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待望の勝点3、ホームで滋賀に勝利!

2022年09月12日 

 

待ちに待ったこの時が来た。サマーブレイクを挟んで2ヶ月ぶりの勝利、そしてホームアサスタでは6月の三重ダービー以来の勝利。試合終了のホイッスルが鳴った時、長く待ち望んだヴィアティン三重の勝利にスタジアムは歓喜に湧いた。しかし死力を尽くして闘った選手たちは喜びを爆発させるのではなく、待望の勝利を噛みしめるように、そして重くのしかかるプレッシャーから少し開放されたように、互いの健闘を称えあった。

試合終了と同時にピッチにしゃがみこんだキャプテン谷奥の姿は、三連敗で特に苦しんだこの1ヶ月、ずっしりとのしかかっていたプレッシャーの重さを観ている者に感じさせるものだった。

 

 

第24回 JFL第20節・試合結果

ヴィアティン三重 1-0 MIOびわこ滋賀
(前半0-0:後半1-0

  • 70分:㉒川中健太・ヴィアティン三重

 

 

前半・良い距離感でボールを繋ぎ主導権を握る

 

試合前の最高気温は35℃、照りつける日差しにじっとしていても汗が吹き出す。風はほとんどなく滋賀ボールでキックオフ。ヴィアティン三重は通常4-4-2のシステムを敷くが今節は4-2-3-1とシステムを変えて臨む。その狙いは距離感を近くすること。ここ何試合かは選手同士の距離がやや遠く、上手くボールを運べないシーンが多かったヴィアティン三重、新システムで距離感の意識と連動性を高める狙い。序盤から声がよく出ている、プレッシャーもしっかりとかけられていて少しずつ相手陣地でプレーする時間を増やしていく。

 

 

11分、右サイドで短いパスを繋いで相手を右に集中させる、そして⑪早坂と⑦森主がワンタッチで繋ぎ、左に出来たスペースへ落として㉕藤澤が受けて前に運ぶ。相手のプレシャーがかかってこないのを見て藤澤が左脚を振り抜く。やや角度と距離があったが枠に飛ぶ。しかしここは相手GKがセーブ。

 

2列目に左から⑪早坂⑤菅野㉒川中の3人が並び、縦に横に走ってボールを受ける。ボランチの⑯橋本、⑦森主は前への選択肢が増え、出しどころの判断がいつもより速い。スペースへうまく出る早坂、ドリブルで崩す菅野、受けてキープして前を向くことができる川中、それぞれが特徴を活かして相手ゴールにじわじわと迫っていく。ほとんど相手にボールを握らせないヴィアティン三重、ここ数試合とは違って明らかに「攻撃の形」を作ることができている。しかし横パス、バックパスが多く相手の脅威になるような動き、パスが入らない。

 

 

何度か相手のボールを奪われる場面はあったが、守備への切り替えが速く、カバーする動きも徹底されていて危ないシーンは作らせない。しかし27分、相手がボールを繋いで前に運び相手右サイドでフリーになっていた選手がミドルシュート。GK①森が反応しシュートは逸れたがひやっとさせられる場面。その後もボールを保持しながら相手ゴールに向かうが決定機までは至らない。34分に⑩田村が裏に走ってボールを受け、強烈なシュートを放ったがGKの正面、惜しい。

 

 

37分、ボールを奪われ左サイドからゆっくりと攻め込まれる。そしてまたも相手右サイドの選手がフリーに、そこへ長いボールを入れられワンタッチで落とし、ゴール前中央にいた選手がシュート。ほとんど距離はなかったがGK森建太が抜群の反応でキャッチ。この試合最大のピンチだったが、シュートを打たれるところで②谷奥が身体を寄せて相手の体制を崩せたことも大きかった。最後のところで寄せる一歩が勝敗を分ける。43分、相手ゴール前で細かく繋いで最後は㉒川中が反転してシュート、しかし枠を捉えられない。前半はそのままスコアレスで終了。

 

 

後半・待望のゴール!川中の決勝弾で勝利

 

前半はボールを握りながらも決定機をほとんど作れなかったヴィアティン三重、後半に入っても中盤での良い距離感を保ちつつ引き続き主導権を握ったまま試合を進める。50分、自陣左サイドで㉕藤澤が⑦森主へボールをだす。前を向いた森主、相手選手の間に顔を出した⑤菅野へ速い縦パスを入れる。受けた菅野は前を向き前が開いたと見て迷わずドリブルでボールを運ぶ。前には⑩田村と㉒川中。スペースに走る川中、それに相手DFが引っ張られ左の田村がフリーに。菅野から田村へパス、一度切り替えしてシュート!シュートは枠を外したが良いテンポで連動しフィニッシュに至った。

 

 

