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自分たちの手で掴んだ勝点3、東京武蔵野Uに勝利!

2021年06月27日 

 

「とにかく勝ちたい。結果が全てだと思います。」試合前、佐藤洸一は勝利への想いを強く語った。

監督の契約解除という大きな出来事から一週間、アウェー・味の素フィールド西が丘に乗り込んだ。監督代行は山本GMが務める。いろんな部分で大きな変化があるだろうと誰もが予想する中、スタメンには今まで名前がなかった選手が名を連ねる。そして3バック、1トップ、3-4-2-1とシステムも変わっていた。アップ前、ロッカールームは何かが吹っ切れた選手たちの明るい話し声が聞こえてくる。そして「やってやるぞ」というポジティブなムードが漂っていた。

そして0-1での勝利、待望の勝点3。チームとしては荒削りなサッカーではあったが、全員が活き活き・伸び伸びとプレーし、それぞれの選手がワンプレーワンプレーの責任を背負っているという気迫が伝わってきた。「自分たちでやるよ!」アップからそんな声が飛び交っていた。緻密に組織され、多くの約束事を武器にしたサッカーから解き放たれた選手たち。大きな不安を抱えた上での新たな船出は、選手・スタッフ全員の頑張りによって報われることとなった。

 

●東京武蔵野ユナイテッドFC 0-1 ヴィアティン三重 ○
(前半 0-0|後半 0-1)

  • 78分:⑪早坂 翔・ヴィアティン三重

 

第23回 JFL第14節・スターティングメンバー紹介

 

試合終了後・山本監督代行コメント

 

VTM:お疲れさまでした。監督契約解除の後、非常に難しい状況の中での試合となりました。この試合を迎えるにあたって二点質問があります。まず、今日のスタメンはここ数試合とは違う新たなメンバーが入っていました。メンバー選出の意図を聞かせてください。もう一点、システムも少し変更されました、戦術についてはどのようなプランで試合に臨みましたか?

山本監督代行:チームとしては大きな出来事があり、やはり一番動揺しているのは選手たちだったと思います。そんな中、まずメンバー構成については、一旦全選手を完全にフラットな状態で見て、パフォーマンス、フィジカルコンディション、そして一番大事なメンタルのコンディションを見た上で現時点でベストな選手を選出しました。

闘い方については、これまで培ってきた技術、タイミング、呼吸、それらは自分たちの宝としながら、相手の嫌なところ嫌なところにボールを運べば必ずほころびができる、そこを狙っていこうと話しました。まず試合の入りの部分は、リスクを回避してはっきりとした大きなプレーをしよう。クリアするにしても繋ぐにしてもはっきりとしたプレーをすること。

頑張るのはもちろんなのですが、ただ闇雲に頑張るのではなく、具体的に何をどのように頑張るのか?ファーストコンタクト、ボールコントロール、セカンドボール、接触プレー、そこの最初のプレーを大事にしよう、そうすれば試合の入りがスムーズになると思っていました。そこから選手たちが90分間やりきってくれたのが1-0で勝利できた要因だと思います。

 

VTM:なんとしても勝ちたい一戦に勝利することができました。この試合全体を総括するといかがでしょうか?

山本監督代行:まずは結果が全て、勝つことはできましたが、追加点を奪えるチャンスもありました。そう言った部分の荒さは修正していく必要があると思います。守備についても危ない場面はありましたが、なんとか自分たちの判断で「誰がどこに戻ればピンチを回避できるのか?」を表現してくれたと思います。失点ゼロというのは明確な目標として掲げていましたので、そこは継続してブラッシュアップしていきたいと思います。

 

VTM:最終ラインは3バックにし、⑱佐藤洸一選手を1トップに置きました、その狙いを教えて下さい。

山本監督代行:結果的に相手が守備を4枚〜3枚と変化させながらきましたが、ミラーゲームとなる予想をしていましたので、3枚置いてサイドアタッカーを付けて臨みました。洸一はヘディングと相手を背負ってのボールの捌きというのが特徴ですので、そこへ⑨酒井達磨・⑤菅野哲也の二人が絡みながらタメを作ることができれば、ウラへの飛び出しが狙えるのではという考えでした。相手があることですし、そこはまだ上手くできない部分がありましたが、選手たちがやろうとしてくれたことはとても良かったと思います。

