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2023シーズン最初の三重ダービーは1-1のドロー

2023年04月17日 

 

2023416日、今季最初の三重ダービー開催。2018年以来5年ぶりに四日市中央陸上競技場でのホームゲームが行われた。相手は鈴鹿ポイントゲッターズ(以下 鈴鹿PG)、およそ2,500人の観客の前で手に汗握る熱戦が繰り広げられた。前半にコーナーキックから鈴鹿PGが先制点を奪う。後半、追いつきたいヴィアティン三重は交代で入った⑨大竹が67分に同点弾を決める。70分には相手に退場者が出て試合を優位に進めるヴィアティン三重が猛攻を仕掛けたが、追加点を奪うことが出来ず1-1のドロー。勝点1を分け合う結果となった。

 

第25回 JFL第6節・試合結果

ヴィアティン三重 1-1 鈴鹿ポイントゲッターズ
(0-1/1-0)

  • 31分:⑬石川竣祐・鈴鹿ポイントゲッターズ
  • 67分:⑨大竹将吾・ヴィアティン三重

 

 

前半・CKから失点、リズムを掴めず苦しむ

 

5年ぶりに四日市での開催となったホームゲーム。今季最初の三重ダービーは春らしい気候の中、四日市中央陸上競技場で行われた。北から南方向へ強めの風が吹く中、風下に立つヴィアティン三重ボールでキックオフ。鈴鹿PGはスタメン11人中6人、ベンチメンバー7人中6人、合計18人中13人(うち6人が大卒ルーキー)が新加入選手で構成される。若い選手が多くダイナミックなサッカーを展開してここまで2勝2敗1分。一方、1試合少ないヴィアティン三重は2勝2敗、ほぼ同じような戦績で迎えた。

 

 

試合開始早々、前から厳しいプレスをかける鈴鹿が高い位置でボールを奪いヴィアティン三重ゴールに迫る。GK①森建太が身体を投げ出して阻止。その後2分、相手陣内でボールを奪ったヴィアティン三重、⑩田村が仕掛けて裏を走る㉟寺尾にパス、寺尾のシュートがゴールネットを揺らしたがここはオフサイド。入りから両チームともにスピード感のある攻撃で相手ゴールに迫る。6分にも⑤菅野・⑩田村・㉟寺尾のコンビネーションから⑩田村がシュート、しかし枠を捉えられない。

前から積極的にプレッシャーをかけ、相手のパスを引っ掛けたところからスピードを上げて相手ゴールに迫るヴィアティン三重、試合の入りはとても良い。7分には高い位置まで上がった⑪上田と㉒川中の連携から上田が仕掛けてゴールまえ中央の田村へラストパス。しかし左脚で狙った田村、上手くミート出来ずシュートは枠を逸れる。

 

 

15分をすぎたあたりから最終ラインへのバックパスを狙われ徐々に後ろに下げさせられる。自陣でのボール回しが増えるヴィアティン三重、前からプレスをかける鈴鹿PG、少しずつ相手ペースになりかけたところでパスを奪われ鈴鹿⑨山内選手のシュート。わずかに枠を逸れピンチを逃れる。22分、自陣ゴール前で⑲児玉がファール、鈴鹿PGのフリーキック。壁の間を抜けたキックはわずかに左に逸れ救われる。

 

 

そして31分、鈴鹿PGのコーナーキック。インスイングで高く蹴られファーサイドまで抜けたボールに中央の密集から抜け出した⑬石川選手が押し込み失点。失点したあとも前半の終わりにかけて自陣でのプレーが増え、思うようにボールを握れないヴィアティン三重。エネルギッシュな鈴鹿PGのプレッシャーにも苦しめられる。テンポが良いパスを繋ぐ鈴鹿PGの時間が続き良い場面を作れない。

45分には②谷奥へバックパスが入ったところを狙われボールを失い相手のカウンター。裏に抜け出した⑦三宅選手にボールが収まったがGK①森が身体を投げ出してコースを消し、交錯しながらもピンチを防いだ。そのままチャンスは作れず1点ビハインドで前半終了。

 

 

 

後半・大竹の同点弾!怒涛の攻撃も追加点を奪えずドロー

 

後半の入りも鈴鹿PGペースで試合が始まり50分までに二度危ない場面を迎える。しかし中盤でのボールの奪い合いやセカンドボールの回収で徐々に優位に立ちボールを奪うヴィアティン三重、奪ったところから⑩田村、㉟寺尾が裏のスペースを走りゴールに迫る。互いに目まぐるしくボールが動きファールが目立ちイエローカードが続く。

 

 

60分、⑯橋本に代えて⑦森主、⑤菅野に代えて⑨大竹を投入。⑩田村と異なる特徴を持った⑨大竹とのツートップ、流れを変えゴールへの期待が高まる。燃える闘魂⑦森主はピッチに立つなり大きな声を上げてチームメイトを鼓舞する。

 

 

そして67分、ハーフウェーライン付近でヴィアティン三重のスローイン。右サイドから㉔池田が相手の裏を狙う⑨大竹めがけてロングスロー。相手DFがヘッドで後ろに逸らせたところを狙っていた大竹、見事に裏を取り相手GKの位置を見てすかさずシュート。GKの頭上を越えたボールはゴールに吸い込まれて同点!途中出場の大竹、出場7分で期待に応える仕事をする。

 

 

 

