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「スペインFútbol 通信 vol.1」  後藤三知アドバイザー

2017年11月03日 

「スペインFútbol 通信 vol.1」
“ヴィアティン三重”のみなさん、こんにちは。
現在、私はSan Sebastián(サン・セバスティアン)という、海に面した街にある、Real Sociedad (レアル・ソシエダ)というクラブでプレーしています。
なでしこリーグを経由し、現在、スペインリーグで経験・体験していることや、スペインでの生活で感じていることを、この場を通じてお届けできたらと思います。
生まれ育った三重の女子サッカーが素敵なかたちで広がっていくことを楽しみに、何かのきっかけとなれたら嬉しいです。
第1回は、
「スペインのサン・セバスティアンは、どんなところで、レアル・ソシエダはどんなクラブ?」ということで、
まずは、レアル・ソシエダがある街、サン・セバスティアンについて紹介したいと思います。
サン・セバスティアンは、スペインの北部(右上)バスク州(País Vasco)のギプスコア県(Provincia de Guipúzcoa)にあり、ビスケー湾(Golfo de Vizcaya)に面しています。イギリスがある方の海です!
人口は約186,000人で、街には高いビルなどが建っておらず、歴史を感じる建物が並んでいます。とても落ち着いた静かな街ですが、「Parte Vieja(パルテビエッハ)」と呼ばれる旧市街地や、大きな教会の近くにある新市街地、「Miraconcha(ミラコンチャ)」と呼ばれる貝殻のかたちをした、きれいな海の近くには、観光に来ている家族連れや、カップル、ここに住む地元の人たちが、きれいな景色や散歩、おしゃべりや買い物を楽しんでいて、バカンスのシーズンや天気のいい日はとても賑わっています。

「ピンチョス(pinchos)発祥の地」(写真載せます!)とも言われていて、旧市街地や街中には色々なピンチョスを提供するバルが沢山あります!
サン・セバスティアンには、海も山もあるので、新鮮な海鮮物、おいしいお肉やチーズ、乳製品も豊富です。こうした豊かな「食」や、「バスク語」など、独自の文化を大切に守っている街で、世界中からたくさんの人が訪れる、素敵な街です。

※写真  pinchos(ピンチョス)単数形はpincho(ピンチョ)バスク語だとpintxo。「串」の意。

そして、そんな街にあるサッカークラブが「Real Sociedad(レアル・ソシエダ)」です創設は、1909年で、白と青がクラブカラーです。バスク語で「白・青」を意味する「Txuri-urdin(チュリ・ウルディン)」という愛称で親しまれています。女子チーム(Femenino:フェミニーノ)は2004年に設立され、2017年で13年目を迎えています。男女ともに、スペイン1部リーグで闘っています。


と、ここまでは、街とクラブの紹介でしたが…

 

現在、私たちレアル・ソシエダ フェミニーノが所属しているリーグ(Liga Iberdrola)の情報と最新のエピソードを。
スペイン女子サッカーリーグ(Liga Iberdrola)の2017/18シーズンは、9月に開幕し、11月を迎えるまでに、計7試合を終えています。レアル・ソシエダは、今シーズン、新しい監督を迎え、チームの最高順位である(16チーム中)5位以上を目指しスタートしましたが、開幕戦から昨シーズンの上位3チームと対戦し連敗。そこから一度も勝つことができておらず、現在(30試合中)7試合を終えた時点で、最下位です。
厳しい戦いが続いていますが、個人としては、7試合目にして、ようやく先発フル出場しました。その試合は、これまでの試合で最も勝ちに近づいた内容で、個人としても、今できること全てをピッチで出せた試合でした。苦しい現実の中でも、その時その時の自分にできること、必要なことを整理しながら、日々の練習や自分自身に向き合ってきた延長線上の一試合だったと思います。


そして…また頑張るパワーをもらったエピソードがあるので、ご紹介します。
試合の翌日、クラブハウスでU-18世代の男の子たちから沢山の目線を感じ、なんだなんだぁ?と思っていたら、日曜日の私たちの試合をみんなで観に来てくれていたようで、試合での私のプレーをいいプレーだと感じてくれていたそうです。それを聞いて、とても嬉しくなりました。自分たちの試合の後に、同じクラブの女子チームの試合を観に来て応援してくれる…男女問わず、いいサッカーにはいいと、いいプレーにはいいと言ってくれる…そういうのっていいなぁ。と。
レアル・ソシエダのクラブカラーを感じるエピソードでもありました。


さて、11月は、3試合です!まずは、アウェーでエスパニョールと対戦です。
30試合という一年を通した闘いでは、本物のチーム力、積み重ねが現れると思います。
一試合、一試合が、レアル・ソシエダの歴史となっていく闘いです。個人としても、サッカー選手としての新たな可能性に向かって日々を重ねていきます!
試合で勝ち点を重ねていくために、「できること」は、すべて〝いま・ここ〟にあると思うので、そこを楽しみながら、頑張っていきたいと思います。


スペインから、ヴィアティン三重の活躍を楽しみにしております!

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  • ミライリスホールディングス