前半に比べてテンポが上がり前への意識が強まる。59分、⑪早坂に代えて⑨大竹を投入。得点が欲しい。66分、左サイドから繋ぐ。㉕藤澤から⑤菅野、相手選手2人に挟まれながら反転して前を向く、前に当てて再び受けてドリブルそしてシュート。ゴールの角を狙ったボールは枠に跳んだが相手GKがナイスセーブ。CKを獲得したヴィアティン三重、相手に跳ね返されるが左サイドから何度もゴール前にボールを放り込む。

相手のクリアボールを拾った谷奥、左サイドの菅野に預ける。中を見た菅野、高いボールでクロスを入れる。相手DFは4人いたが真ん中に開いたスペースに㉒川中が走り込んで胸トラップ、落としてシュート!待望の先制点は8月にしまねから移籍新加入の川中健太!相手DFともつれながらも左脚を強く振り抜いて移籍後初ゴール。駆け寄るチームメイト、サブの選手らに押しつぶされる川中。チームにとっても待望のゴールは実に4試合ぶり。

 

 

74分には右サイドから運んでクロス、中央の⑨大竹がシュート、77分にも川中が中央からスルーパスを通して大竹がシュート、80分にも右サイドから大竹のシュート。そして81分には決定機、左サイドの深いところから⑤菅野がシュート!GKが弾いたボールを拾って㉔池田がシュート!拾った菅野が中へ折り返して大竹がシュート!果敢に狙ったがゴールならず。

 

 

残り時間が少なくなり1点のリードを守りたいヴィアティン三重、守備陣をはじめ全員が勝利への執念を感じさせる必死の表情。最後まで互いに指示を飛ばしながら細かくポジションを修正、役割りの確認をする。こういう姿を見たかった。闘う姿勢、勝利への執念、少しずつ陽が落ちて西日に照らされるアサスタで汗を光らせる選手たち。

 

 

 

アディショナルタイムは5分、集中し最後の力を振り絞る。90+3分、怪我から復帰した㉘寺下が⑩田村に代わって入る。最後はしっかりと時間を使ってゲームを締める。相手が放り込んでくるロングボールをDF陣が何度も力強く跳ね返す。最後は身体を投げ出して②谷奥が頭で弾き返したところで試合終了のホイッスル。強く拳を振りかざす樋口監督、そしてほっとした様子を見せる選手たち。試合を通して主導権を握りながらも簡単ではなかった90分、その長かった90分のタフさ、ここまでの重圧から少し開放された選手たち。それぞれに健闘を称え合いゆっくりと列に並んだ。

 

 

試合後に樋口監督は言った「変えなければならないもの、そして変えてはならないものがある」。指揮官の強い信念、それを体現した選手たち。互いに信じ合う関係性、ここまで積み上げたものとこの一週間のトレーニング、さらにはそこに新加入選手の活躍。それらいくつもの要素が合わさって長いトンネルの出口が見えるところまで来た。

 

 

キャプテン谷奥がロッカーアウト時の円陣で言った「オレたちがここから這い上がる姿を観に来てくれている」という自覚と覚悟。終わった試合は戻ってこない中で、今自分たちに求められていることが何か、選手たちはそれに目を向け、目の前の一戦に集中し一週間を過ごした。それが監督だけでなく選手たちの「良いトレーニングが出来た」という実感であり、その実感を公式戦のピッチで表現することに繋がった。ここまでの苦しい時間はその良いサイクルが生まれるための試練だったと思いたい。

 

 

今節の勝利で勝点は31。消化試合数に差があるものの、上位グループにはまだ大きく離されてはいない。しかしここからは上位チームとの対戦ばかりが待ち構えている。残り9試合で現在上位にいる7チーム中、6チームと対戦するという極めて過酷な終盤戦。久しぶりの勝点3を喜ぶのはここまでにしよう。毎シーズン終盤戦はどのチームも死力を尽くした総力戦を展開し、順位も目まぐるしく入れ替わる。

掲げている目標に変わりはないが、ここからの9試合は「一戦必勝」これに尽きる。目の前の一戦、目の前のワンプレーに勝ち続けること、それを積み重ねることこそが大きな目標を達成する唯一の方法だろう。出口に近づいたトンネルを抜けられるかどうかは、次の大分戦にかかっている。

僕たちの選手らが一歩ずつ這い上がって行く様を絶対に見逃さない。それが僕らの役割りだ。

 

 

⑯橋本拓門選手・JFL通算50試合出場達成!

 

運営サポートは桑名西高校サッカー部&ヴィアティン三重U-13

今節の運営サポート、ボールパーソンは桑名西高校サッカー部の皆さん、そしてヴィアティン三重U-13のメンバーが務めてくれました!実況を盛り上げてくれた藤牧CCもありがとうございました!

 

フォトギャラリー①

フォトギャラリー②

公式記録

2022 JFL第22節 9/18 日 vs ヴェルスパ大分

  • 第24回 日本フットボールリーグ 第22節
  • 試合日程:2022年9月18日(日)アウェイ
  • 対戦相手:ヴェルスパ大分
  • 試合会場:昭和電ド
  • 開始時間:13:00キックオフ