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2023開幕戦、ホーム・ラピスタで勝ち星発進!

2023年03月13日 

 

2023シーズン、第25回日本フットボールリーグ開幕戦。今季からスタジアムのネーミングライツパートナーが変わり、名称が新しくなった「LA・PITA東員スタジアム(略称ラピスタ)」に、今季からチーム名が変わったミネベアミツミFC(旧ホンダロックSC)を迎えた。

小雨が降るあいにくの天候になったが、今シーズン用に新調された選手応援のぼりがずらりと並んだスタジアムには、試合開始前から多くのファン・サポーターが集まり、バリエーション豊富なスタグルに舌鼓、オフィシャルグッズの新商品目当ての行列、そしてあらたに設置されたステージではヴィアティンチアやJ-CROWDのダンスパフォーマンス、4ヶ月ぶりにフットボールな週末が戻ってきた。そして選手バスの到着前にはヴィアティン名物、サポーターの応援円陣が復活!キックオフ前からラピスタはオレンジの熱気に包まれた。

 

 

しばらくして選手バスが到着、開幕戦を闘う選手たちがサポーターの花道を抜けてスタジアム入り。新チーム始動から8週間を経てたくましく引き締まった表情の選手たち。応援に鼓舞される選手、そして選手の表情に気持ちを昂ぶらせるサポーター。いよいよ始まる。

試合は開幕戦特有の硬さがあり難しい時間帯が多かったが、前半に㉟寺尾憲祐の先制点、後半には⑩田村翔太の追加点、そして守備では無失点で見事な勝利を飾った。指揮官・樋口靖洋監督はまだまだ課題は多いとしながらも、しっかりと勝ち切ること、複数得点を奪うこと、最後まで集中した守備を続けること、これらをすべて網羅できた結果に、納得の表情を見せた。

今季はJ3への昇格条件が変更となり、JFLで優勝すれば自動昇格、2位の場合はJ3との入れ替え戦に勝利して昇格が決まる。我らがヴィアティン三重はホームでの開幕戦で見事勝点3を上げ、リーグ優勝を目指して最高のスタートで走り出した。

 

第25回 JFL開幕戦・試合結果

ヴィアティン三重 2-0 ミネベアミツミFC
(1-0/1-0)

  • 30分:㉟寺尾憲祐・ヴィアティン三重
  • 71分:⑩田村翔太・ヴィアティン三重

 

 

前半・完璧な崩しから㉟寺尾のゴールで先制!

 

今にも雨が降り出しそうな曇り空のもと、ヴィアティン三重ボールでキックオフ。1分、最初はボールが落ち着かないなか中央付近でボールを持った⑬安西が相手の高いDFラインを見て前方のスペースに大きく蹴り出し⑩田村を走らせる。ボールに追いついた田村、距離はあったが思い切って振り抜く。枠は捉えなかったが一瞬のチャンスを逃さずゴールへの強い意識を見せる。

 

 

8分、相手陣内ハーフウェーライン付近でファールを受けた⑬安西、速いリスタートで相手の陣形が整う前に素早く前線に抜け出した田村へ鋭いパス。ゴール前でうまく収められるかに見えたが田村のファーストタッチはやや大きくなりゴールラインを割る。ここでも安西の視野の広さと判断の速さが光る。11分にも最終ラインの⑲児玉から⑬安西に預け、安西がDFの裏を狙う⑩田村へ斜めの絶妙なパス。相手DF二人とうまく入れ替わった田村、つま先でシュートを放つが惜しくも枠を捉えられない。⑬安西→⑩田村が立て続けにチャンスを作る。

 

 

15分すぎに小雨が降り始める。17分、②谷奥から左サイドハーフの⑤菅野に縦パス、後ろの⑪上田に落としワンタッチでDFの裏へ長いパス。⑩田村が収めたがここはわずかにオフサイド。ワンタッチパスがテンポ良く繋がると一気にチャンスを生む。しかし鋭いパスを斜めに付けても荒れたピッチの影響でバウンドが変わりミスになる。そこから相手に繋がれて19分にはミドルシュートを打たれる。しかしここは今季もゴールマウスを守る守護神、GKの①森建太が落ち着いてストップ。

