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前節に続く劇的逆転勝利!大竹の逆転決勝弾で東京武蔵野に勝利

2023年09月24日 

 

JFL第22節、ホーム・ラピスタで今季最後のナイトゲームは東京武蔵野ユナイテッドFCを迎えて行われた。前節、後半アディショナルタイムに㉝石井大生の2ゴールで大逆転勝利、良いムードをそのままに連勝を目指すヴィアティン三重。試合は前半30分にPKを与えてまたも先制を許す。その4分後、流れの中から⑩田村の鮮やかなゴールで同点に追いつき前半終了間際には⑳金のゴールで逆転。良い流れで後半へ。しかし後半開始4分、中央から簡単に崩されて失点、同点に追いつかれる。さらには84分に追加点を許す。再び追いかける展開のヴィアティン三重、87分に左サイド㉕藤澤からのクロスが流れたところを⑳金が拾ってシュート、これが決まってまたも同点。そこからも攻撃の手を緩めないヴィアティン三重、前へ前へとボールを運ぶ。そして訪れた90分、左サイド⑪上田が㉕藤澤に少し下げたところからアーリークロス。そこに飛び込んだ⑨大竹将吾が頭であわせて見事な逆転弾。最後は全員で守り切って開幕戦〜第2節以来となる連勝を飾った。

 

第25回 JFL第22節・試合結果

ヴィアティン三重 4-3 東京武蔵野ユナイテッドFC
(2-1/2-2)

  • 30分:⑧小林大地・東京武蔵野ユナイテッドFC
  • 34分:⑩田村翔太・ヴィアティン三重
  • 44分:⑳金成純・ヴィアティン三重
  • 49分:⑱石原幸治・東京武蔵野ユナイテッドFC
  • 84分:④中川諒真・東京武蔵野ユナイテッドFC
  • 87分:⑳金成純・ヴィアティン三重
  • 90分:⑨大竹将吾・ヴィアティン三重

 

前半、PKで先制を許すも2点返して勢いを取り戻す

 

今季最後のナイトゲーム、少しずつ日が落ちはじめたラピスタは西からのやや強い風が吹く。夏場はほとんど風がなかっただけにラピスタの風に秋の訪れを感じさせられる。夕方になるにつれて気温がぐっと下がり、試合開始時点での気温は21.1℃。半袖ではやや肌寒いぐらいの気温のなか17時にキックオフ。東京武蔵野ユナイテッドFCとの前回対戦ではアウェーで敗れているヴィアティン三重、シーズンダブルをされるのは絶対に避けたい。

西日と風を考慮したであろうキャプテンの②谷奥がコイントスで風上を選び、東京武蔵野ボールで試合開始。開始と同時に前から厳しいプレッシャーをかけるヴィアティン三重の選手たち。立ち上がりから目まぐるしく攻守が入れ替わり、互いにシュートまで持ち込む展開。守備から攻撃に入った際のスピードが速い東京武蔵野、長いボールで相手DFの裏を積極的に狙うヴィアティン三重、激しい試合展開が予想される。

 

 

普段は中盤で細かく繋いで前へボールを運ぶヴィアティン三重だがこの試合ではロングボールで相手DFの裏を狙う場面が多い。そして前半から㉔池田のロングスローを使ってゴールを狙う。風上を取ったことも含めて何としても先制点が欲しいヴィアティン三重、前へのアグレッシブな攻撃が見て取れる。

飲水タイムを挟んでから東京武蔵野がボールを持つ時間が増える。やや相手を自由にさせてしまう場面が多くなりゴール前での危ない場面を度々迎えるがうまくカバーして凌ぐヴィアティン三重。しかし29分、相手最終ラインから右サイドへ大きくサイドチェンジ。そこからゴール前で細かく繋がれてGKモリケンの至近距離からフリーでシュートを放たれる。一度は弾き返した森だったが、こぼれ球を詰めに来た相手選手に②谷奥が身体を入れてブロックしたところで相手を倒してしまいファウル、PKを与えてしまい失点。またも先制点を許してしまう。

 

 