70分、鈴鹿PG⑦三宅選手が二枚目のイエロー、退場になり鈴鹿PGは一人少ない状況に。ここからヴィアティン三重が猛攻開始。相手のセットプレーからGK①森がキャッチしたボールを素早くスローイング、走る㉟寺尾が相手選手と入れ替わって一気にゴールへ向かう。ここは相手に跳ね返されるが立て続けにゴールを狙う。しかし決定的なチャンスで⑨大竹は惜しくも空振り、㉟寺尾がこぼれ球からミドルシュートを放ったが倒れている相手選手に当たってしまう。怒涛の攻撃も実らない。

 

 

77分、㉒川中に代わって⑮梁、㉟寺尾に代わって㉘吉田が入り、さらに攻撃的な布陣で2点目を狙う。79分、ピッチ中央でボールを奪った⑩田村から左サイドの⑮梁へサイドチェンジ。そのままボックス付近まで運んだ梁がシュートを打つが相手GK正面。81分、右サイドに開いた㉘吉田から中央に入ってきたフリーの⑮梁へパス、振り向いて素速くシュート。強烈なミドルシュートだったが相手GKの好セーブに阻まれる。そのコーナーキックからニアで⑮梁が頭で合わせるがこれもGKが正面でキャッチ。惜しい場面が続く。

 

 

 

87分には前がかりになったところから鈴鹿PGのカウンター。時間をかけさせて守備を整えるが短いパスを丁寧に繋ぐ相手を止められずゴール正面でシュートを打たれる。ここは枠を逸れて救われるが決められてもおかしくない危ない場面。残り時間が少なくなり時間を使いたい鈴鹿PG、追加点が欲しいヴィアティン三重、やや焦りが見え始める。89分、相手陣内でファールをもらいフリーキック獲得。距離はあったが⑬安西のキックに期待がかかる。しかし滑るピッチに軸足を奪われキックミス。そのボールを奪われ鈴鹿PGのカウンター。必死に戻る⑦森主が遅らせてミスを誘い再びヴィアティン三重が奪ってカウンター。左サイドに展開して⑮梁がクロスを放り込み⑩田村がシュート、しかしGKの正面。

 

 

90+2分、自陣ゴール前でセカンドボールを拾った㉔池田、前線に大きく蹴り出す。相手選手に身体を当てて入れ替わり上手く収めた⑩田村、⑮梁と入れ替わりながらゴールを目指す。右には⑨大竹、相手DFは一人!その大竹に梁からパス、3対1で決定的な場面。しかしワンタッチ目がやや大きくなり飛び出したGKにコースを塞がれてしまう…。

 

 

 

90+3分には裏を取った㉔池田がシュートを放つもクロスバーの上、90+4分に⑮梁が裏を狙うもオフサイド、⑲児玉から裏を狙ったロングボールは相手GKが直接キャッチ、90+5分には相手がシュート、ラストプレーのロングボールも相手GKが直接キャッチ…。そこで試合終了のホイッスル。一人少ないなか凌ぎ切った鈴鹿ポイントゲッターズ、勝ち切れなかったヴィアティン三重。2,452人の観客が見守る中で繰り広げられた激闘はドローに終わった。

 

 

絶対に勝点3が欲しい試合だった、いやドローでは許されない試合だった。三重ダービーだからというのはもちろんのこと、2連敗していたからというのもある、それだけではなく後半は一人多い状況で20分以上もの時間があったにも関わらず、逆転することができなかった。前半のシュート数はわずか2本、修正して臨んだ後半は終盤にかけて猛攻でたたみかけ12本のシュートを放った。最後まで何度もゴールに迫ったがゴールは遠く、悔いが残るドローとなった。

 

 

「シーズンを通して何度も山を作り、大きな谷を作らないこと。」いつも樋口監督が口にするフレーズである。開幕から5試合・6節を終えて2勝2敗1分、まだ谷と言うには早いかもしれないが決して良いスタートとは言えない。前節負けた武蔵野戦も、ドローに終わった鈴鹿PG戦も、惜しいと言えば惜しかったかもしれないが勝ち切るために足りていないものがある。毎シーズン、優勝するチームや昇格するチームは混戦を勝ち抜くだけの強さを発揮している。そして強さだけでなく「らしさ」を発揮して勝ち抜いていく。

 

 

今シーズンの我がチームにとっての「ヴィアティン三重らしさ」は何か。主体的で躍動感のあるフットボールか、チーム内競争で培った選手層の厚さか、絶対に優勝して昇格するという強い気持ちなのか、スローガンに掲げた勇敢に闘う姿勢なのか。一試合でも早く、一日でも早く、2023年のヴィアティン三重らしさを確固たるものとし、圧倒的な強さと圧倒的に魅力あるフットボールで毎試合僕らを興奮させて欲しい。

次は三重県選手権準決勝 vs四日市大学。大学生が相手とは言え油断はできない。戦術、テクニック、気持ち、チームワーク、勝利に必要な全ての要素で相手を圧倒し、大きな山の入り口に立てるようなゲームと結果を期待したい。

 

 

㉔池田直樹選手・JFL150試合出場達成

 

試合運営サポートは海星高校サッカー部 新1年生のみなさん!

今回、四日市でのホームゲーム開催にあたり、海星高校サッカー部・新1年生のみなさんが試合運営とボールパーソンを務めてくれました!つい先日入学されたばかりということで、チームウェアのジャージもまだ揃っていない中、皆さん元気にサポートをしてくれました。ありがとうございました!

 

フォトギャラリー①

フォトギャラリー②

 

公式記録

2023 三重県選手権 準決勝 vs 四日市大学

  • 第28回三重県サッカー選手権大会(天皇杯代表決定戦)
  • 試合日程:2023年4月23日(日)
  • 対戦相手:四日市大学サッカー部
  • 試合会場:三交鈴鹿
  • 開始時間:11:00キックオフ