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北風吹く青森・むつ、ラインメール青森に悔いが残るドロー!

2021年10月18日 

 

青森県むつ運動公園陸上競技場で行われた第26節。相手はラインメール青森、同じ百年構想クラブでJ3昇格を目指すライバル。6位につける青森とは勝点差2で8位につけるヴィアティン三重。昇格をかけた直接対決は1-1のドロー。終始相手を圧倒し、風上に立った後半は先制しチャンスの多かったヴィアティン三重だったが、悔いが残る結果となった。

 

△ ラインメール青森 1-1 ヴィアティン三重 △
(前半:0-0・後半:1-1)

  • 56分:⑤菅野哲也・ヴィアティン三重
  • 81分:⑲坂東 篤・ラインメール青森

 

山本監督試合後コメント

 

山本監督・試合総括:バランスの取れた素晴らしいチームであるラインメール青森さんとの対戦ということで、個々の能力の高さと組織力を警戒して試合に臨みました。運良く先制点を取ることができ、その後も追加点を狙ってはいましたが、ずっと我々が課題としてきた決定力不足で決め切ることができませんでした。その間に能力の高い選手の突破、サイドから詰められて81分に同点にされました。

選手たちはこういうことが起こるのを想定していたと思います。そのうえで後まで闘い、勝ちきって三重に帰るという闘志を見せて力を出し切ってくれましたが、とてももったいない試合だったと感じております。

 

 

VTM:試合を通して流れを掴みながら先制し、相手のワンチャンスから失点しドローという結果になりました。決定力もさることながら、無失点に抑えられたのは10試合前、7月の鈴鹿戦以来ありません。この結果を踏まえて守備の課題はどこにあると感じていますか?

山本監督:ゲームプランの中で、クリーンシートを達成しようという目標を立てて選手たちはチャレンジし、各選手の役割は確認していたのですが、まだまだ足りていない部分です。攻めている時の危機意識、守備でチャレンジする選手がいたらカバーリングを徹底する、一瞬の判断といいますか、その部分で相手がわずかに上回った時に失点するケースが多いと感じています。他にはこれまでセットプレーから失点する場面が多くありましたが、そこは課題修正して今日もできたと思っています。

今日の失点シーンは映像をみて細部を確認する必要はありますが、とんでもないピンチというよりもズルズルと行かれて最後決められてしまったように記憶しているので次への大きな課題として反省・改善していきます。

 

 

VTM:次節以降ホームゲームが続きます、良い流れを掴んで勝ち進むために意気込みをお聞かせ下さい。

山本監督:今日も遠いところまで応援に駆けつけてくださったみなさん、画面越しに応援してくださったみなさん、応援ありがとうございました。もったいない試合になりましたが、選手たちは今週積み上げてきたものを愚直にやりきってくれましたが追加点が遠かったです。次節以降、ホームでみなさんと勝利を分かち合えるようチャレンジします。ありがとうございました。

 

青森:安達監督・試合後コメント

 

安達監督:今日の試合の勝点1というのは我々にとって非常にポジティブな結果だと思います。残り試合数が少なくなってきていて、昇格を考えればもちろん勝点3を取りたいゲームだったのですが、ヴィアティン三重さんの出足が非常に良く、球際も強く、スピード感もあって…どちらかと言うと圧倒されているシーンが多かったです。

風もあり、寒さもあって難しい試合だったと思いますが、外的な条件は両チームとも同じですのでそれを言い訳にしてはいけないと思います。もしかすると今日の試合は今シーズンで一番消化不良といいますか、出来が悪く納得がいかないものだったように思います。ただ、一年間闘っていく上では波があるのは当たり前です、下がる時があれば必ずまた上がれる時がありますので、今日の試合の出来は良くない内容だったものの勝点1を取れたことをポジティブに受け止めて、これから上昇していくキッカケにしたいと思います。

もう少し一人ひとりが闘う姿勢を前面に出して闘っていかないと、力負け、競り合いに負けるシーンが多かったと感じています。しかし何度も言いますが勝点1取れたことをポジティブに考えて来週の試合に臨みたいと思います。

 

前半・風下をものともせず決定機を作るも決められず

 

試合開始から気合みなぎるヴィアティン三重の選手たち。出足の速さ、判断、球際の強さ、セカンドボールへの反応など全てにおいて相手を上回る動きを見せる。ヴィアティンの勢いに翻弄される相手に流れを渡すことなく迎えた11分、カウンターで⑤菅野が駆け上がり中の⑨酒井達磨に絶妙クロス。相手DFに競り勝って脚を伸ばした酒井のシュートは惜しくもクロスバーを叩き得点ならず。

