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サポーターと共に掴んだ勝点3、ホンダロックSCに勝利!

2021年10月04日 

 

前節の敗戦から2週間、ホーム・アサスタに迎えるのは、これまであまり相性が良くないイメージのホンダロックSC。そしておよそ1ヶ月半ぶりに有観客でのホームゲーム。なんとしてもここで勝ってラスト10試合での昇格を実現したいヴィアティン三重。秋晴れの東員町、スタグルのブースがずらりと並び、試合前からヴィアティンチアによる久しぶりのパフォーマンスに盛り上がる。

試合はヴィアティン三重の先制点で始まり後半に2ゴールを決めて3点リード、しかし終盤のアクシデントを経て2失点。最後はギリギリのところでしのぎ切って勝利。ベテラン坂井が決め、塩谷・菅野のゴールも生まれ大切な勝点3を手にした。

 

○ ヴィアティン三重 3-2 ホンダロックSC ●
(前半1-0:後半2-2)

  • 39分:⑥坂井将吾・ヴィアティン三重
  • 56分:⑦塩谷 仁・ヴィアティン三重
  • 59分:⑤菅野哲也・ヴィアティン三重
  • 89分:⑧大山直哉・ホンダロックSC
  • 90+2分:⑮日野友貴・ホンダロックSC

 

試合終了後・山本監督コメント

 

山本監督・試合総括:大変心配をおかけいたしました(苦笑)。ホンダロックさんは前線からのプレスが強力で、我々のビルドアップを途中で阻止されてカウンターを食らうというシミュレーションをしていまして、相手が下がったときには繋ぎ、プレスをかけてきた時には背後を狙うようなサッカーをしようと考えていました。今日は選手たちがその戦略を徹底してくれたおかげで3点取って勝利することができました。

一方でアクシデントがあったこともあり、1名少なくなってしまった時間帯(89分に㉘寺下選手が負傷退場し交代枠を使い切っていたため10人でプレー)についてはもう少し違うやり方があったとは思っています。ただ選手たちはその中で絶対に諦めることなく勝点3を死守するんだ!というスピリットを見せてくれましたので頑張ってくれた選手たちを讃えたいと思います。

次は金曜日にFC刈谷戦がありますので、時間は限られていますが今日良くなかった部分の修正をしようと思います。

 

インタビュアー:最後のところは苦しい展開となり課題を残す結果となりましたが、次節に向けてどのように改善されますか?

山本監督:サッカーの怖さといいますか、2点取ってその次の得点、3点取って4点目を狙いに行くのか?3点取った後に失点をせずに終わることができるのか?というところにはメンタル面含めて課題があると感じました。しかしながら課題があるということは成長できる可能性があると受け止めて、なぜそうなったのか?と分析した上で次節に備えたいと思います。

 

 

VTM:前節はフィニッシュの精度が大きな課題となり、今節はゴール前での執着心、集中力を十分に発揮することができた試合だったと思います。それについてはこの2週間でどのようなトレーニングをされたのでしょうか?

山本監督:ペナルティエリア、バイタルエリアでの精度アップをトレーニングでは徹底してきましたが、これについては技術面が急に高まるものではありませんので、選手たちが強く意識し続けてくれたことが「強く・正確にゴールを狙う」という行動・プレーに繋がってきたのだと受け止めています。しかしこれは油断するとまた同じことを繰り返してしまうので、引き続き継続課題として取り組んで行きます。

VTM:前半はかなり相手にゲームを支配される中で先制点を奪って後半には更に流れを引き寄せた印象でした。ハーフタイムにはどんな指示をされましたか?

山本監督:守備では行くべきところ、待つべきところの区別をハッキリさせよう。自陣でのファールに気をつけよう。攻撃ではボールホルダーを追い抜く動き、相手の嫌がること、裏を取る動きを繰り返そう。この3つを確認しました。

 

記者:残り9試合、あらためて意気込みをお願いします。

山本監督:いろんな表現がありますが、私はトレーニングも試合も「一期一会」と思って取り組んでいます。失った時間はもとに戻りませんので、今の時間を大切に・丁寧に100%のチカラを出し切ることに重点を置いています。残り9試合ありますが、次の試合にこれまで積み上げてきたものをいかにして発揮するのかがポイントだと思っております。引き続きやるべきことをシンプルに徹底していこうと思っています。

 

坂井将吾選手・試合後コメント

 

坂井将吾選手・ゴールシーン振り返り:ゴールが決まる寸前のところしか覚えていないのですが、自分は横パスをもらおうと思って外に開きました。仁がいい形で抜け出して、結果的に仁がシュートを打って、そのボールが良いところにこぼれてきたので決めることができて良かったです。

