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「スペインFútbol 通信 vol.2」  後藤三知アドバイザー

2017年12月18日 

「スペインFútbol 通信」Vol2
“ヴィアティン三重”のみなさん、こんにちは!!
現在、私はスペインのサン・セバスティアンという街にあるReal Sociedad (レアル・ソシエダ)というクラブでプレーしています。
現在、スペインリーグで経験・体験していることや、スペインでの生活で感じていることを、この場を通じてお届けしたいと思います。皆さんの、サッカーとの関わりや、ヴィアティン三重との関わりが充実したものになるような…そんな内容になったらいいなと思います。
生まれ育った三重の女子サッカーが素敵なかたちで広がっていくことを楽しみに、何かのきっかけとなれたら嬉しいです。
今回は、スペインで選手生活をしてきたなかで変化した、「パフォーマンスを発揮するための考え方」について書いていきたいと思います。

 

スペインでは、ピッチでの「選手それぞれの選択」が尊重され(許され)ていて、それを前提とした上で、「サッカーはチームでする(楽しむ)もの」であり、「このような状況では、どうするべきか?」を常に言葉にしながらサッカーが楽しまれていると感じます。また、ピッチ上と同様に、ピッチ外での意見交換においても、「それぞれの考え方や主張」が尊重された上で、「サッカー」が語り合われています。

 

そのようなこの地で、私の中で繰り返し意識するようになったことが二つあります。

その一つが、「状況(シチュエーション)」と「場所(どこ)」によってプレーを選択することの重要性です。

  • 「攻撃時」→「どこ」にボールがあるか?自分は、「どこ」で何を選ぶか?

・キックか、パスか、運ぶことか。

  • 「攻撃から守備へ変わった瞬間」→「どこ」でボールを失ったか?

・ボールを奪い返しにいくか、相手の攻撃を遅らせるか、ゴールを守るか。

  • 「守備から攻撃に変わった瞬間」→「どこ」でボールを奪えたか?

・ゴールへ最短でいく方法は、キックか、パスか、運ぶことか。

  • 「守備時」→「どこ」にボールがあるか?「誰」が自分のマークか?相手の選択肢は制限できているか?

・相手にロス(不具合)がある場合、ミスがあった場合、相手の自由(選択肢)が制限できている場合は、ボールを奪いにいく。制限ができていなければ、徐々に相手の自由(選択肢)を制限していき、ボールを奪いにいく。

 

 

そしてもう一つが、「相手」の情報を可能な限り確認しておくことの重要性です。

つまり、試合前に相手のスカウティングを行い、相手の特徴を確認しておき、試合のピッチで起こる可能性の高いプレーに対してしっかりと準備しておくことです。

それは可能な限り、「ピッチに迷いを持ち込まないこと」でもあります。

チームというものは、いつもピッチ上で時間をともにでき、普段のトレーニングでお互いの特徴を知り合うことができます。そして、各シチュエーションで何を優先するか決めることができ、チームの共通の狙いを踏まえてトレーニングすることができます。そうすることで、チームに共通理解が生まれ、プレーに迷いをなくしていくことができるのだと思います。

そして更に、チームで決めたことを実行しながらも、試合中に変化する相手の状況によって、自分たちも変化させていくことも重要性だと感じています。

サッカーは、さまざまな不確定要素(天候、ピッチのコンディション、人の考え方、その日の各選手のコンディション…)が影響を与え合うものだと思います。だからこそ、いかに「簡単に、迷いなく、サッカーを楽しむことができるか?」が大切だと考えるようになりました。

このような考え方の変化からも、わたしはスペインに来てから、様々な特徴を持ったチームや選手とプレーするからこそ味わう“サッカーの面白さ”をより感じるようになっていると思います。

 

皆さんが、いまの仲間とだからこそできるサッカーを楽しめますように!!

いつか、皆さんとサッカーの話ができる日を楽しみにしています(*^^*)

 

それでは、今回はこの辺りで…

 

Gero arte(バスク語で、「では、また!」)

 

後藤 三知