 

 

 

その後、相手に二度決定機を与えるが得点は許さず、高い集中力を維持して攻め続けるヴィアティン三重。そして36分、再び迎えた決定機、⑦塩谷から⑪早坂に繋ぎゴール前でフリーになっている⑨酒井達磨に落としてシュート!しかしまたもやクロスバーを叩き得点ならず。

 

 

 

 

攻撃の手を緩めないヴィアティン三重、何度も波状攻撃を仕掛け続けて迎えた41分、㉔池田が放ったシュートを相手GKが弾きその跳ね返りに⑪早坂が反応してすかさずシュート!しかし相手GKのナイスセーブに阻まれゴールならず、ゴールが遠い。0−0のまま後半へ。

 

 

 

後半・勢いをそのままに猛攻を仕掛けて先制!しかし追いつかれて試合終了

 

前半に再三の決定機に決められなかったヴィアティン三重だったが、集中も気迫も切らさず風上になったことも後押しして更に猛攻を仕掛ける。前半には数回あったピンチもほとんどなく青森は防戦一方。攻撃の手を緩めなかったヴィアティン三重、ついにその時を迎える。

56分、相手のクリアボールを拾った⑪早坂が⑦塩谷にはたき、ダイレクトのワンツーで右サイドの㉔池田に展開。自身は㉔池田を追い越して右前方のスペースへ走る。㉔池田からのボールを受けた⑪早坂がタメを作って㉔池田に戻し中で⑩山藤がフォロー、密集の中で㉔池田に出し、中を確認してフリーの⑤菅野へ!GKの位置取りを見ていた⑤菅野、ダイレクトでフワッと左隅に蹴り込み技ありゴール!待望の先制点を奪った。

 

 

 

先制点を奪ったヴィアティン三重の攻勢は続く。しかし71分、ヴィアティンのコーナーキックから青森がカウンターのチャンス。ヴィアティン陣内に攻め上がる。そこでいち早く相手FWの飛び出しに反応した⑤菅野が素早い戻りで相手のチャンスを早々に潰す。攻撃陣の守備の意識も高く抜け目のない試合運びを見せる。

しかし81分に失点。人数も足りていたが密集の中で走られた相手をフリーにしてしまい押し込まれる。ほんの一瞬、集中が途切れたように見えた数秒間だった。

 

 

1点を返したラインメール青森がやや勢いを掴みラスト10分は好守が目まぐるしく入れ替わる展開。両チームともに何度かゴール前に迫ったが追加点は生まれずタイムアップ、感覚値ではあるが、試合を80%支配したヴィアティン三重は暫定9位に後退、一瞬のチャンスを逃さなかったラインメール青森は6位キープ。分け合った勝点1のそれぞれの重みはいかに…。

 

 

リーグが終盤に差し掛かり昇格争いが佳境を迎える中、遠く青森の地、むつ運動公園まで足を運び選手たちの後押しをしてくれたサポーターたち。本州最北端の寒さと強風、ときおり雹が降るなか最後までアツくパワーを送ってくれた。そのおかげでもあって選手たちは今シーズンで最高と言っても良いパフォーマンスを見せ、勝利への執念と集中力を持続させた。

しかしながら再三のチャンスに決めきれなかった場面は多く、決定力不足だけでなく運もなかったように感じる。そして無失点に抑えられなかった守備にも課題は残る。クリーンシートを達成したのは10試合前・17節の鈴鹿戦が最後だ。それ以降の9試合で失点16、決定力向上と同時に守備力アップも必須だろう。

残り7試合、やれることは限られている中、結果を残すためには勝利への執念と圧倒的な集中力しかない。今日の試合でそのチカラは十分に発揮することはできたはずだ。

次節のホームゲーム4連戦、ココロひとつに、最後まで諦めることなく挑戦し続けよう。

 

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公式記録

NEXT MATCH 10/23 土 vs 東京武蔵野ユナイテッドFC

  • 第23回 日本フットボールリーグ 第27節
  • 試合日程:2021年10月23日(土)
  • 対戦相手:東京武蔵野ユナイテッドFC
  • 試合会場:朝日ガスエナジー東員スタジアム
  • 開始時間:13:00キックオフ