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勝点23同士、東京武蔵野Uとの対決は1-1の痛み分け。

2022年07月11日 

 

JFL第15節、全30試合の前半戦最後となる対戦は、東京武蔵野ユナイテッドFCとアウェー味の素フィールド西が丘で開催された。

ともに勝点23、上位〜中位につけてはいるものの混戦から抜け出したい両チーム。同じ4-4-2のシステムながらも異なる特徴を持ち、互いが良さを発揮し、そして互いの良さを消し合う激しい闘いとなった。先制するも苦しい展開が続いたヴィアティン三重、後半に追いつきながらもその後は決定機を作れなかった東京武蔵野ユナイテッドFC。暑さの中で魂を削る闘いは1-1の引き分け、勝点1を分け合う結果となった。

 

第24回 JFL第15節・試合結果

東京武蔵野ユナイテッドFC 1-1 ヴィアティン三重
(前半0-1:後半1-0

 

 

前半・田村翔太の先制ゴールで幸先良くスタート

 

立ち上がりから集中した良い動きを見せるヴィアティン三重の選手たち、入りから強度を持って相手と対峙する。早々の2分、自陣の深いところまで持ち込まれるが㉔池田が追ってボールキープ、一気に攻勢に入る。ワンタッチパスを繋いであっという間に相手ゴール前まで持ち込む。⑤菅野が持ち込んで⑳金成純に預けシュート、相手選手に当たってコーナーキック。いつも通りテンポ良いプレーで試合に入る。

 

 

5分、ピッチ中央で⑤菅野にボールが収まる。前を向いてドリブルでタメを作るかと思ったその時、感じた⑩田村が相手DFラインのウラをめがけて走り出す。走り出したと思ったらすでにトップスピード。そこへ菅野からのスルーパス。スピードに乗る田村、相手DFを振り切りGKと1対1、両手両足を広げるGKと対峙するが落ち着いてゴール左隅に流し込み先制!早い時間帯に持ち味を活かして鮮やかな抜け出しから完璧なゴールを決めた。

 

 

先制し動きの良いヴィアティン三重、コンパクトな距離感を保ちながら相手ゴール近くまで何度もボールを運ぶ。11分、右サイドから㉔池田のロングスローを⑤菅野が受ける。ドリブルで運ぶ間に⑳金成純、⑩田村、㉟寺尾が追い越す。左サイドからは㉕藤澤が上がり菅野からのパスを受け中にクロスを放り込む。⑩田村が頭であわせてシュート、しかしGKがキャッチ。その前に田村のオフサイド。良い崩しから惜しい場面を作った。

 

 

ここから相手がボールを握る時間帯を迎える。しかし中をしっかりと固め、ハードワークで相手を外へ外へと押し出す。崩せない相手が焦れてラフなボールを入れたとこでヴィアティン三重が奪いショートカウンター。19分には中央付近で奪ってからワンタッチでつなぎ右へ展開、㉔池田からのクロスに⑩田村が合わせるが枠を外す。守備から攻撃への切り替えの速さで相手ゴールを脅かす。

 

 

32分、相手ゴール付近右側からのフリーキックを得る。⑯橋本が正確で高いボールを入れ、②谷奥が競りに行くが相手GKの反応が良く、ここまでのセットプレーはことごとく跳ね返される。38分、①GK森から④寺田、㉔池田、⑤菅野、㉟寺尾、中央に上がってきた㉔池田とすべてワンタッチパスで繋ぎ相手のボックス手前まで運ぶ。池田を追い越した⑩田村がボックス内でボールを受けたが相手選手が戻り後ろを向かせる。そこへ⑳金成純が寄ってそのままシュート、相手のブロックに弾き返されたが前半の終わりに惜しい場面を作る。

 

 

4-4-2と同じシステムでぶつかる両チーム、ワンタッチのテンポ良い連携で崩すヴィアティン三重と長短のパスを繋いで組織的に崩しにかかる東京武蔵野、お互いにどこで奪うのか、どこから繋ぐのか、見ごたえのあるプレーを繰り広げながら前半終了、ヴィアティン三重が1点リードで折り返す。

 

後半・粘り強い相手の攻撃で追いつかれる

 

