NEWS

アーカイブ

NEWSヴィアティン・マニア / トップチーム

アウェーでFCティアモ枚方に敗れる。

2022年10月09日 

 

22試合を終えて9位、2022年のJFLも残すところあとわずか。昇格の資格を持つ最上位チーム、2位FC大阪との勝ち点差は13、望みをつなぐには一試合も落とせない状況が続く。前節はホームでHonda FCに善戦し一定の手応えを得た上でドローに持ちこんだ。そして迎えたアウェーでのFCティアモ枚方戦、特に順位が下のチームには絶対に勝って次のホームゲームに繋げたい試合だった。

試合が始まり4分に失点。そこから立て直しゲームの流れを掴み始める。後半には⑨大竹を投入しさらに攻撃に比重を置いたが、カウンターから追加点を許してしまう。終盤に1点返したがそのまま試合終了。やりたいサッカーは多くの時間でできたかもしれないが、何よりも欲しかった勝点3は手にすることができなかった。

 

第24回 JFL第24節・試合結果

FCティアモ枚方 2-1 ヴィアティン三重
(前半1-0:後半1-1

  • 4分:㉒生駒稀生・FCティアモ枚方
  • 61分:㊴黒木聖仁・FCティアモ枚方
  • 81分:⑩田村翔太・ヴィアティン三重

 

前半・早い時間に失点、立て直すところからゲームが始まる

 

とちぎ国体を挟んで2週間ぶりのリーグ戦、アウェーで12位のFCティアモ枚方との対戦。枚方は前節のあと監督が交代、新しい指揮官のもとどんなサッカーを見せるのか。前線には187cm、ここまで8ゴールを上げている⑨森本ヒマン選手を置く。ヴィアティン三重⑲児玉慎太郎は移籍後初の古巣対決、気持ちが入る。

3分、早々に相手にコーナーキックを与える。GK①森がパンチングで跳ね返す、セカンドボールは枚方が拾い左サイドへスルーパス。これがサイドまで抜けてしまいクロスを入れられる。ゴール前に守備の人数は揃っていたがマークが曖昧になり相手選手が先にジャンプ、頭で合わされあっさりと先制を許す。失点したあとも相手の出足が速く、思うようにボールがつながらない。後ろからビルドアップしたいヴィアティン三重、それを狙う枚方、低い位置でボールを奪われピンチを招く。⑲児玉が⑨森本と対峙するが前を向かせてしまいシュート。しかし森が反応して凌ぐ。

 

 

少しずつボールを握り始めるヴィアティン三重。しかし自陣で簡単にボールを失い危ない場面を迎える。その直後、右サイドから繋ぎ、中央で相手にひっかけられるが⑦森主がフォロー、前を走る⑤菅野に縦パスを入れる。ボールを受けた菅野、迷わずシュート。しかし左に逸れる。さらにその直後、ゴール前でボールを奪われて強烈なシュートを打たれる、ここは枠を外れて事なきを得る。20分を過ぎて飲水タイムを迎えるが入りが良くない。

 

 

飲水タイムを挟んでやや動きが良くなるヴィアティン三重。最終ラインから丁寧に繋いで前へ運ぶチャンスを伺う。その横パス、縦パスを狙う枚方の選手たち。相手の意識が近いところに集中すると⑲児玉が前方へ長いボールを入れチャンスを作る。前節までに比べて短いパスと長いパスの緩急を使い分けて相手の守備を崩しにかかる。35分、左サイドでポジションを入れ替わりながらボールを回す。森主から後ろの②谷奥へもどし、谷奥から前にいる㉕藤澤に縦パスが入る。ワンタッチで森主にはたきさらにワンタッチでDFの裏へ走る㉒川中へ浮いたボールを送る。相手DF2人に囲まれながら、川中がボールをキープ、後ろから走り込んできた⑩田村に落とす、そして田村のシュート。しかし力が入ったか、浮かしてしまいゴールならず。良い形で相手ゴールに迫った。その後もボールを握り、相手エリア内まで何度も侵入したが決定機までは至らず、1点ビハインドのまま後半へ。

 

 

後半・カウンターから失点、1点返すが追いつけず

 

後半、㉘寺下に代えて⑨大竹を投入。開始早々に相手ゴール正面でフリーキックを獲得。ボールの位置には菅野と川中、壁に指示を送り整える。キッカーは川中、蹴ったボールは壁を超えたがやや右に逸れゴールならず。ここまで迎えた三回のチャンスはフリーキックも含めてすべて枠を捉えられていない。

