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上野展裕監督インタビュー(後編)

2019年03月10日 

先日お届けした「上野展裕監督インタビュー(前編)」に続いて後編をお届け。インタビューはとても盛り上がり、話題は多岐にわたった。後編の内容は以下の通り。

  • 仕事をしながら練習している選手たち、監督として配慮していること
  • 阪倉コーチとの関係、チーム内での役割分担
  • 昨シーズンのデータを見ながら、少し雑談(失点を減らす、得点を増やすなど)
  • ファンの皆さんへのメッセージ(動画あり)

仕事をしながら練習している選手たち、監督として配慮していること

練習の終了時間を守ることは一番気をつけていますね。以前にいたチームでは「今日やるべきことは今日やりきる、明日に持ち越さない」というスタイルでやっていました。できなければ何度も何度も繰り返し練習することになります、すると何人かの選手たちから「監督、もう仕事に行く時間です!」と言われ、仕事に行かなければならないメンバーはそこで帰ってもらって、残ったメンバーで引き続き練習をするということが何度もありました。その分徹底して練習できたということはあるのですが、結果的に選手に迷惑をかけてしまっていました。

ヴィアティンでは正社員として働いている選手の割合が多いので、やはり社会人として会社に勤めている以上、遅刻するわけにもいきません。なので終了時間はキッチリと守るようにしています。

以前いたクラブではアルバイトで働いている選手が多かったので比較的時間の融通が効いたのですが、ヴィアティンの選手たちは正社員として働いている選手が多いです。そのため社会ではみなさんがどのようにして働いているのかを知ることができるのがとても良い点だと感じています。日常は大変だと思いますがこれは社会人として大きなメリットだと思います。そのメリットはサッカーにも活きてくるはずです。

VM編集部(以下VM):なるほど、とても納得です。少し話は逸れますが、練習を見ているとかなりハードな印象を受けますね。フィジカルだけでなく頭を使う練習が多いので選手は脳が疲れるんじゃないでしょうか?

そうですね〜、だいぶ慣れてきたと思いますよ(笑)慣れてきたらまたレベルをあげて、ひとつできたら更に上へとステップアップさせていきますよ!

VM:「練習、めっちゃハードだね!」と稲森選手や蓮沼選手に聞きました。すると選手たちは「めっちゃハードなんすけど、サッカーがすごく面白いです!」と言っていました。その表情がとても良かったので嬉しかったです。

今はまだパターン練習が多いので、ほんとは面白くないはずなんですけどね〜(笑)おそらく明確な課題があって、それをひとつずつこなしていくという作業が面白いんでしょうね。

阪倉コーチとの関係、役割分担

VM:阪倉裕二コーチ(前AC長野パルセイロ監督)とは長い付き合いなんでしょうか?

自分が大学2年生(早稲田大学出身)の時、彼が順天堂大学の1年生で、1年生の頃から試合に出てきてたと思いますが、仲良くなったのは自分が大学3年か4年のときですね。裕二と一緒にアジアカップ(AFCアジアカップ1988)に行ったんですよね。ちょうどそのころ若手の日本代表を作っていて(大学選抜チームで出場)アジアカップの予選から同じチームで一緒にマレーシアに行って、予選を勝ち進んで本大会に出場しました(本大会1次ラウンド1組・5チーム中5位)。先日のアジアカップと同じ様にカタールに負けましたね〜、1次ラウンドですけど0-3で…。その頃からよく遊んだりもしてました。

なのでもう30年以上の付き合いになります。

代表ではポジションが重なることもありましたね、センターバックで自分が出たり裕二が出たり。その後何年か経って、私が京都パープルサンガ(現・京都サンガ)のダイレクターをしている時(2005年ごろ)にユースの監督を探していまして、「ハッ!裕二がいる!」と思って連絡を取りオファーをしました。その時、久しぶりに一緒に食事をしながらいろいろ話した結果、オファーを受けてくれました。それから京都で2年ほど一緒に仕事をしました。

VM:上野監督が練習中に「裕二〜!」と呼んでいる様子をみて、相当仲が良いのだろうなと思っていたのですが、30年もの付き合いとは驚きました(笑)