インタビュアー:怪我で出場できない期間がありました、それを経てこうやって試合に出て結果を残すことができた気持ちをお聞かせ下さい。

坂井選手:怪我もありましたが、今シーズンに関してはフォワードに良い選手が増えました。本当に仲間のことは信頼していますし、リスペクトしています。でも長いシーズンですし、その中で自分がいつか必要とされる時が来ると信じてやってきました。前のマルヤス岡崎戦でもチャンスはありましたが、少ないプレータイムだったとしてもこうやってしっかり結果を出せるようにこれからもやっていきます。

 

 

VTM:ヴィアティン資料室からの報告がありまして、今日のゴールが坂井選手のヴィアティン通算50ゴールということでしたがご存知でしたか?!

坂井選手:いえ、試合後にヴィアティンマニアさんに言われて知りました笑

VTM:インタビュー前にネタバラシしてしまってすみません(汗) ここまで在籍9年目での50ゴール、振り返ってみていかがでしょうか?

坂井選手:フォワードとしてはこれだけやってきて50点というのは少ないと思いますが、それでもひとつひとつ積み重ねてこれましたので、この数字をひとつでも増やして行きたいです。

VTM:かつての県リーグ時代を知る唯一の現役選手となった坂井選手ですが、古くから応援してくれているサポーター、新しく応援してくれるようになったサポーターに向けて、クラブの歴史を知る選手としてのメッセージをお願いします。

坂井選手:いつも試合会場に来ると古くからのサポーターさんの顔はもちろん覚えていますし、みなさんとお会いすると頑張ろうという気持ちが湧いてきます。今日の試合後も「ナイスゴール!」「良かったね!」とたくさん声をかけていただきました。試合に出ていないときも会場で顔を合わせると声をかけて下さるので、これからもそういう皆さんと一緒に、そしてずっと応援してくれているみなさんに勇気や感動を届けられるように頑張っていこうと思います。

 

インタビュアー:最後にファン・サポーターのみなさんにメッセージをお願いします。

坂井選手:今日もたくさんの応援ありがとうございました。無観客のときも画面を通じて応援して頂いてることは選手に伝わっていましたし、こうやって有観客でホームで闘える試合がまだ多く残っています。試合を観てくださるみなさんに何かを感じてもらえるように精一杯頑張りますので、またスタジアムに足を運んで一緒に闘ってもらえると嬉しいです。引き続き応援よろしくお願いします。

 

加藤大喜選手・試合後コメント

 

VTM:疲れましたね(笑)

加藤大喜選手:今日の試合はかなり疲れましたね…。厳しい状況になった時に自分たちでどう改善していくのか、これから上がっていく中で足りてない部分があると思うので、今日の悪かった点を改善して成長に繋げていきたいと思います。

VTM:終盤の悪い印象からお話を伺ってしまいましたが、良い部分はたくさんありました。そこも振り返って下さい。

加藤大喜選手:最後の悪い時間帯を迎えるまでは、守備がよく我慢してくれました。先日の高知戦の後に守備陣で話し合ったのですが、試合の入りのところでふわっとしてしまった、そして試合を通じて声が出ていなかった。それをこの試合では改善してやりました。本当に良い声を出せていましたし、うしろが我慢して持ちこたえれば前が点を取ってくれるので、途中までは良い守備ができていたと思います。

 

 

VTM:無失点で終えられる試合をみんなが期待していると思いますので、次節に向けてサポーターにメッセージをお願いします。

加藤大喜選手:クリーンシートが最近なくて、危なっかしい試合ばかりしてしまっていますが、今日は途中まで良い声が出ていましたし、良い守備ができていたと思うので、今日出た課題をしっかりと改善して次こそはクリーンシートでの勝利を届けたいと思います。

VTM:今日の晩ごはんは何ですか?

加藤大喜選手:肉です!試合の後は肉を食べて疲労回復です。

 

 

ホンダロックSC・宮路監督 試合後コメント

 

ホンダロックSC・宮路監督:前半からアグレッシブに攻撃・守備も仕掛けられた中で得点できなかったことが悔しいです。しかしながら多くのチャンスを作ることができたのはプラスに受け止めています。その中で先に失点してしまったのでそこが一番の反省点です。後半になって点を取りにいこうとして前掛かりになったところを突かれ2点目、3点目を奪われてしまったことが苦しい試合展開にしてしまった要因だと思います。

インタビュアー:前回の対戦と比較してヴィアティン三重の違いを感じる点はありましたか?

