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90+1分、執念の劇的同点弾で刈谷とドロー!

2021年10月08日 

 

日程調整の都合で金曜日開催となったJFL第25節、アウェーでのFC刈谷戦。真夏のような暑さと湿度の中、1点のリードを許し苦しんで苦しんで闘い続けたヴィアティン三重。後半アディショナルタイム90+1分、キャプテン塩谷が執念の同点弾を押し込み、ギリギリのところで深い沼の底から勝点1を拾い上げた。リーグ終盤に来て下位チームにドローという結果は望んだものではなかったが、今日の試合の流れから考えると貴重な勝点1を手にしたと言える。

 

△ FC刈谷 1-1 ヴィアティン三重 △
前半 0-0・後半 1-1)

  • 63分:⑮内田 悟・FC刈谷
  • 90+1分:⑦塩谷 仁・ヴィアティン三重

 

第23回 JFL第25節・スターティングメンバー紹介

 

試合終了後・山本監督コメント

 

山本監督・試合総括:東海リーグ時代からのライバルであり、前回の対戦でもドローに終わったFC刈谷さんですので、順位には関わらず激しい戦いになるだろうと予想していました。それに対して我々はこれまでと同じようにプレッシャーをかけられたらウラに出る、スペースがあいたら繋ぐ、ということを徹底するプランで臨みました。いざ試合が始まってみると、刈谷さんのプレスは予想よりも厳しく、連動したグループでの守備が際立っていて、それを我々が受ける形になってしまったために自分たちのペースをつかめなかったという試合になりました。

決定的なチャンスはなく、相手に圧されながらも決定的なピンチもあまりない流れでしたが、我々がずっと課題にしてきたコーナーキックのところで失点してしまった。ここは引き続きの課題になりますが、絶対に解決しないとこういった拮抗した試合で勝ち切ることができないというのを象徴した試合になりました。

一方で、最後まで諦めないというところはこれまでずっと追求してきました。最後のところでは㉝奥村泰地をフォワードとして起用し、ターゲットマンとして良い仕事をしてくれました。これについてはFW陣に怪我が続く中での「怪我の功名」と言えるかもしれません。0-1で負けるのか、1-1で引き分けるのか、負けに近いゲームを踏ん張って引き分けに持ち込むことができたのは、選手たちが本当によく頑張ってくれた結果だと思います。

今日の試合の中で見えた前への推進力、前線の攻撃力という課題を、次の青森戦に向けてトレーニングの中で積み上げていこうと思います。

 

VTM:中盤から前でなかなかボールが収まらない、監督がよく言われている前への推進力、追い越していくプレーというのが今日はほとんど見られませんでした。それは相手のプレッシャーが強かったことが要因でしょうか?

山本監督:プレッシャーが強かったこともありますが、ボールを受ける前の動き出し、相手の嫌なところを突いてボールをもらう、パスを引き出すという動きがありませんでした。止まったところでボールを受ける場面が多く、プレスがきつくてリターンするのが精一杯。相手のウラを取って、優位な状況でボールを受けるということができなかったために、一連の動きの第一歩目のところでひっかかる、詰まる事が多くて負のスパイラルに陥ってしまった。

最後の時間帯はシンプルに泰地にボールを放り込んで、その間に押し上げることができましたし、セカンドボールを拾うこともできるようになった、相手の疲労もあったとは思いますが、こういった試合の中ではやり方を変化させることが大切だと感じられた部分でした。

 

VTM:DFラインを3バックから4バックに変えた狙いはなんでしょうか?