わはは〜(笑)今回ヴィアティンに来る際にも裕二に相談したりしてましたし、裕二からも相談の電話を受けてましたのでこうやってまた一緒にやれるというのは本当にありがたいなと思っています。

VM:練習の様子を見ていて、2グループに別れてのメニューでも指導が分散することなく、上野監督と阪倉コーチとで同じように指導をされていました。これはトレーニングの質や効率を考えた上でもとても良い構成だと感じました。

そうですね、特に裕二は守備のスペシャリストですので守備の方を重点的にやってもらっています。「裕二、失点を半分にしてくれ!」とリクエストしています(笑)本人は「ええーーーー!!!」と言ってましたが、きっとやってくれるはずです(笑)クロスの対応だったり、守備に関することを徹底してやってくれていますのでとても信頼していますし、本当に助かっています。

VM:そうですね、昨シーズンはやや失点が多かったので、それが減るだけでも勝てる試合が増えるかもしれませんね!

失点が半分にならなかったらぜんぶ裕二のせいです(笑)わはは〜!

VM:ここ、インタビューで使わせてもらいますからね(笑)

サポーターの皆さん期待して下さい、裕二が失点を半分にしてくれますからね!(笑いながら念を押す監督)

昨シーズンのデータを見ながら、少し雑談(得点データ・失点データを見ながら)

VM:JFLの漠然としたイメージですが、得点が入らない、ドローが多いという印象を持っていましたが、あらためてデータを見てみると、Jリーグでも数字的にあまり差はないんですね。

そうですね、数字的にはそれほど変わらないですよね。サッカーのレベルに関してもJFLでもHondaFCなど上位4〜5位ぐらいのチームはJ3へ行っても勝ち抜けるぐらいの実力だと思いますしね。

ヴィアティン三重の昨シーズンのデータ

  • 得点:8位・40得点(1試合平均 1.33得点)
  • 失点:12位・52点(1試合平均 1.73失点)

VM:先ほどの話でいくと、阪倉コーチの仕事ぶりでこの失点が半分になるわけですね!半分になると自動的に2位〜3位が見えてきますね(笑)

そうしたいと思っています。「失点してはいけない」と言ってるわけではなく、アクシデンタルな失点もあるので1失点は仕方がないと思っているところもあるんですよね。

VM:なるほど、おっしゃられるように1.07失点だと失点ランキング3位FC今治・4位奈良クラブと、このあたりになってくるわけですね。

そして得点が平均2点ぐらい取れるようにしたいなぁと思っていまして、2点だと少ないと感じるかもしれませんが、平均2点取れると上位が見えてきますよね。(平均得点2.10:得点ランキング3位・FC今治)

去年も途中からの就任でしたが、ヴァンフォーレ甲府で私が監督になってから1試合平均得点数が2.55、レノファ山口では2.73ぐらいだったので、ヴィアティンでも2点を超えられるようにしたいですね。HondaFCを超えたいですね!(得点ランキング1位・HondaFC:2.53)

VM:それは心強いですね!楽しみです!

VM:またまた話は逸れますが、甲府の監督になってからレノファ山口との初戦に臨む前、山口サポーターから「上野さんJおかえりなさい!」というダンマクを掲げて祝福されている写真を見ました、甲府へ行っても山口サポーターから愛されているというのが伝わってくる、とても素敵な光景でしたね。

《サッカーキング・ライターコラムfrom甲府:2018年5月5日》
https://www.soccer-king.jp/news/japan/jl/20180505/753033.html

いや〜あれは本当に嬉しかったですし、驚きましたね。ちょうどチームバスでスタジアムに入っていく時にもたくさんの山口サポーターさんが来てくれていましたし「おかえりなさい!」というダンマクを貼ってくれていてびっくりしました。甲府の社長や広報担当者も驚いていました。本当にありがたかったです。

VM:そして何のご縁か、またオレンジのチームになりましたね!

そうなんですよ〜!レノファ山口と同じオレンジですし、マスコットも同じライオン!すごい縁を感じますね!

VM:まだまだ聞きたいことはたくさんありますが、今回はこれぐらいにしようと思います(笑)これからもいろいろ聞かせて下さい!

もちろんです!

VM:では最後にファン・サポーターのみなさんにメッセージをお願いします!