宮路監督:前回はうちのホームで大雨の中での対戦で、引き分けでした。今日は天候もピッチコンディションも良い中でヴィアティンさんが後からビルドアップして崩してくるところをいかに防ぐか、どうやって自分たちの特徴を出すかという点に集中しました。監督さんが代わって闘い方も変わっていましたし、3失点すべてにおいて流れの中で崩されての失点でしたので反省して改善していこうと思います。

 

前半・相手ペースで試合が進むが坂井将吾の先制点でリード!

 

立ち上がりからホンダロックSCが中盤ではコンパクトに、そしてサイドを広く使ったボール運びで流れを掴む。ヴィアティンゴールに迫りチャンスを作るが守護神・㉑加藤大喜が弾き返す。ゴール前まで持ち込まれる場面は多いが、今日はヴィアティン三重・ディフェンス陣の声が良く出ており、センターバックの④寺田・②大竹が守備の統率を取って決定機を未然に防ぐ。攻撃ではボールを奪ってから素速く前線の⑨坂井達磨にボールを供給、相手ゴールに迫るが相手GK・中山選手の飛び出しに阻まれる。

 

 

28分、相手ゴール前で何度か交錯した⑨酒井達磨が傷んで⑥坂井将吾と交代。⑨酒井達磨の飛び出しを徹底して抑えていた相手DFだったが⑥坂井将吾が投入されたことによってかき乱され始める。その効果もあって⑤菅野、⑦塩谷にボールが収まり始めヴィアティン三重が徐々にペースを掴む。前節、途中出場でいい動きを見せた⑪早坂・㉜井上がスタメンに入りスピードを活かした動きでゴールに迫る。

そして迎えた39分、相手のスローインからボールを奪い⑦塩谷が⑤菅野に落として再び抜け出した⑦塩谷へ短いスルーパス、⑦塩谷が迷わずシュートを打ったが相手GKが弾く。弾いたボールは外側からゴールに走り込んでいた⑥坂井将吾の目の前に飛び、落ち着いて頭で押し込み先制。在籍9年目、坂井将吾のヴィアティン三重通算50ゴール目が決まって1点リードで後半へ。

 

 

 

後半・早々に連続して追加点、終盤に失点を許すも凌いで勝ち切る!

 

相手に流れを掴まれながらも先制点を奪って波に乗るヴィアティン三重。後半早々から勢いに乗る。56分には右からのクロスが流れたところで⑪早坂がカバー、それを㉜井上が追い越してゴール前に速いボールを供給。相手GKの前に走り込んだ⑦塩谷が抜群のタイミングであわせて追加点!

 

 

つづく59分、左サイドから⑪早坂が個人技で突破しゴール前に持ち込む。そこで⑤菅野が⑪早坂を追い越しボールを受けてシュート、一度弾き返されたところを倒れながら押し込んで3点目!

 

 

 

今日の試合では3つのゴールすべてが流れの中から生まれ、相手にボールを保持されながらも奪ってからが速かった。全員の意識が一気に攻撃に切り替わり、ワンタッチプレーやドリブルで前へ運ぶ選手に周りの選手が連動することで前への推進力が生まれ、相手の守備陣を翻弄した。攻撃に関わる選手たちの特徴がそれぞれに発揮され、連動することで大きな爆発力を生むことができた。

 

 

80分過ぎ、顔面に相手が強く蹴ったボールが途中交代で入った㉘寺下の顔面を直撃、しばらくプレーを続けていたが89分にプレー続行不可能と判断されピッチ外へ。交代枠を使い切っていたためそこから10人での闘いを強いられた。その直後立て続けに2失点。どちらも数的不利だけが理由ではない失点だっただけに悔やまれる。その後も度々押し込まれてしまうが最後のところで身体を張ったプレーでなんとかしのぎ切り、ギリギリのところで勝点3を守りきった。ピッチに膝をつくキャプテン塩谷。声を枯らして鼓舞し続けた②大竹も膝をつく。

 

 

最後に課題を残す形となったが、なにはともあれ勝点3を手にしたことが大きい。ここからの争いでは得失点差がもちろん重要になってくるが、勝点をひとつでも多く積み重ねることが何よりも大切。最後まで闘い抜いた選手たちにエールを贈ろう。

久しぶりに観客の前で、ホーム・アサスタで複数得点での勝利。最後のお見送りエリアではたくさんの笑顔を見ることができた。ファン・サポーターの後押しが最後のピンチを跳ね返すチカラとなったことは間違いない。まさしく共に掴んだ勝利だった。

次は5日後にアウェーでFC刈谷と対戦。今日の良いイメージをそのままに、改善すべき課題はクリアにして連勝を目指そう。負けられない闘いは続く。

 

 

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