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「スペインFútbol 通信 vol.6」  後藤三知アドバイザー

2018年04月06日 

「スペインFútbol 通信 vol.6」

Hola!! オラ (Kaixo‼ カイショ :バスク語)

みなさん、こんにちは(^^)

前回の内容は…皆さんのパフォーマンス発揮に繋がっているでしょうか??

私は、ボールを受けてからのプレーや、GKと1対1になった時の違いに面白さを重ねています。
チームメイトにスペイン代表のGKがいるのですが、そうした選手たちとの一回一回の真剣勝負に楽しみを感じるようになりました。

加えて、いくつかの気づきがあったので今回はそれを紹介します。

一つは、周りの仲間とのコンビネーションについてです。

私はFWなので、ボールの受け手になることが多く、いかにして仲間からボールをもらうかが重要な仕事の一つなのですが、その「出し手」と「受け手」の関係に興味深い感覚の違いを感じるようになりました。
こちらでは、基本的にボール保持者が、「まだ自分にやれることがある」と思っている場合、もしくはやりたいことがある場合には、ボールを放すことはほぼありません。当たり前のことのようですが、この感覚に違いに、個の能力=打開力や個人戦術が磨かれる理由があるように思います。
ですので、日本では自分が効果的だと思うタイミング、あるいはチームのタイミングで出してもらえるように要求していましたが、今では
“出し手が出したくなるところまでまかせる”
“ボール保持者の状況と相手の状況によって、ゴールまでの最短ルートが変化し続けていることを感じてプレーする”
“ボールをもらったら、自分にできるプレーをして、次…”
というように、今いる場所の状況と出し手の状況によって最短ルートを感じるようにしています。
そして、そのようにプレーするようにしてから、今までは効果的ではなかったと思われる動きの改善にも繋がったように思います。

そして「何よりも今自分にできる最善のことをする」という考え方は、あらゆることに共通しているのではないかとも思います。
今、私は、スペインのレアルソシエダの選手としてプレーしています。
毎日の関わりの中で、自分にできること、周りに提供できたことが、このチームの結果に影響し、このクラブの長い歴史の一部になっていく。そして、また次へと繋がっていくと思うのです。

 

もう一つの気づきは、「状況を楽しむことは凄く面白い」ということです。

スペインでプレーするようになり、「状況ありきでプレーする」ことの面白さが深まっています。まず、状況があって自分のプレー、チームのプレーが生まれていく。
ピッチ環境、味方の状況、相手の状況…それらがあって、自分のプレーが生まれていく。
日本にいたときは、“結果”や“相手”や“味方”に意識やエネルギーが向き、ピッチ上の状況の変化によってプレーを楽しむというサッカーの面白さを知らなかったなぁと思います。
「状況を楽しむ」ことによって、確実に「サッカーを楽しむ」ことができるようになっていると感じています。
そして、この「状況を楽しみ」ながらプレーすることの積み重ねができるようになると、私が日本ではなかなか積み上げられなかったプレーヤーとしての自信にも繋がっていくように思います。

 

スペイン女子リーグ【Liga Iberdrola】の次節(26節)は、ZaragozaCFFとアウェーで対戦します。

今シーズンの目標である…Copa de la reina(スペイン女王杯)に出場し優勝するためには、リーグ戦での勝ち点*が必要です。

*Copa de la reina には、リーグ戦で上位8チームが出場できます。
大会は、トーナメント形式で行われ、3試合に勝利したチームが優勝です。

チームは着実に勝ち点を重ねており、現在7位、8位と勝ち点1差の9位です。
残り5試合、一戦一戦、勝ち点を重ねていきたいと思います。

個々のパフォーマンスの発揮がなければ、勝ち点、勝利、ゴールという結果が訪れることはないので、何よりまずは自分自身のパフォーマンスの発揮、向上を積み重ねていきたいと思います!

少しずつ…皆さんとお会いする時間が近づいてきました!
お会いできることを楽しみにしています(^^)

 

では、また次回!

Agur‼︎ アグ-ル (バスク語:別れ際の挨拶)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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