 

 

前半の半分を過ぎセカンドボールが拾えず相手がボールを握る時間が長くなる。スリッピーなピッチを活かしゴール前にボールを入れられたり、コーナーキックからの密集でややピンチを招くが、集中して跳ね返す。

そして30分、流れを変えたいヴィアティン三重は最終ラインからのビルドアップ、左サイドの⑤菅野がボールを受け、一旦②谷奥に下げる。中央に⑬安西、⑤菅野がポジションを取りそこにボールが入ることを警戒する相手、その時前方から㉒川中が素早く降りそこへ②谷奥から鋭い縦パスが入る。ターンしながらワンタッチで⑤菅野へはたく㉒川中、足元でイレギュラーして弾いてしまうが相手に絡んだボールが上手く前を走る㉒川中の足元に転がる、右サイドにはフリーで走る㉟寺尾、相手DFを引きつけた㉒川中から㉟寺尾へ優しいパス。あとは㉟寺尾がGKを見ながらゴールへ流し込んで先制点!見事な崩しから悪い流れを断ち切る素晴らしい今季初ゴールは地元桑名市出身、ヴィアティン三重アカデミー出身の㉟寺尾憲祐!ピッチサイドでは樋口監督が力のこもったガッツポーズ。

 

 

 

先制点を上げたヴィアティン三重だったがその後もセカンドボールを拾えず相手がボールを握る。37分には相手GKからのパントキックのセカンドボールを簡単に拾われゴール前でピンチを招く。至近距離からシュートを打たれたがGK①森が身体を張って阻止、前半最大のピンチをしのいだ。両サイドを有効に使うミネベアミツミFC、しっかりと繋いでヴィアティンゴールに迫るがゴール前でボールがイレギュラー、シュートを打てない。40分には⑲児玉がバックパスを奪われゴール前で相手がシュート。ここは枠を捉えられず事なきを得る。44分、右サイドから㉟寺尾がゴールに迫り、45分には抜け出した⑩田村が一気にゴールに向かいシュート、ここも枠を逸れてゴールならず。全体的には相手がボールを保持する時間が長くなったが、先制点を上げ決定機を多く作ったヴィアティン三重が1点リードで後半へ。

 

 

後半・ボールが落ち着かない中、エース⑩田村の追加点で勝利!

 

後半開始早々、自陣ゴール前でボールが滑ってクリアミス、相手が拾ってシュートを打つが枠の外。そのあとコーナーキックからのボールを積極的にキャッチすべくジャンプしたGK①森、しかし雨で滑ってファンブル。相手が拾ってシュートを打たれるがここも全員で身体を張って跳ね返す。開始早々から危ない場面が続く。その直後、相手陣内で獲得したフリーキック、蹴るのは⑬安西。しかし踏み込んだところでスリップしキックミス。さまざまな場面で雨とピッチコンディションの影響が出る。その後も上手くボールが落ち着かず相手が主導権を握ったままの展開が続く。

 

 

しばらくどちらもチャンスは作れず膠着状態が続き、迎えた71分。右サイドからヴィアティン三重のスローイン。ボールを受けた⑩田村、相手DFは2人、長身選手に身体を寄せられながらもトップスピードで斜めにゴールへ向かう。左側からはもうひとり相手選手が迫る。ゴールに向かって一直線の⑩田村、相手DFを交わし切らないままシュート、相手GKの逆を突いたシュートがゴールに突き刺さり追加点!⑩田村翔太の執念、パワーとスピード、そしてテクニックを発揮し、良い時間帯に追加点を奪った。

 

 

 