後半のスタートから大竹を入れて更に攻撃に厚みをもたせるヴィアティン三重。枚方はほとんどの選手が自陣に戻り守りを固める。その守りを崩すべく僅かなコースを突いて短いパスを繋ぎ、時折長いパスを入れてサイドチェンジ、徐々に相手ゴールに迫るがなかなか崩せない。しばらくはヴィアティン三重の時間が続いたが決定機までは至らない。

 

 

そして61分、相手陣内で前がかりになっていたところで縦パスを奪われ相手のカウンター。サイドのスペースを使われるが⑯橋本が付いて遅らせる。ゴール前に戻るヴィアティン三重の選手たち、サイドからマイナス方向へ折り返され中央の選手がフリーでゴール前ファーサイドに高いボールを放り込む。そして角度のないところから頭で合わされて失点。ややアバウトなクロスでマークも付いていたことに気が緩んだのか、カウンターからあっさりと失点してしまった。

 

 

時間はまだ30分ある、気を取り直してリスタート。焦ることなく中央から短いパスをテンポよく繋いで攻め込む。66分、㉒川中に代えて㉟寺尾を投入。67分、その寺尾からゴール前の大竹にパス、そしてシュート。ここはミートできず枠を捉えられない。相手は追加点を得たことでやや勢いを取り戻しボールへのプレッシャーが強くなる。73分、⑮田宮、⑧澤を投入。77分、相手GKのパントキックを②谷奥が頭で大きく跳ね返しセカンドボールを⑩田村が拾いスピードを持って前へ運ぶ。呼応してゴール前に詰める大竹。そして田村の速いクロスに大竹が身体を投げ出して頭から飛び込む。しかし相手に寄せられて枠を捉えられない。

怒涛の攻撃を展開するヴィアティン三重、80分にコーナーキック獲得。橋本が蹴ったボールは密集を超えて落ちてくる、そこへ㉔池田が合わせ⑩田村が押し込みゴール。

 

ラスト10分あまり、追いつきたいヴィアティン三重、逃げ切りたい枚方、終盤に入って試合は激しさを増す。相手のロングボールを回収して前に運ぶ。長いパス、短いパスを使い分けて攻め上がるが相手も必死に跳ね返す。決定機を作れないままアディショナルタイム突入。90+2分に左サイドの深いところから橋本が左足でクロスを上げる。ゴール前に寺尾と大竹が詰めるが相手GKが先にキャッチ、これが最後の惜しい場面となった。そして試合終了。

 

 

残り試合が少なくなる中、昇格への可能性がゼロになったわけではないが、極めて難しくなっていることは誰にでもわかる。それでもここからの7試合で僕らはチームを、選手たちを精一杯後押しし、選手たちとともにフットボールを楽しみたい。そして選手たちが本気で闘う姿を追い続け、勝敗に一喜一憂したいのだ。

また、このヴィアティンマニアというメディアの主旨は、ヴィアティン三重のサッカーを少し掘り下げ、ライト層でも少しマニアに近づけるような内容を意識している。決してマニア向けにサッカーのうんちくを語ったり、チームを批評することを目的にはしていない。

だがどうしても感じてしまうことがある。ここまでの23試合を振り返ると、良い試合、良い場面はたくさんあった。しかし、なんとしても勝点3を獲りたい大事な試合で、チームとして「ゲームを作る力」が足りないのではないだろうか。試合の入り方、時間帯ごとのゲーム運び、気持ちの持ち方などなど、言葉では簡単に表現できない《勝利を掴むチームに必要な要素》が不足しているように感じる。

個々の能力の高さ、目指すサッカーの面白さは10年に渡るヴィアティン三重史上、最も高いと言って間違いない。にもかかわらずだ。

 

 

試合を終えた選手と少しやり取りした。勝てないのは精神的に弱いのか?チームがひとつになれていないのか?私が懸念する(プレーを見るだけでは見えてこない)その2つの質問に対して「それは絶対にない」との回答だった。非常に残念なゲームだったが、その回答を聞いて少し安心した。なぜなら、強い気持ちがあって、チームが一枚岩になれているのであれば弱気になることは何もない。だとすると、先ほど指摘した部分「試合を作る・試合運び」を解決することができれば、チームとして次のフェーズに進むことができるように思う。

彼らはまだまだ闘える。残り7試合でのチームの成長を期待したい。チームの未来を考えれば、今からでも遅くない。僕たちは選手たちの成長を期待し、見守るしかない。

 

 

 

フォトギャラリー

 

公式記録

2022 JFL第25節 10/16日 vs 東京武蔵野ユナイテッドFC

  • 第24回 日本フットボールリーグ 第25節
  • 試合日程:2022年10月16日(日)ホーム
  • 対戦相手:東京武蔵野ユナイテッドFC
  • 試合会場:アサスタ
  • 開始時間:13:00キックオフ