山本監督:今の戦力・メンバー構成から全体のバランスを考慮した時に4バックの方が良いと判断しました。3バックでMFを5人にし、サイドアタッカーを増やすことでより攻撃的になるわけですが、一方で両サイドハーフが1枚ずつになります。現在の選手層でウチのサイドハーフは1人で突破というより、2人ないし3人で突破する、あるいは守備をする方がチームに合っていると判断し4バックにしました。

どうしてもいま前線の選手層が薄くなっている状況ですので、いまの陣容を考えると4バックでバランス良く守る、バランス良く攻める方が良いと考えています。

 

 

VTM:今日の勝点1獲得をプラスと捉えて、次の青森戦、その後のホームゲームに向けて意気込みを聞かせて下さい。

山本監督:一試合一試合、トーナメントのつもりで闘い、内容も大切ですが結果を求められている試合が続きます。今日は平日にも関わらず多くのサポーターが駆けつけてくれて後押ししてくれました。それがあのゴールにも結びついていると思いますので、引き続き力強いサポート、応援をよろしくお願いします。

 

VTM:ところで、奥村泰地選手を前で起用することは準備していたことなんでしょうか?

山本監督:前節で達磨が怪我をしてしまって、いよいよ前の選手層、バリエーションをどうすべきか?という問題が出てきました。現有戦力でどうすればこの難局に対処できるかを考えた時に、『ポジションに関わらず、選手が持つ際立った特徴にフォーカスすれば武器になるのでは』と閃きました。そこで泰地の高さ、ハイボールの強さやフィジカルを活かすことができれば前線でのターゲットとして機能するだろうと。今日はその意図を泰地本人はもちろん、周りの選手たちも感じ取ってくれたことは大きな成果だったと言えます。

 

奥村泰地選手・試合後コメント

 

VTM:フォワードでの起用は前もって聞かされていたのでしょうか?

奥村泰地選手:いえ、全然何も知らなくて…、交代で呼ばれてからもどこに入るかわからなかったのですが、翔くんとの交代だったのでFWに入るのかなって。入る直前に前にターゲットとして入って放り込んだボールに競るように指示をもらったので、その役割を果たすべく頑張りました。

VTM:結果としてはその起用がズバリはまって、勝点1を拾うゴールに繋がったわけですが、その結果についてはどう感じていますか?

奥村選手:ディフェンスラインが1失点でどうにか堪えて守ってくれていたので、FWで出るからには絶対に自分がチャンスを作りたいと思ってピッチに立ちました。結果的にゴールに繋がったので良かったと思います。

VTM:試合全体を通してみると苦しい内容でしたが、あの時間にあの展開からゴールを決めたあの部分だけを切り取ると素晴らしいのひとことですね。

奥村選手:ゴールのきっかけになった自分のシュートはめちゃくちゃダフってしまってダメだったんですけどね(笑)

 

 

VTM:現在のチーム状況と今日の活躍を踏まえて考えると、こういった形での出場もありえると思います。それも含めて残り8試合に向けた意気込みを聞かせて下さい。

奥村選手:残りの8試合、どのポジションで出ることになってもチームのために頑張るだけだと思っています。その結果チームの勝利に繋がれば何も言うことはありません。とにかく全力で頑張り続けたいと思います!

VTM:ところで、これまでのキャリアの中でFWは経験あるんですか?

奥村選手:フォワードで試合に出たのは小学生の時以来ですね(笑)それもほんの少しでしたけど。今日は応援ありがとうございました!

 

和波コーチ・試合後コメント

 

和波コーチ:アップの段階からやや動きが重い感じがあったり、相手も同じですが金曜日にゲームをするという調整の難しさもあったり、前節の終盤でひとり少なくなってかなりの疲労の中で試合を終えたこともあったり。そういった調整の難しさも少し影響したのかなと感じるところがありました。

相手が主導権を握る中で試合が進み、ウチは前でボールが収まらない、ボールを奪ったあとのひとつ目・ふたつ目でミスが生まれる、それでリズムを崩してしまうという場面が多かった。そこを修正することが次への課題になると思います。守備は良くないなりにも踏ん張って踏ん張って凌いでいましたが、セットプレーで失点してしまったのでそこは徹底的に修正する必要があると思います。

 

 

ボールを運ぶところで引っかかってしまったりスピードが上がらずミスが出てしまった場面に関しては、言い訳にはなりますがピッチ状態の好みといいますか、ウチの⑤菅野にしても⑩山藤にしても水を撒いてもう少しボールが走るピッチの方がやりやすいタイプで、今日はそこで個々のスイッチが入りづらい部分があったようです。その悪いイメージを終始引きずってしまったところがありました。