先制して勢いに乗る東京武蔵野が奪ったところからショートカウンター気味にスピードに乗って前に運ぶ。やや流れが悪いヴィアティン三重だったが最終ラインで②谷奥がパスカット、ワンタッチで繋いでカウンター発動。相手守備陣の戻りは速いが前で受けた⑩田村が右サイドの㉟寺尾に展開、相手のブロックが整う前に寺尾が斜めにクロスを入れる。ゴール前にいた⑳金のところを越えてファーサイドでフリーになっていた田村に通る。受けた田村翔太、迷わずダイレクトボレー!失点からわずか4分で同点に追いついた。田村翔太は今季7ゴール目。

 

 

 

37分、相手のハイボールにヘディングで競り合った谷奥、頭を打ってピッチに倒れ込むが大事には至らずプレーを続ける。41分、その谷奥から左サイドの㉕藤澤へサイドチェンジ、顔を上げた瞬間に⑩田村と⑤菅野が動き出す。裏に抜けたボールは⑤菅野が収める、深いところまで行ってシュートを打つが相手の寄せもあってサイドネット。良い攻撃に沸くゴール裏のサポーターたち。

43分、コーナーキック獲得。左から⑬安西が良いボールを入れたが相手がクリア、相手がセカンドボールの処理にもたつくところで⑰野垣内にボールが転がり、前を見た野垣内が右に残っていた谷奥に絶妙なパス。受けた谷奥は体勢を崩しながらも左足のアウトサイドで落とす。そこへ走りこんだ⑳金成純、シュートはミートできなかったが気持ちで押し込み追加点!ゴール前での見事な崩しからのナイスゴール、1点リードで前半を終える。

 

 

 

後半、逆転を許すが最後に大竹の大逆転決勝弾で撃破!

 

ハーフタイム、前半に頭をぶつけた②谷奥に代えて㉝石井が入る。47分、相手陣内でFK獲得、安西のキックを相手選手がクリアしこぼれ球を拾った野垣内が左サイドに開いた㉝石井にパス、そして裏に抜けた⑲児玉に出し、クロスを上げる。ここはクリアされるがセカンドボールを⑤菅野が拾い⑩田村に預けゴール前の㉟寺尾に優しいクロス。タイミングはバッチリだったが寺尾のヘディングは強く叩けず相手GKがキャッチ。しかし立ち上がりから波状攻撃で相手ゴールに迫る場面を作る。続く48分、中央から簡単に縦パスを通される。パスの受け手のところへDF陣が寄せに行ったところで裏にボールが転がりそこへ入られて失点。これもGK①森が一度は防いだもののこぼれ球を押し込まれてしまった。後半開始早々に同点。

 

 

同点に追いつかれてから相手が勢いを取り戻し何度もヴィアティン三重ゴールを脅かす。GK森の好セーブもあり、ギリギリのところで弾き返す。一方なかなかチャンスを作れないヴィアティン三重。しかし65分、自陣で奪ってからワンタッチでテンポ良く繋いで右サイドの大きなスペースを使って⑳金を走らせる。上がってくる味方を待ってクロスを入れる、ファーサイドから走り込んだ㉕藤澤が頭で合わせるが相手のブロックもあり枠の外へ。66分、㉟寺尾に代えて⑨大竹を投入。

 

 

77分、⑰野垣内に代えて⑮梁を投入、ここでシステムを3−4−3から4−4−2に変更。交代出場の梁は古巣対決に気合いが入る。その梁が入ってすぐ、自陣ゴール前でのピンチを凌いでヴィアティン三重のカウンター。⑬安西から⑮梁にボールが出てドリブルで運ぶ。右には⑨大竹、左からは⑤菅野が追いかける。相手DFは二枚、ゴール前まで持ち込んだ梁がそのままシュート。しかしこれはGK正面でチャンスは実らず。

 

 

84分、相手のコーナーキック。一度はクリアするがセカンドボールを再び放り込まれる。入ってくるクロスに対してゴール前で2人の相手選手がフリーになっており頭で合わされて失点。試合が動く時間帯、先に追加点を獲ったのは東京武蔵野だった。

 

 