後半の入りから相手が良い動きを見せる。しかし4分、ヴィアティン三重がコーナーキックからチャンスを作る。⑯橋本が蹴ったボールは中央を抜けてファーサイドに詰める④寺田のところへ。相手選手と競りながら頭で押し込んだボールはクロスバーを叩く。跳ね返りを②谷奥が拾いシュートを打つが相手がブロック、そしてクリア。そこから相手のカウンター、ゴール前まで一気に持ち込まれるが残っていた㉕藤澤、ボックス内だったが思い切り良くかつ慎重にスライディング、相手のプレーを乱れさせそこへ①GK森が寄せて防ぐ。危機一髪、なんとか守り切る。

 

 

ここから苦しい時間が続く。相手の判断が速くなったのか、動き出しが良くなったのか、相手にボールを握られなかなかボールが奪えない。セカンドボールもことごとく拾われそこから押し込まれる。しかし守備の意識が高いヴィアティン三重の選手たち、暑さの中ハードワークを続ける。ゴール前に迫られても②谷奥、④寺田が弾き返し簡単にはチャンスを作らせない。

 

 

63分、⑩田村に替えて㉘寺下を投入。相手は66分に2枚替え。交代選手が入ったことで相手の前への速さ、圧力が高まり受けてしまう展開に。68分、ヴィアティン三重ゴール付近、左サイドから相手のスローインを受けた選手がエリアの外から鋭いミドルシュート。①森が反応して弾く、しかしそのボールがフリーで居た選手の前に転がり詰められて失点、同点に。70分、ヴィアティン三重も2枚替え。⑳金に替えて⑱佐藤、㉟寺尾に替えて⑮田宮を投入し追加点を狙いに行く。

 

 

ここからはお互いの意地のぶつかり合い、攻守が目まぐるしく入れ替わる。そして73分、相手ゴール前でヴィアティン三重の波状攻撃。左サイドから⑤菅野がゴール前の⑱佐藤洸一をめがけてクロスを入れる。相手DFと競りながら頭で合わせた佐藤、シュートは惜しくもクロスバーの上。交代で入ったフレッシュな選手らがチームに再び息を吹き込む。暑さの中での消耗戦、球際の競り合いが激しさを増す。勝ちきりたい両チームから怒号が飛ぶ。残り10分あまり、相手の攻撃が続き押し込まれる時間帯。そこでまた2枚替え、⑦森主→⑬高橋、④寺田→③穂積。

 

 

試合終盤に差し掛かって速い展開からカウンターの応酬。どうしても欲しい追加点、絶対に与えたくない追加点。一瞬のミスで試合が決まる展開に息を呑む。アディショナルタイムは4分。GK①森からの長いゴールキック。184cmの⑱佐藤洸一が競って前にボールを落とす。ボールを追う右サイドの⑮田宮、俊足を飛ばし深いところから中へ折り返す、㉘寺下のあしもとに収まらず密集の中からボールが前に転がる。そこへ⑮田宮が詰めてシュート!ゴールネットを揺らしたがオフサイドの判定。土壇場の勝ち越し点かと思われたが最後のチャンスは実らず試合終了。

 

 

上位で抜け出したい両チームの熱戦は勝点1を分け合う結果となった。しかし最後まで見ごたえのある試合展開となり、互いの良さを発揮した好ゲームとなった。後半はかなり苦しい時間が続き失点もあったが、交代選手たちが入ったことでチームが活性化し、最後までゴールを狙い続ける原動力となった。

 

 

15節を終え、これで全チームとの対戦、一巡目が終わった。ヴィアティン三重は6勝3敗6分で勝点24、暫定3位。試合消化数に差があるので暫定ではあるが、1位から9位までがわずか勝点8差。3試合後には大きく順位が入れ替わる可能性がある。ヴィアティン三重の勝敗を数字だけで見ると、強さを発揮できて勝利したのが15試合中6試合で40%という割合。引き分けた試合の評価は「勝ち切れなかった試合・負けなかった試合」というように内容によって大きく違ってくるが、この6試合を内容まで含めて勝ち切る、強さを発揮することが後半戦で浮上し、抜け出すために必要になってくる。

折り返してここからの15試合。レギュラー陣、控え選手、スタッフによるスカウティングやトレーニング、そしてチームを後押しするサポーター。本当の総力戦がここからはじまる。もう一度、全員で気を引き締めてスタートラインに立とう。

 

 

 

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公式記録

2022 JFL第16節 7/16 土 vs ホンダロックSC

  • 第24回 日本フットボールリーグ 第16節
  • 試合日程:2022年7月16日(土)アウェー
  • 対戦相手:ホンダロックSC
  • 試合会場:延岡市西階運動公園陸上競技場
  • 開始時間:15:00キックオフ