76分には相手のサイドチェンジから右サイドに展開される。ゴール近くでサイドからクロスを放り込まれ頭で合わされるがここは⑲児玉が身体を寄せて自由には打たせない。81分、相手陣内でヴィアティン三重がフリーキック獲得。蹴るのは⑬安西。大きく弧を描いて上から落ちるボールに⑲児玉が頭であわせたが相手GKがナイスセーブ。続くコーナーキックからもチャンスを作ったが惜しくもゴールならず。

 

 

83分、⑤菅野に代えて⑳金成純を投入。その直後、相手の最終ラインから最前線まで長い縦パスを通されピンチを招く。⑲児玉の裏に走り込んだ相手FWにボールが出てそのままゴールに迫る。最後は左脚で強烈なシュート、しかし相手をよく見ていたGK①森が左脚を伸ばしてギリギリのところで防ぐ。後半最も危ない場面を凌いだ。

 

 

88分、㉟寺尾に代えて④寺田を投入、残り時間が少なくなり最終ラインを一枚増やして守備を固める。後半のアディショナルタイムは3分のアナウンス。そして90+2分、脚をつった⑪上田に代えて㉕藤澤を投入、あわせて⑩田村に代えて⑨大竹を投入し試合を終わらせにかかる。最後は相手のロングボールをGK①森が落ち着いてキャッチ、ボールを蹴ったところで試合終了。雨に濡れながら熱い闘いを勝利で終えた選手たちは嬉しさとほっとしたような表情を浮かべながら力強く握手を交わした。

 

 

試合全体を振り返ると決して思い通りに進められたわけではなかったが、ボールを奪ってから攻撃に移る際の速さと鋭さを十分に発揮して2得点での勝利。昨年の課題でもあった決め切るところ、勝ち切るところを見事に払拭。そして無失点での勝利は大きな成果と言える。ミネベアミツミFC・宮路監督のコメントにもあったように、今日の選手たちは昨年以上にアグレッシブで、J3昇格への強い意思を感じさせるプレーと集中力を終始貫くことができていたように思う。

 

 

2023シーズンは始まったばかり。長いシーズン、良い時があれば悪い時も必ずある。樋口監督がよく口にする「山を作って谷を作らないこと、谷があったとしても次に大きな山を作ること」これが大切だ。これから迎える厳しい闘いにチャレンジし、何度も大きな山を作り、シーズンを終えたときにはリーグ優勝、そして昇格という大きな山の頂点にみんなで立とう。ヴィアティン三重の勇敢な戦士たちは、必ず僕らをそこに導いてくれるはずだ。

まずは最高のスタートを喜び、良い準備をして次の闘い、FCマルヤス岡崎戦に臨もう。

 

 

試合運営サポートは桑名西高校サッカー部のみなさん!

開幕戦の運営サポート、ボールパーソンは桑名西高校サッカー部の皆さんが務めてくれました!春からの新3年生・2年生はこれまでに何度も運営のサポートをしてくれていることもあり、作業の段取りが良くとてもスムーズな設置・運営・撤収ができました。雨の中、寒さの中、ありがとうございました!何度も話している藤牧CCからは、もう伝えることがないぐらいみなさんシッカリお手伝いして頂きました(笑)

 

 

LIVE配信の解説は田宮碧人さん!

今季もLIVE配信の実況は、おなじみヴィアティン三重OBである藤牧CC(クラブコミュニケーター)が務めてくれます!そして開幕戦の解説には昨シーズン限りで現役引退された田宮碧人さんが務めてくれました!田宮さんはミネベアミツミFCの前身であるホンダロックSCからヴィアティン三重に移籍し活躍されました。この開幕カードにピッタリの人選でした!素晴らしい解説で開幕戦勝利に華を添えてくれました。

 

 

 

フォトギャラリー①

フォトギャラリー②

 

公式記録

2023 JFL第2節 3/18土 vs FCマルヤス岡崎

  • 第25回 日本フットボールリーグ 第2節
  • 試合日程:2023年3月18日(土)アウェー
  • 対戦相手:FCマルヤス岡崎
  • 試合会場:マルヤス龍北
  • 開始時間:13:00キックオフ