リードを許し残り時間は5分+ATになりピッチサイドでは⑦森主と⑪上田が準備を始める。追加点が欲しいヴィアティン三重、ゴール前にロングボールを入れる。相手のクリアボールを拾った左サイドの㉕藤澤、ゴール前の⑨大竹を狙って高いクロスを入れる。しかしここはあわせられず逆サイドに流れてしまう、しかしそれを拾った⑳金、角度のないところから落ち着いてニア上を狙って豪快なシュート。失点から3分後にまたも同点に追いついた。金との交代で⑦森主が準備する中、大きな仕事をして役目を終えた。

 

 

 

88分、⑳金に代えて⑦森主、⑤菅野に代えて⑪上田が入る。残り時間が少なくなりオープンな展開に。早速DFラインから⑨大竹を狙ってロングボール。相手選手ともつれ合いながら身体を入れて前を向く大竹が切り替えしてシュート、ここは惜しくもサイドネット。そして繰り返しゴール前にロングボールを入れるヴィアティン三重、クリアする東京武蔵野。そのクリアボールを藤澤が頭でうまく繋ぎ安西から右の池田に展開。そして池田がゴール前にボールを入れるが少し長くなり⑪上田が拾い後から来る藤澤に預ける。ゴール前を見る藤澤、その瞬間相手DFと駆け引きをしながらゴール前に走り込む⑩田村、相手DFを押しのけてスペースを作って走り込む⑨大竹。次の瞬間、藤澤が右足で絶妙なクロス、ニアサイドの大竹が斜めに跳んでダイビングヘッド!飛び込んだ大竹があわせたボールはゴールネットに吸い込まれて逆転ゴール。大歓声のスタジアム!喜びを爆発させる選手たち。

 

 

 

後半のアディショナルタイムは5分、走り続けた選手たちには疲労の色が見える。しかし最後の力を振り絞ってボールを追いかける。途中出場の選手や古巣対決の⑮梁らはチャンスがあればとゴールを狙う。残り時間はわずか、時間をゆっくりと使いながら試合を締めにかかる。そして最後まで守りきったところで試合終了。壮絶な攻め合いを闘い抜いた選手たちはピッチに倒れ込んだ。2戦連続の超劇的大逆転勝利、大興奮のスタンドからは大きな歓声と拍手が贈られた。

 

 

2試合連続の劇的大逆転勝利。どちらも内容的には多くの課題を残すゲームとなったが、いまの状況においては目の前の試合に勝ったことが何よりも素晴らしい。リーグ終盤戦に差し掛かり、依然として大混戦かつ厳しい状況が続くなか、選手たちとサポーターたちの勝利への執念が苦しい試合展開をひっくり返した。

 

 

試合が終わり公式インタビューを終えた樋口監督は「こんな勝ち方を続けられるはずはない…、目の前の試合に集中して、しっかりと課題を解決する。それに徹します。」そう言ってピッチをあとにした。インタビュー前には少しホッとした表情に見えた樋口監督だったが、インタビューを終えたあと厳しい表情でロッカーへと引き上げていった。

 

 

前節までの20試合、選手たちも応援する我々もずっと苦しい思いをしてきた。その分、この2連勝の喜びがどれほど大きかったことか。しかもこれ以上ないドラマティックな結末が2試合続き、苦しかった20試合分の鬱憤を一気に晴らした気分だ。しかしここからの7試合、毎試合が決勝戦のようなプレッシャーを感じながら勝ち続けなければならない。そのための自信と勢いをつける意味でもこの2連勝はとてつもなく大きな意味がある。どれほど苦しい状況にあっても、諦めずにゴールを目指す。それが良い結果への唯一の手段であることを自分たちの手で証明した。

次節はひとつ空いて第24節はアウェーでティアモ枚方と対戦、前回はホームで敗れている相手だ。ここから毎試合同じようなフレーズで締めくくることになるが、目の前の一戦に全てを賭け、ひとつひとつ勝点を積み上げた先に大きな山が待っている。山が最も高くなったところでシーズンを終えられるよう、次の闘いに気持ちを集中させよう。オレたちならやれる。絶対にやれる。

 

 

フォトギャラリー①

フォトギャラリー②

公式記録

2023 JFL第24節 10/8日 vs FCティアモ枚方

  • 第25回 日本フットボールリーグ 第24節
  • 試合日程:2023年10月8日(日)アウェー
  • 対戦相手:FCティアモ枚方
  • 試合会場:たまりく
  • 開始時間:13:00キックオフ