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開幕三連勝ならず、雨のラピスタで枚方に敗れる。

2023年03月27日 

 

第25回JFL第3節、開幕2連勝で最高のスタートを切ったヴィアティン三重は雨のラピスタにFCティアモ枚方を迎え、ホームゲームで三連勝を狙って試合に臨んだ。降り続く雨の中、思い描いたサッカーを展開できない両チームだったが、最後まで熱い闘いを繰り広げた。前半に枚方が先制、後半にヴィアティン三重が同点ゴールを上げ追いついたが、終盤にカウンターから枚方が追加点。雨の激闘を枚方が制し、ヴィアティン三重の開幕三連勝は果たせなかった。

お互いにイーブンなコンディションの中、ホームアドバンテージを活かしきれなかったヴィアティン三重。悪天候下での試合の進め方に課題を残すこととなったが、指揮官の樋口監督は、この負けを引きずらず連敗しないことがもっとも大切であると、次の試合に目を向けた。

 

第25回 JFL第3節・試合結果

ヴィアティン三重 1-2 FCティアモ枚方
(0-1/1-1)

  • 28分:㉘井上翔太・FCティアモ枚方
  • 72分:⑨大竹将吾・ヴィアティン三重
  • 84分:㉚山口隆希・FCティアモ枚方

 

 

前半・相手にボールが転がる場面が多く、先制を許す

 

小雨が降り続く中、ヴィアティン三重ボールでキックオフ。前夜から降り続いた雨の影響でピッチ上にはところどころ大きな水たまりが残る。両チームともに攻撃ではロングボールを前に入れて裏を狙い、守備ではセーフティーファーストでシンプルな対応で試合が始まる。この日は雨とあわせて西から東への風が吹き、前半はヴィアティン三重が風下でプレー。

序盤は互いにボールが落ち着かない状況が続き何度か裏を狙ってFWを走らせるボールを入れるがチャンスには至らない。13分、ヴィアティン三重陣内左サイドで枚方のFK。ゴールまでは距離があったがいいボールが入り枚方㉒生駒選手が頭で合わせるがわずかに枠を逸れ危ない場面を迎える。

18分ヴィアティン三重が左サイド中央からのスローイン。受けた⑬安西が前方のスペースへ長いパスを入れ⑩田村を走らせる。相手DFと競る田村、上手くからだを入れ替えて振り切りすかさずシュート。惜しくも枠を逸れ最初のチャンスは実らず。22分にも右サイドのスペースに㉔池田が走りゴール前へ絶妙なクロス。㉒川中が頭で合わせるがここも枠を捉えられない。

 

 

前半の半分が過ぎ、互いにゴール前まで迫る回数は多くない。しかしセカンドボールを拾う回数では枚方が上回る。前方に蹴り出すボールの精度も枚方の方が高くマイボールにする回数が多い。一方ヴィアティン三重はシンプルなクリアになってしまう場面が多くキックミスも目につく。その結果マイボールに出来ず相手の流れになるケースが多くなる。

そして28分、GK①森のゴールキックを枚方の中盤の選手が前に弾き返し、それをマイボールにしたままヴィアティン三重陣内で前に運ぶ。アバウトにゴール前に入れられ⑯橋本が頭で跳ね返す。しかしそれを相手に拾われボックス内でシュートを打たれてしまう。シュートコースに身体を入れることが出来ず、ボールはGK森の手をかすめること無くゴールネットに突き刺さった。

 

 

先制を許してしまったが怯むこと無く相手ゴールを目指すヴィアティン三重。38分には右サイドのスペースに㉟寺尾が走り質の高いクロスをゴール前に放り込む。㉒川中が頭で合わせたがここは相手DFの寄せが厳しくゴールは狙えない。それから何度も何度も裏を狙ったアクションを見せるが相手の統率された守備をかいくぐることが出来ず決定的な場面には至らないまま1点ビハインドで前半終了。

 

 

後半・大竹の同点弾、しかし84分に追加点を許す。

 

後半に入って縦ではなく斜めに長いボールを入れ始めたヴィアティン三重、ベンチからは「対角を狙え!」と樋口監督の大きな声が飛ぶ。51分、相手陣内左サイドでボールを奪った⑬安西が縦方向ではなく、右の広大なスペースにボールを入れる。そこで㉔池田が収めてドリブルで持ち上がる。寄せてくる相手選手に対し一発切り返しを入れて振り切るとしっかり中を見て正確なクロスを入れる。そしてここでも㉒川中がドンピシャのタイミングで頭で合わせるが惜しくも相手GKに掻き出されてゴールならず。後半開始早々に惜しい場面を迎え得点の匂いがし始める。

 

 

 