 

VTM:特に前半、伸び伸びとプレーは出来ていたと思いますが、連携や質の部分はなかなか難しいものがありましたね。

山本監督代行:試合で合わせていないメンバーも入っていましたし、それについては目を瞑りました。セーフティなプレー、はっきりとしたブレーをするというのはそのためでもあります。その上で選手たちそれぞれの良さを発揮して、思い切りよくプレーして欲しいと。荒削りなところは多かったですが。

VTM:荒削りとは言え、言い換えればダイナミックなプレーが随所に見られたので、見ている人は面白かったと思います。そして監督代行としての役割でまず初戦を終えました。それについて一言感想をください。

山本監督代行:25年ぶりの現場ということで、非常に自分の中ではハードな仕事だと受け止めていましたが、私が何かをするということではなく、選手含めスタッフ全員で役割分担をし、それを私がマネージメントするという役割に徹するようにしました。それはやってみてわかりました。とはいえ代行というのは暫定的なものですので、一日も早く未来を狙える、今を担える新たな監督を探さなくてはと思っています。

 

VTM:最後にサポーターのみなさんに一言お願いします。

山本監督代行:ここ数試合、勝ち星に恵まれず監督交代という大きな決断をするところまで来てしまい、心よりお詫び申し上げます。ただ、リーグの試合はまだ3分の2近く残っています。我々はその闘いの中でひとつひとつ勝利を積み上げて行きますので、引き続き温かく、厳しいサポートをお願いいたします。今日はありがとうございました。

 

《ーーインタビューを終えて立ち話ーー》

VTM:山本GM、この一週間は本当に大変だったんじゃないですか?

山本GM:いやー、夜寝ている時もサッカーのことが浮かんできて目が覚めてしまうんですよね。命をかけてやるというか、人生をかけてやるというのはこういうもんなんだなと。

VTM:心労で痩せちゃいそうですね笑

山本監督代行:それが痩せないんですよ(笑)冗談はさておき、本当に選手たちが頑張ってくれました。もうそれに尽きます。闘いはここからですね。

 

試合前・佐藤洸一選手コメント

 

VTM:チームとしては大きな変化がありました、今日の試合にはどんな気持ちで臨みますか?

佐藤洸一選手:とにかく勝ちたい。結果がすべてだと思っています。たった一週間でチームのサッカーが変わるわけはないです。今までやってきたことをベースに、自分たちが持っているものを発揮できる試合にしたいですね。

 

VTM:メンバーが入れ替わったり、システムも若干変更されていますね。そのあたりはどんな変化がありますか?

佐藤洸一選手:システムのちょっとした変化やメンバーの変化が何か新しいきっかけを生み、いい流れになることもあります。あとはそれぞれの選手の良い部分を手繰り寄せるようにしてみんながやれれば良いサッカーができると思っています。とにかくやるだけです。

 

前半・慎重な入り、個々の持ち味を発揮しながらの試合運び

⑱佐藤洸一を1トップに置き、⑤菅野・⑨酒井が二列目、左サイドには㉘寺下、3バックの右には寺田、そしてGKは今季初スタメンの㉑加藤大喜が入った。第一印象は攻撃的な布陣、そして高さの佐藤洸一、裏への飛び出しが持ち味の酒井達磨、キープ力の菅野哲也。攻撃でどんな化学変化を起こすのか?

