持ち込むのはもう少し時間がかかるかもしれませんが、日頃の練習からしっかりと取り組んでいますし、それを試合に結びつけてくれていますので(結果に繋がるまで)もう少し待っていただきたいと思います。

試合を振り返ると、チャンスもありましたが前半に大きなピンチもありました、そこは今後もしっかり対応できるようにしていきたいです。願わくば(風上の)コーナーキックも含めて、何度かチャンスがあった前半に1点取ることができればよかったのですが、しっかり練習して次に繋げていきたいと思います。

記者:首位チームとの対戦ということで、具体的に準備したことはありますか?

(相手が首位チームだからということではなく)まずは自分たちのサッカーをしっかりやること。コンパクトにして、そこでしっかりボールを奪い合ってという形。その面ではある程度出来たとは思いますが、マルヤスさんには個人の能力が高い選手も多いので一対一にならずに、コンパクトに、コレクティブ(組織的)にして全員守備・全員攻撃をやること、それを一番に準備しました。

あとは、攻撃面で自分たちでしっかり繋いでフィニッシュまで持っていこうというところを具体的に練習してきましたが、練習でやったことを出せたのは1、2回ぐらいでしたのでその回数を増やしていきたいと思います。

記者:後半風下になったにも関わらず、良い展開を何度も作っていました、ハーフタイムにはどんな指示をされましたか?

東員町の風にも慣れてきまして、心づもりも出来ていましたし、集中もできていました。後半は風下になりましたが、高いボールを蹴らずにグラウンダーの低いボールで「(前半よりも)繋ごう」という意識がみんなにありましたので、ボールが繋がっているという印象が強く感じられたのだと思います。

記者:先日の三重ダービーに2連勝してのホームゲームでしたが、連勝したことは意識されましたか?

全く意識してません(笑)今日はホームで首位チームと闘えるということで、どうしても勝ちたかったです、サポーターの皆さんに勝利をプレゼントしたかったのですが…引き分けという結果になって残念です。次に向けて頑張ります。

記者:来週、天皇杯1回戦です。意気込みを聞かせて下さい。

関西学院大学さんはとても強いです。プレシーズンマッチでも彼らがJFLの奈良クラブやMIOびわこ滋賀にも勝ったということも知っていましたし(奈良・滋賀の)スカウティングもしていましたので、その関西学院大学さんと我々が当たるのかと。我々は社会人のプライドと意地を持って、しっかりと勝ち切りたいと思います。今日はありがとうございました。

風上に立った前半、度々チャンスを迎えるも得点ならず

今日も強い風が吹き付ける東員町スポーツ公園陸上競技場。しかも前回のホームゲームとは逆方向の風。前回同様、前半ヴィアティンが風上に立つ。第6節のテゲバジャーロ宮崎戦では風上の前半に得点できなかったことを悔いたが、今節は前半に得点を奪うことができるのか?

前回に比べ前へ向かう意識、フィニッシュまで持っていこうとする意識が高いヴィアティン。しかし相手も風下を意識して引き気味のディフェンスで早めにヴィアティンのチャンスを潰す。ゴール前に迫る⑯寺尾、決定的な場面を決められず。

前半に5回訪れたコーナーキックのチャンス。ヴィアティンの強力な武器とあって、相手も⑰野垣内、④寺田を徹底的に押さえにかかる。ポジション取りもままならない野垣内・寺田、チャンス実らず。

ここ数試合、スタメンを張っている⑥坂井・⑩北野のベテランコンビ。右に左に、攻撃に守備にピッチを駆け回る。貪欲にゴールを狙い積極的なプレーを見せるも相手DFに阻まれる。

前半40分過ぎ、⑱塩谷がゴール前で決定的な場面を迎えシュートを放つ。しかし相手DFが捨て身で脚を伸ばして防ぐ。握りこぶしでピッチを叩く塩谷、あと一歩及ばずスコアレスで後半へ。

風下の後半、低いボールを繋いでゴールに迫る

後半は風下のヴィアティン。GK①曳地が意図的にロングボールを蹴らずに右サイドバックの㉒進藤にボールを渡してビルドアップ。進藤からサイドハーフの寺尾につなぎ何度かゴール前まで運ぶもフィニッシュに至らず。

対して風上に立ったFCマルヤス岡崎。GKからのロングボールを前線に送り込むも野垣内・寺田の硬い守備で跳ね返す。CKの場面もGK曳地が落ち着いてセーブ。ピンチを凌ぐ。

後半の中盤を過ぎて、⑨山内・⑬藤牧・㉚平信を投入、残り時間が少なくなり平信が右サイドを駆け上がってチャンスメイク。藤牧に当てて、山内、㉓西村仁志が狙い、こぼれ球に⑳森主が詰める。相手ボールになっても森主の執拗なチェイシング。最後までヴィアティンらしさを発揮したプレーを見せたが後半はシュート2本、決定的な場面には至らなかった。

そしてアディショナルタイム2分が過ぎてタイムアップ、最後は怒涛の攻撃を見せたヴィアティンだったがゴールを奪えず引き分けに終わった。

ゴールシーンが無くとも、歓声と拍手に包まれた瞬間。

結果はスコアレスドローで決して喜べるものではないかもしれないが、スタンドからは何度も歓声と拍手が上がった。

それは狭いエリアでショートパスを繋いで攻撃していく「コンパクトで観ていて面白いサッカー」が展開された時。そして、どよめきに似た歓声と拍手が起こったのは、複数人で相手を囲い込んで相手の逃げ場を無くし、ボールを奪い取った時、更にはボールを奪われても、ミスがあっても瞬時に切り替えて獣のごとくボールを奪い返しに行くアグレッシブな姿を見せた時だった。

試合が終わった後、スタンドに詰めかけた1,050人の観客からは惜しみない拍手が送られた。

二週連続の三重ダービーで、肉体的にも精神的にも消耗して迎えたホームゲームだったとは思うが、選手たちの闘志は高いレベルで維持されていることがプレーの端々から感じられた。それが観ている全ての人に伝わった。

その闘志の火を絶やさずに、来週の天皇杯一回戦に臨もう。

天皇杯 JFA第99回 全日本サッカー選手権大会 1回戦

  • 日程:2019年5月26日(日)
  • 対戦相手:関西学院大学(兵庫県代表)
  • 会場:三重交通Gスポーツの杜 鈴鹿・メイングラウンド
  • 開始時間:13:00

寺尾兄弟 ✕ 桑名久米サッカークラブ

今日の試合、エスコートキッズを務めてくれた「桑名久米サッカークラブ」の選手たち!そう、ヴィアティン三重・寺尾俊祐選手とFCマルヤス岡崎⑧寺尾憲祐選手の出身クラブである。未来のヴィアティン戦士がこの中からも生まれて欲しい(^^) みんながんばれ!