惜しい場面を迎えて勢いづくヴィアティン三重。フリーキック、コーナーキックから立て続けに相手ゴールを脅かす。そして59分、早めにベンチが動く。㉒川中に代えて⑨大竹、㉟寺尾に代えて⑳金を投入。70分に相手との接触プレーで頭部を負傷した大竹だったがプレー再開直後に結果を出す。ヴィアティン三重ゴール前でクリアしたボールを⑤菅野が収め⑬安西に預ける。視野が広い安西、前を走る大竹の姿を確認し前方へ浮かせたボールを入れる。それを受けた大竹、相手DF2人を引き連れプレッシャーを受けながらもトップスピードに乗って相手と競りながらシュート!蹴ったボールは相手GKの股を抜けてゴールに転がった。72分に同点!

 

 

 

追加点が欲しいヴィアティン三重、74分に⑤菅野に代えて⑮梁(ヤン)、⑯橋本に代えて⑦森主を投入。追加点を狙うが相手も考えは同じ、互いにプレー強度が高まる。変わらず雨は降り続き中盤を省いたボール運びで積極的に裏を狙った長いパスを繰り出す。83分、相手ゴール前でルーズになったボールを⑩田村がダイレクトでシュート。強烈なシュートだったが相手GKがセーブ、そこから枚方のカウンター。バタついた中でマークが乱れるヴィアティン三重守備陣、そして左サイドの深いところからクロスを入れられファーサイドで一人フリーになっていた選手に押し込まれて失点。

 

 

残り時間はわずか、再び追いつきたいヴィアティン三重。⑬安西に代えて④寺田を投入、最終ラインを3枚にして攻撃の人数を増やす。前へ前へとボールを運び終盤に怒涛の攻めを展開、今節初登場の⑮梁から鋭いクロスが入り⑳金が前節のゴールを彷彿させるミドルシュート、わずかに枠を捉えられない。最後のコーナーキックでは樋口監督からGK森へ「あがれ!!!!」と声が飛ぶ。⑦森主を残して全員でゴールを狙う。ゴール前で混戦になったがゴールは遠く試合終了のホイッスル。雨の激闘は枚方に軍配が上がった。

 

 

開幕から2試合続けての複数得点、そして無失点で迎えた第3節。「今年のヴィアティンは強いぞ!」と誰もが三連勝を期待してこの日の闘いを迎えた。しかし、そう簡単に勝たせてはもらえなかった。降り続く雨と荒れたピッチコンディションはどちらにとっても同じ条件だったが、試合を終えた印象を語ると相手の方がややそのコンディションを早く把握し、上手く適応していたように感じる。試合後に樋口監督が言ったように、ヴィアティン三重の選手たちは少しピッチコンディションを意識しすぎてしまい、プレーがシンプル(悪く言えば粗く)になりすぎていたのかもしれない。特に前半は風下でプレーし、若い選手を中心とした相手の速いプレッシャーの影響もあって、大きく前に出すボールがことごとくタッチラインを割っていた。

 

 

しかし後半に入って立て直したところは、今季のチームの強さと対応力を感じさせるものだった。その中でも同点ゴールの場面は新加入⑬安西の判断の速さと⑨大竹の持ち味を発揮した。その他にも何度か相手ゴールに迫った場面はそれぞれの選手の特徴を活かしたプレーで観客を湧かせることができたが、2失点目は相手のカウンターが素晴らしかったと言わざるを得ない。

 

 

 

全28試合、長いリーグ戦はまだ始まったばかり。この先もコンディションが悪い中での試合は必ずあるし先制されて追いかける展開も必ずある。「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし。」と言われるように、敗因を分析し次に活かせば無駄な敗戦はひとつもなくなる。そして繰り返しになるが、今節の負けを次に活かすのが大切で、連敗しないことが何よりも重要だ。

第4節のヴィアティン三重は一週休み。次節までの2週間でさらにたくましく成長し、4月最初の東京武蔵野U戦を迎えて欲しい。前だけを見て次に進もう。

 

 

試合運営サポートはアカデミーU-15のみなさん!

今節の試合運営サポートはヴィアティン三重アカデミーU-15、新3年生が務めてくれました。前日のリーグ戦での疲れも見せず雨の中頑張ってくれました。ありがとうございました!

 

フォトギャラリー①

フォトギャラリー②

公式記録

2023 JFL第5節 4/8土 vs 東京武蔵野ユナイテッドFC

  • 第25回 日本フットボールリーグ 第5節
  • 試合日程:2023年4月8日(土)アウェー
  • 対戦相手:東京武蔵野ユナイテッドFC
  • 試合会場:武蔵野市立武蔵野陸上競技場
  • 開始時間:13:00キックオフ