序盤から余裕のあるボール運びとセーフティな守備を見せるヴィアティン三重、どのように試合に入るのかが重要だったことが感じ取られる。短いパス、長いパスを使い分けて緩急を感じさせる。しかし簡単にチャンスは作ることができない。

36分、⑯橋本の正確なフィードから左サイドの㉘寺下に展開。テクニックのある寺下が自ら持ち込んで勝負、シュートは外れたがアグレッシブな攻撃で湧かせる。

 

何度か危ない場面はあったが集中力を切らすことなく凌ぎきり、0-0で後半へ。

 

後半・アグレッシブさは継続、相手が消耗したところで早坂の決勝弾

ハーフタイムでのメンバー交代はなし。これまで徹底的に運動量を盾にして闘ってきた選手たちに消耗している様子は一切ない。たのもしい。ロッカーからピッチに戻ってきた選手たちの表情が印象的だった。

 

後半開始からチャンスを迎える。古巣対決となる㉔池田直樹のロングスローからゴール前の競り合い、こぼれ球に⑯橋本拓門が反応しミドルシュート。枠を外れたがミドルシュートを見るのは久しぶりだった。積極的な姿勢を感じ得点の期待が高まる。

 

攻撃は引き続き⑱佐藤洸一と⑨酒井達磨が入れ替わりながら動き回り、⑤菅野哲也、㉘寺下裕貴がキープしながらゲームを作る。百戦錬磨の佐藤洸一、飄々と相手が嫌がるプレーを見せ相手のメンタルとフィジカルを削り取る。酒井達磨はただただ貪欲にゴールを狙う。

守備では③穂積諒を中心に④寺田・㉝奥村の3人で丁寧に、慎重に対応する。そして今シーズン誰よりも悔しい思いをしてきたであろう寺田がこの試合一番のピンチを救う。静かに燃える男の闘志はこの時のために火を絶やさなかったと言ってもいい。

 

66分、前線で闘い続けた佐藤洸一に代わって⑪早坂翔を投入、酒井達磨が前に入ってさらに変化をつける。スピードと勢いの酒井、テクニックの早坂、攻撃面の特徴がガラッと変わる。そして迎えた78分。

左サイドで⑤菅野がキープ、㉘寺下にはたいてダイレクトで絶妙なクロス、中央で酒井がもつれながらシュートを狙う、弾いたボールが中に詰めていた早坂のところに飛び迷わずボレー!今季ベストゴールと言えるほどの素晴らしいゴールでついに先制!ゴールを決めた早坂、サブの選手たちのところへ駆け寄る。「自分たちでやるよ!」そう誓い合った仲間たちが弾ける笑顔で迎える。待ちに待ったゴールだった。

 

先制された東京武蔵野ユナイテッド、ここから怒涛の攻撃を見せるが全員で体を張って凌ぐ。カウンターから追加点のチャンスもあったがそこは決められない。祈るように見守るヴィアティンベンチ、そしてサポーターたち。そしてそのまま試合終了!喉から手が出るほど欲しかった勝点3を文字通り全員のチカラで手にした。

 

こんなにワクワクしながらピッチを駆ける選手たちを追いかけたのはいつぶりだろう。状況がそうさせたのではなく、闘っている選手たちの姿がそう感じさせた。そしてヴィアティン三重にはそれぞれに持ち味と類まれな魅力を持った選手たちがたくさんいることを思い出させてくれた。

終始ポジティブな態度と笑顔を見せていた選手たち。冷静に考えれば彼らのプレッシャーは相当なものだっただろう。そんな中でも「自分たちでこの状況をなんとかするんだ」そんな前向きな責任感がひとつになって勝利を掴んだ。

そんな選手たちを観てワクワクしないはずがない。そうだ、ボクたちはこの高揚感が欲しくてフットボールがある日常を生きているんだ。

いわば2021シーズン二度目の開幕戦、ずっと追いかけてきた我々に選手たちから最高のプレゼント。諦めるなんてとんでもない、ここからは上昇するだけ。さあ行くぞヴィアティン三重!ココロひとつに、行くぞJ!

 

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公式記録

NEXT MATCH 7/3 土 vs ラインメール青森

  • 第23回 日本フットボールリーグ 第15節
  • 試合日程:2021年7月3日(土)
  • 対戦相手:ラインメール青森
  • 試合会場:朝日ガスエナジー東員スタジアム
  • 開始時間:15:00キックオフ