最後のところは全員が諦めずに、あの時間に翔に代えて泰地を入れた意図を汲んで、しっかりとひとつのことに集中できました。それは最後のところで相手を上回ることができた良い部分だと思うので次にも繋げていきたいと思います。

 

VTM:選手のコンディション面も含めて和波コーチの手腕にも期待していますので、引き続き頑張って下さい。

和波コーチ:僕は選手たちが気持ちよくプレーできるよう徹底するだけです。現場に入ってみてとても難しさを感じてはいますが、勉強しながらやっています。クラブもそうですが、選手たちはこの一試合一試合に人生がかかっているわけなので、そこを軽く過ぎていくことだけはしてはいけないと思っています。僕らも一瞬一瞬にかけて、選手たちもそういった気持を持って、今日引き分けたことの価値を最後に感じることができるように、残りの試合を闘いたいと思います。

 

前半・終始相手ペースで試合が進み、ミスが多くチャンスは少ない

 

立ち上がりからパッとせず精彩を欠くヴィアティン三重の選手たち。前節で見せたような複数人が連動したボール運びが影を潜める。一方、FC刈谷は全員の声がよく出ていて下位に沈んでいるチームとは思えない組織的な攻撃と守備で試合をリードする。序盤から再三ヴィアティンゴールに迫るFC刈谷、ディフェンス陣の身体を張った守備でなんとか切り抜ける。

 

 

攻撃においてはチャンスらしいチャンスは少なく、相手ゴールに近づいたのは序盤にわずか数回だけ。互いに決定的なチャンスはなくスコアレスで後半へ。

 

 

後半・またもCKから失点。しかし最後に押し込んで勝点1を拾う!

 

ハーフタイムに二枚替え、⑥坂井に代えて⑮田宮、㉜井上に代えて⑰野垣内を投入。しかし後半に入っても変わらず相手ペース。ボールを奪ってもスイッチは入らず、相手陣地にボールを運べない。ゴールにも近づけない。そして63分、コーナーキックから失点。ファーでマークを外されて走り込まれる。

 

 

失点後も流れを呼び戻せずに時間は過ぎる。84分、再び二枚替え⑩山藤に代えて⑬高橋、フォワードの⑪早坂に代えて本来ディフェンスの㉝奥村泰地を前線に投入。ここから徹底して㉝奥村にボールを放り込む。闘志むき出しの㉝奥村、有り余る体力と強靭なフィジカルを武器に流れを変えにかかる。終盤に差し掛かって運動量が落ちてきたFC刈谷、時間を使ったプレーで逃げ切りを図る。

 

 

そして迎えた後半アディショナルタイム、CB④寺田が前線の㉝奥村にロングボールを放り込む、左サイドに流れたボールを⑰野垣内が丁寧に中へ折り返す。フォワードの㉝奥村泰地、胸トラップからシュートを放つがミートできず相手に防がれる。しかしこぼれ球に⑦塩谷が反応、意地で押し込んで同点ゴール!

 

 

 

最後の最後で息を吹き返し、その後も猛攻を仕掛けたヴィアティン三重だったが残り時間は少なくタイムアップ。試合内容は悔いが残るものだったが、完全敗戦ムードで終わりかけていた試合をドローに持ち込んだことには価値がある。怪我人が続いて苦しい状況の中、残りの8試合でどうやって勝点を積み上げていくのか?その課題もヒントも掴めた試合だったと受け止め、どこまでもポジティブな気持ちで青森・陸奥に乗り込もう。

 

 

フォトギャラリー①

フォトギャラリー②

 

公式記録

NEXT MATCH 10/17 日 vs ラインメール青森

  • 第23回 日本フットボールリーグ 第26節
  • 試合日程:2021年10月17日(日)
  • 対戦相手:ラインメール青森
  • 試合会場:むつ運動公園陸上競技場
  • 開始時間:13:00キックオフ